日産が新型「エクストレイル」を発表

2013.10.24 自動車ニュース

「日産エクストレイル20X」


    「日産エクストレイル20X」

日産が新型「エクストレイル」を発表

日産自動車は2013年10月24日、新型「エクストレイル」を同年12月に発売すると発表した。

エクストレイルは2000年に登場した日産のミドルサイズSUVである。3代目となる新型は、従来モデルから防水加工のインテリアや4WDシステム「オールモード4×4-i」などを継承しつつ、これまでの四角張ったエクステリアデザインを一新。「ムラーノ」や「デュアリス」に通じる伸びやかなスタイリングとなった。

販売目標はグローバルで年間50万台。世界9カ所の拠点で生産され、190の国と地域で販売される予定となっている(北米では「日産ローグ」の名前で販売される)。このうち、日本での販売目標は年間3万台。生産は日産自動車九州で行われる。

なお、新型エクストレイルの発売に伴い、クロスオーバーSUVの「デュアリス」は廃止される予定とのこと。

 

■新たに3列7人乗り仕様が登場

新型エクストレイルは、全長×全幅×全高=4640×1820×1715mmと、従来モデルからボディーサイズをひと回り拡大。車内空間も広くなっており、特に後席ニールームやラゲッジルームには、国産ミドルクラスSUVとしてトップクラスのスペースを確保しているという。

また、これまでの2列5人乗り仕様に加え、新たに3列7人乗り仕様を設定したことも注目のポイント。セカンドシートは2列5人乗り仕様が6:4の分割可倒式、3列7人乗り仕様がスライド&リクライニング機構を備えた4:2:4の3分割可倒式で、最大80度まで開く大開口のリアドアにより、優れた乗降性を実現しているという。
一方、前席には、長時間のドライブによる疲労を軽減すべく、中折れ(スパイナル)形状を取り入れたスパイナルサポート機能付きシートを採用。上級グレードの「20X」や「20X エクストリーマーX」などでは、シートヒーターが標準装備となる。

インテリアは、先代モデルと同様にフロアやシートにはっ水加工を採用。収納に関する使い勝手も改善しており、ドリンクホルダーや収納スペースを増設したほか、大容量のセンターコンソールボックスや、荷室の間仕切りに使える防水ラゲッジボードを新たに採用している。

 


日産が新型「エクストレイル」を発表の画像
「アラウンドビューモニター」に設定された「インテリジェントパーキングアシスト」機能。
「アラウンドビューモニター」に設定された「インテリジェントパーキングアシスト」機能。
「ハンズフリー機能付きパワーバックドア」
「ハンズフリー機能付きパワーバックドア」

■先進装備でドライバーの安全運転を支援

装備については、「アラウンドビューモニター(MOD〔移動物検知〕、パーキングソナー付き)」や「BSW(後側方車両検知警報)」の設定など、安全に関するものを中心に大幅な強化をはかっている。特に自動ブレーキシステムの「エマージェンシーブレーキ」は、日産車としてはこれが初の採用となる。

エマージェンシーブレーキは、前走車や歩行者との衝突の回避、もしくは衝突による被害の軽減を目的としたもので、センサーにはフロントカメラを使用。システムが衝突の危険を察知すると、ディスプレイ表示とブザーでドライバーに回避操作を促す。さらにドライバーが安全に減速できない場合は緊急ブレーキを作動させ、衝突を回避、または衝突時の被害や障害を軽減する。

このシステムを装備するのは、「20X“エマージェンシーブレーキ パッケージ”」と「20X エクストリーマーX “エマージェンシーブレーキ パッケージ”」の2グレード。これらにはフロントカメラで標識を検知し、進入禁止路に入ろうとすると警告を発する「進入禁止標識検知」や、「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」も標準で備わる。

このほかにも、ドライバーのハンドル操作から車両のふらつきを検知し、警告を発する「ふらつき警報」をメーカーオプションで用意。同じくオプションのアラウンドビューモニターには、自動操舵(そうだ)により車庫入れや縦列駐車をサポートするインテリジェントパーキングアシスト機能が備わっている。

快適装備も充実しており、インテリジェントキーを所持していれば、手や物をセンサーにかざすだけでバックドアが開く「ハンズフリー機能付きパワーバックドア」を新たに採用。クラス最大の面積を持つパノラミックガラスルーフ(電動チルト&スライド、電動格納式シェード付き)も、オプションで用意される。

 


日産が新型「エクストレイル」を発表の画像
4WDシステム「オールモード4×4-i」のモードセレクター。
4WDシステム「オールモード4×4-i」のモードセレクター。
「エクストレイル20S」
「エクストレイル20S」
「エクストレイル20X エクストリーマーX」
「エクストレイル20X エクストリーマーX」

■燃費はFF車で最大16.4km/リッター

パワーユニットには、147ps/6000rpmの最高出力と21.1kgm/4000rpmの最大トルクを発生する、新開発の2リッター直噴直列4気筒ガソリンエンジンを搭載。従来モデルに設定のあった、2.5リッターエンジンや2リッターディーゼルターボエンジンなどは廃止となった。

またトランスミッションには、従来のものよりギアレシオを拡大し、摩擦抵抗を低減した、新開発のエクストロニックCVTを採用。アイドリングストップ機構とも相まって、FF車では16.4km/リッター、4WD車では16.0km/リッターという燃費性能を実現している(JC08モード)。

走行性能についても重視しており、走行状況に応じて前後軸の駆動力を100:0から約50:50に切り替えるオールモード4×4-iシステムや、ヒルディセントコントロールなどを従来モデルから継承。また新機能として、エンジンやブレーキを制御することで、悪路での乗り心地を向上させる「アクティブライドコントロール」や、コーナリング時やブレーキ時に自動でエンジンブレーキをかける「アクティブエンジンブレーキ」、4輪それぞれのブレーキを制御することで安定したコーナリングを実現する「コーナリングスタビリティアシスト」を採用した。

グレードは「20S」「20X」「20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”」「20X エクストリーマーX」「20X エクストリーマーX“エマージェンシーブレーキパッケージ”」の5種類で、20Xと20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”にはFF車も設定。また20Sを除く全車に、3列7人乗り仕様を設定している。

価格については12月の発売と同時に発表の予定。今のところ、パワーユニットは2リッターガソリンエンジンのみとなっているが、日産は発売から1年をめどにハイブリッド車の導入を予定しており、それまでは現行型エクストレイルのディーゼル車を併売するとしている。

(webCG)
 

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