「水野和敏的視点」 vol.71「アウディS3セダン」

2014.10.17 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.71 「アウディS3セダン」

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏が本音でクルマを語り尽くす「水野和敏的視点」。今回の主役は「アウディS3セダン」である。巨大なリアスポイラーもなければ、エンジンのパワーだって飛び抜けて強力とはいえないS3セダンだが、ミスターGT-Rをして「傑作作品の域に達している」と言わしめた。その理由を、順を追って説明していこう。

 
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アウディS3セダン
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4470×1795×1380mm/ホイールベース:2630mm/車重:1520kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:285ps/5300-6200rpm/最大トルク:38.8kgm/1800-5200rpm/タイヤ:(前)225/40R18 (後)225/40R18/車両本体価格:585万円
 
アウディS3セダン
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4470×1795×1380mm/ホイールベース:2630mm/車重:1520kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6AT/最高出力:285ps/5300-6200rpm/最大トルク:38.8kgm/1800-5200rpm/タイヤ:(前)225/40R18 (後)225/40R18/車両本体価格:585万円
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■アウディは真剣に考えている

前々回の「ボルボS60ポールスター」、前回の「スバルWRX STI」に続き、今回もパワフルなエンジンを搭載するスポーティーな4WDセダンを取り上げます。実は次回もハイパワーな4WDセダンに乗る予定ですが、どのクルマかはナイショ! 楽しみにしていてください。

それはともかく、今回の主役は「アウディS3セダン」。2014年の初頭に「A3セダン」と同時に日本への輸入が始まった、スポーティーな3ボックス車です。

S3セダンのベースとなるA3セダンには、1.4リッターターボとその気筒休止機能付き、および1.8リッターターボの計3モデルが用意され、駆動方式は1.4リッターがFF、1.8リッターが4WDとなります。それに対して、S3セダンは2リッターターボエンジン(285ps、38.8kgm)に4WDという組み合わせのみ。価格は585万円です。

それでは早速、運転席に着いてみましょう。A3セダンに試乗したとき(当連載の第55回と56回。「フォルクスワーゲン・ゴルフ」と比較しました)にも言及しましたが、やはりアウディ車の内装は、プレミアムブランドの中でも群を抜いて上質です。マット(つや消し)の黒をメインとして、しっとりまとめられています。エアコン吹き出し口などのシルバーの加飾(かしょく)も、シンプルですが、蒸着メッキのテカリをうまく抑えています。

液晶ディスプレイがダッシュボードの上面に埋め込まれ、自動で出てくる仕組みもいい。この方式を久しぶりに見て、私がかつて「V35スカイライン」に採用したことを思い出し、とても懐かしい気持ちになりました。メルセデス・ベンツがディスプレイを、「Aクラス」はおろか「Cクラス」でも違和感や後付け感を持たれかねない取り付け方をして、メルセデスに長く親しんできたオーナーの一部をガッカリさせているのとは対照的です。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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