-
1/19
-
2/19ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザックVRX3」。ドライ路やウエット路でも問題なく走れるオールラウンドな性能の高さに加え、今まで以上に優れた氷上性能とライフ性能を実現している。
-
3/19マーケティングや商品企画に携わる山本成明氏。さまざまな調査を通して市場の要望をすくい取り、どのような商品が求められているかを探るのが彼の役割だ。
-
4/19乗用車用タイヤの企画から生産まで一貫して携わる渡部亮一氏。商品企画に際しては、マーケティングの要望を受けて技術サイドからの提案をまとめ、一緒に新製品のかたちを模索するという。
-
5/19今回のインタビューは、東京・小平の研究所に新設されたイノベーションセンター「B-Innovation」で実施された。こちらは2022年4月に開所された新しい施設で、フリーアドレスに見られるような“これからの働き方”に沿ったフロアのつくり、ソフトでフレンドリーな空間が、「これまで以上に斬新な発想のタイヤが生まれてくるのでは」という期待を抱かせてくれた。
-
6/19北海道・北東北の主要5都市において、21年連続で装着率No.1の座にあり続ける「ブリザック」シリーズ。特に2021-2022冬の調査では、北海道・北東北主要5都市における一般ドライバーの半数以上が、ブリザックを履いていたという。(※)
-
7/19筆者の質問に答える山本氏。ユーザーの声については販売店でもヒアリングしており、特にスタッドレスタイヤを装着したクルマの使い方については、以前はレジャー用途が多かったが、最近は日常使用も増えているという。「水たまりが凍っていたり、圧雪路が踏み固められてミラーバーンになっていたりというシーンも多いので、氷に強い『VRX3』は信頼できるという声をいただいております」。
-
8/19ブリヂストンのSUV専用スタッドレスタイヤ「ブリザックDM-V3」。今後は、レジャーなどで積雪路を頻繁に走る人にはDM-V3を、主に都市部でクルマを利用する人には「VRX3」をお薦めするという。
-
9/19最近は雪国でも暖かい日があったり、都市部を突然ドカ雪が襲ったりと、過去にあまり例のない気象も増えている。ブリヂストンでは、そういう事態に遭遇しても“安心・安全”を提供できることを重視し、スタッドレスタイヤを開発しているのだ。
-
10/19「ブリザックVRX3」の性能について説明する渡部氏。従来品より20%も優れた氷上性能や、17%改善したライフ性能、時を経ても性能を保ち続ける「効き持ち」の長さを特徴として挙げた。(※)
-
11/19凍結路面でタイヤが滑るのは、氷の上に水膜が張っているため。この水をいかに除去するかが、氷上性能のカギとなる。
-
12/19「フレキシブル発泡ゴム」とは、楕円形の微細な気泡を内包したゴムのこと。狭い場所に水が入り込もうとする毛細管現象を利用することで、球形の気泡を持つ既存の発泡ゴムより、吸水性を高めている。
-
13/19各ブロックに刻まれたサイプ(細かな溝)に注目。サイプの一部を貫通させないことで余計な水が溝に流れ込むのを防ぎ、接地性の向上を図っているのだ
-
14/19トレッド面の縁には、ブロックの端をL字型に突き出させた「L字ブロック」を配置。周方向の溝から、ブロックまわりへ水が回り込むのを抑えるための工夫だ。
-
15/19「ブリザックVRX3」のマーケティングと商品開発について、山本氏と渡部氏から話を聞くインタビュアーの森口将之氏。
-
16/19柔軟性を保つために配合されるオイルは、次第にゴム分子の隙間から逃げていってしまう。そこで「VRX3」では、新たに分子量の多い「ロングステイブルポリマー」を採用(イメージ図の赤い球)。より長く柔軟性を保つことに成功した。
-
17/19左右サイドウォールの断面形状に注目。イン側(左)は立て気味とし、アウト側(右)は丸みを持たせた非対称形状とすることで、ふらつきを抑制。高い直進安定性と操作応答性を実現している。
-
18/19「そういう使い方はオススメしないのですが……」と言いつつ、古くなったスタッドレスタイヤを夏に履きつぶすユーザーも想定したと語る渡部氏。こうした用途まで考えてタイヤをつくることで、ブリヂストンは信頼を勝ち得ているのだ。
-
19/19「VRX3」のマーケティングと開発について話を伺った、山本氏(写真向かって左)と渡部氏(右)。ブリヂストンのスタッドレスタイヤの強みだけでなく、彼らがどのようにしてユーザーからの信頼を築いてきたかも感じられた、今回の取材だった。

