【SUPER GT 2017】開幕戦岡山はレクサス勢の圧勝

2017.04.10 自動車ニュース
2017年シーズンのSUPER GT開幕戦でGT500クラスを制した、No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)。
2017年シーズンのSUPER GT開幕戦でGT500クラスを制した、No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)。拡大

2017年4月9日、SUPER GTの開幕戦が岡山県の岡山国際サーキットで開催され、GT500クラスはNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)が、GT300クラスはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が勝利した。

レースは予選から決勝まで、レクサス勢が強さを見せつける展開となった。写真は、決勝レースでのひとこま。
レースは予選から決勝まで、レクサス勢が強さを見せつける展開となった。写真は、決勝レースでのひとこま。拡大
2016年シーズンの覇者であるNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)。2017年の開幕戦は3位でフィニッシュした。
2016年シーズンの覇者であるNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)。2017年の開幕戦は3位でフィニッシュした。拡大
GT300クラスのスタートシーン。2台の「メルセデスAMG GT3」がしのぎを削った。
GT300クラスのスタートシーン。2台の「メルセデスAMG GT3」がしのぎを削った。拡大

終始レクサス勢が圧倒

レクサスが投入した6台の「LC500」がトップ6を独占。つまり、ホンダと日産は1台もレクサス勢を攻略できなかった。この結果が、岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT 2017年シーズン開幕戦の様子を、何よりも雄弁に物語っている。

ポールポジションを獲得したのは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)。ただし、これは予選中に雨が降り始めたうえに、本格的なタイムアタックが始まったところでNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)に乗る中嶋がクラッシュして赤旗が提示された影響といえる。実は、その数秒後にNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)がNo.8 ARTA NSX-GTのタイムを大幅に上回る記録を残していたのだが、これは規則に従って抹消されてしまった。さらに、コースアウトしたNo.36 au TOM'S LC500を回収している間に雨が降り出し、結果的に誰もタイムを更新できなかったためにNo.8 ARTA NSX-GTのポールポジションが確定したという次第。赤旗がなく、雨が降り始める前に全車がアタックを終えていたら、予選でもLC500が上位を独占した可能性は十分にあった。

決勝のスタートが切られる前に、大きな波乱があった。フォーメーションラップ中に3台の「NSX」に次々と電気系のトラブルが発生。うち2台がリタイアに追い込まれたほか、スタートが切られた後の6周目にはNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也)も走行不能に陥り、リタイアを喫した。トラブルが起きなかったのは、前日にこれと似た症状に見舞われたNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)のみ。No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)はガレージで修復作業を行い、大きく遅れてコースに復帰して最後まで走りきったが、このトラブルによってホンダ勢はそろって勝機を逃したといえる。

ゴール後、勝利を喜ぶNo.37 KeePer TOM’S LC500の平川 亮(写真左)とニック・キャシディ(同右)。
ゴール後、勝利を喜ぶNo.37 KeePer TOM’S LC500の平川 亮(写真左)とニック・キャシディ(同右)。拡大
GT300クラスの予選トップはNo.65 LEON CVTOS AMG(黒沢治樹/蒲生尚弥)。決勝レースは2位で終えた。
GT300クラスの予選トップはNo.65 LEON CVTOS AMG(黒沢治樹/蒲生尚弥)。決勝レースは2位で終えた。拡大
2番手スタートから逆転でGT300クラスを制したNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。
2番手スタートから逆転でGT300クラスを制したNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。拡大
ガッツポーズの谷口信輝(写真左)と片岡龍也(同右)。チームに3年ぶりの栄冠をもたらした。
ガッツポーズの谷口信輝(写真左)と片岡龍也(同右)。チームに3年ぶりの栄冠をもたらした。拡大

見どころ満載の開幕戦

では、決勝レースの残る周回数がLC500の退屈なパレードランに終わったかといえば、実態はその正反対で、6台は同じレクサス陣営とは思えないくらい闘志をむき出しにしたバトルを展開。これが序盤から終盤まで延々続いたので、見どころ満載のレースとなった。しかも、レクサスのドライバーたちが競り合う相手に対して必ずスペースを残し、接触が皆無に近かったことも、高く評価できる。モニターで確認する限り、明らかに接触したと思われたのは、5番手争いをしていたNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資)とNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)がバックストレートで軽く絡んだときだけ。しかも、そこでコントロールを失った関口も直ちにコースに復帰して戦闘を再開し、その後のレースを盛り上げた。

結果的に、レースに勝利したのは、序盤にキャシディのやや強引なオーバーテイクで首位に立ったNo.37 KeePer TOM’S LC500。後半は平川がカルダレッリの操るNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)の猛攻をしのぎきって、ここでも見せ場を作ってくれた。3位は昨年のチャンピオンであるNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500。レクサス陣営のチーム関係者は「LC500はエンジンもシャシーも空力も全部いい。ここ岡山でも速かったし、(高速コースの)鈴鹿で行われたテストでも好調だった。今シーズンはチャンピオンを狙います」と鼻息を荒くして語った。なお、日産勢の最上位はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の7位だった。

GT300クラスでは、No.65 LEON CVTOS AMG(黒沢治樹/蒲生尚弥)とNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGがフロントローを分け合ったが、決勝では19周目に首位に立ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGがそのまま逃げ切って勝利。チームに3年ぶりの栄冠をプレゼントした。2位はNo.65 LEON CVTOS AMG、3位は15番グリッドから追い上げたNo.9 GULF NAC PORSCHE 911(ジョノ・レスター/峰尾恭輔)が勝ち取った。

第2戦の決勝は、5月4日に富士スピードウェイで開催される。

(文=大谷達也<Little Wing>/写真提供 GTA)

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