「クムホ・エクスタ スポーツ」の実力をビーナスラインで解き放つ
さらなる高みへ 2026.07.28 クムホの基軸スポーツタイヤが「PS71」から「PS72」へ<PR> クムホの人気スポーツタイヤ「エクスタPS71」が「PS72」へと進化。ドライ&ウエットのグリップ力やハンドリング性能、耐摩耗性などで全方位的な進化を遂げたほか、新たに「エクスタ スポーツ」「エクスタ スポーツS」の名称が与えられた。よりストリート向けの前者を「アルピーヌA110」で試した。ありとあらゆる項目が進化
クムホのスポーツ系タイヤを代表するエクスタシリーズ。そのなかで最も新しい銘柄といえば、前身にあたるPS71から数えて8年ぶりの完全刷新を受けたばかりのPS72だ。名称的にはエクスタ スポーツおよびエクスタ スポーツSと称されているが、流通の現場ではPS72の型番も使用されている。
エクスタ スポーツとエクスタ スポーツSの違いは、負荷や速度への対応可能域にあるようで、エクスタ スポーツSは19インチ以上の大型車やスーパースポーツ系、エクスタ スポーツは17~22インチと幅広い品ぞろえで一部サイズには50や55偏平も設定される。また、いずれもxEVの重量や高トルクを受け止めるべく、スチールコードやカーカスを強化するなど、新しいクルマの素性をくんだ設計が施されていることも特徴のひとつといえるだろう。
性能面を示すスパイダーチャートを見てみると、PS72はPS71に対してあらゆる項目が進化・改善されていることが伝わってくる。エクスタ スポーツSについては、適合推奨車種として「パナメーラ」や「メルセデスAMG GT」に混じって「アイオニック5 N」といったBEVも挙げられており、やはり同じPS72でも、より大型・大パワーのクルマ、つまり高負荷対応の仕立てということになるだろう。ちなみにエクスタ スポーツSの側はドイツの検査機関であるTUVが認証するプレミアムタイヤマークを取得している。
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100種以上のサイズラインナップ
それに対してエクスタ スポーツはPS71の正統な後継という色合いがより濃い。前述のとおり内部構造は強化されているが、重量もPS71と一緒で、サイズについても小さいクルマやちょっと古いクルマなどが求めるニッチなところまで押さえている。PS72全体で用意されるサイズは合計113と相当数にのぼる。特に中途半端に古いクルマをアシにしている自分からすれば、近ごろはサイズの有無がタイヤの選択条件となることが多いから、その品ぞろえだけでもありがたい。
PS72の狙いは運動性能をバキバキに引き上げるというわけではなく、スポーティネスをしっかり高めつつ日常性もアップデートするというバランス型の進化にあるわけだが、注目すべきはPS71でも定評があったウエットでのパフォーマンスがひときわ高められていることだろう。
もちろん溝面が多ければ水はけがよくなるという単純なものではなく、スポーツ系であればブロックへのダメージにも気配りしなければならない。そのうえ、今日びのタイヤはパターンノイズなどへの配慮も強く求められる。そんななかでウエット性能を高めるのは一筋縄ではいかない仕事だ。
静粛性が大幅にアップ
取材車は生産終了を迎えたばかりのアルピーヌA110。数あるグレードのなかでも、動力性能と運動性能、快適性などが最も高レベルでバランスしているのではと個人的に思っている「GT」だった。
が、A110は車重が約1.1tと非常に軽いところに重ねて、ミドシップゆえ前軸荷重も軽い。そこにきて取材車は提供オーナーの好みもあって、ルノーのスペシャリストであるSiFoの軽量鍛造ホイールも装着されていた。そもそもタイヤの味見にとってはシビアな車種でもあるうえ、普通に走るぶんには特に前輪側のアラが非常に出やすい状態といえるだろう。
そういう条件下でPS72を試してみて、まず進化を感じたのはPS71でも好印象だったロードノイズへの対処だ。音量もさることながら音質的にも高周波の抑えがしっかり利いていて、キャビンへの透過が少ない。車輪がドライバーに近いうえ、軽さのために遮音材も控えめなA110でそれを感じるのだから、実環境でもノイズ低減は明らかに感じとれるだろう。実際、撮影スタッフも車両の接近を聞き逃すほど静かだと驚いていた。
こうなるといよいよウエット性能の進化に興味が湧くが、残念ながら当日の天候ではそれを試せる機会は期待できない。ドライ環境に集中して淡々と走り続ける。
高剛性とマイルドさを高度に両立
ケース剛性の高さやトレッド面のフラットさからくる転がりのかっちり感みたいなところもまた、PS71の長所のひとつだ。が、それは好みによってはネガに映ることもあったかもしれない。例えば多くのドイツ車のように正確な応答性が味の基本にあるとすれば相性はぴったりだが、フランス車のようにネチッと路面とコンタクトしながら上屋に浮遊感を伝えてくるタイプのクルマには、タイヤの角々しさが強く表れるきらいがあったように思う。
PS72の転がり感はこれまでのよさであるたわみや変形の小ささはそのままに、そのカドというかツノというか、とがった部分がうまく丸められている。そんな印象だ。具体的にいえば路面のヒビ割れやその補修痕、マンホールといった、凹凸としては小さいけれどもツンツンした跳ね返りが表れやすいところでのマナーが向上している。
一方で不安定な路面や軽い荷重でもイニシャルグリップがきちんと担保されている。これはミドシップのA110ゆえになおさら感じられる。要は普段乗り~気持ちよく流すくらいの範疇で、タイヤにまつわる余計な気を使わせないし、そこから一気に高負荷を伴う旋回に向かっても路面のつかみが不安定になることもない。自重が重くフロントにしっかりと荷重がかかったスポーツセダンのようなクルマでも試してみたいところだが、ともあれタイヤの包容力が一段と高まったことは間違いなさそうだ。そういうバランスのよさに共感できるドライバーにとって、PS72はいい買い物になるだろう。
(文=渡辺敏史/写真=郡大二郎)
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車両データ
アルピーヌA110 GT
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm
ホイールベース:2420mm
車重:1120kg
駆動方式:MR
エンジン:1.8リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:300PS(221kW)/6300rpm
最大トルク:340N・m(34.6kgf・m)/2400rpm
タイヤ:(前)205/40ZR18 86Y XL/(後)235/40ZR18 95Y XL(クムホ・エクスタ スポーツ)
燃費:14.1km/リッター(WLTCモード)






























































