【スペック】全長×全幅×全高=5020×2000×1805mm/ホイールベース=2860mm/車重=2170kg/駆動方式=4WD/3.5リッターV6DOHC24バルブ(294ps/6500rpm、35.2kgm/4000rpm)/価格=530万円(テスト車=同じ)

フォード・エクスプローラー リミテッド(4WD/6AT)【試乗記】

歓迎すべき大転身 2011.06.09 試乗記 フォード・エクスプローラー リミテッド(4WD/6AT)
……530万円

アメリカンSUVを代表する「フォード・エクスプローラー」がモデルチェンジを受けた。「SUVを再定義する」とまでうたわれる新型、その実力はいかなるものだったのか?

ランドローバーの遠戚?

1990年の誕生以来、累計で600万台が販売されたアメリカンSUVの大物「エクスプローラー」が大きく動いた。エクステリアデザインが乗用車的に洗練されたので、まずそこに目が行くかもしれないが、注目すべきはその骨格部分である。
従来型にはピックアップトラックと同じラダーフレーム構造が採用され、タフな本格派(言い方を換えれば古典的)というイメージが強かった。しかし新型はそれといよいよ決別し、今どきのSUVらしくモノコック構造を得たのである。

新型のプラットフォームは社内で「D4」と呼ばれる大型乗用車用で、その基本は「フォード・トーラス」などと共通という。これはつまり、エンジンの搭載方向が縦から横に変更され、それにともない4WDシステムも大きく改められることを意味している。また骨組みが変われば、そこに取り付けられるサスペンションだって変わる。前後ともショート&ロングアーム(不等長アームのダブルウィッシュボーン)だったのが、前マクファーソンストラット、後マルチリンクという、まるでセダンのような形式に改められている。

4WDシステムでは、新型には電子制御の油圧多板クラッチで駆動力を配分する「インテリジェント4WD」と呼ばれるものが採用されている。通常時(平坦路)はほぼFF状態で走り、前輪のトラクションが得られない状況では後輪へ最大100%のトルクを配分する、いわゆるオンデマンド型だ。

さらにこの4WDシステムには、センターコンソールのダイヤルひとつで路面に応じた走行モード「標準」「泥濘(でいねい)路」「砂地」「雪道」が選べる“テレインマネージメントシステム”が搭載された。同種の装備にランドローバーの“テレインレスポンス”があるが、モード設定の考え方がとてもよく似ているうえに、ダイヤルのアイコンが両者で非常によく似ている(おそらく同一)ので、ランドローバーがフォードの傘下にあった時代の、共同開発による果実なのかもしれない。

「リミテッド」はチャコールブラックの本革シートを採用。前席には、10ウェイの電動調整機構やシートヒーター&シートクーラー、ランバーサポートを標準装備。さらに、運転席シートメモリーも備わる。
「リミテッド」はチャコールブラックの本革シートを採用。前席には、10ウェイの電動調整機構やシートヒーター&シートクーラー、ランバーサポートを標準装備。さらに、運転席シートメモリーも備わる。
フォードのオーバルエンブレムを中央に配し、3本のバーで構成される大型グリル。「リミテッド」はボディ同色、「XLT」はシルバーとなる。
フォードのオーバルエンブレムを中央に配し、3本のバーで構成される大型グリル。「リミテッド」はボディ同色、「XLT」はシルバーとなる。

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