ホンダ・ステップワゴン スパーダ
今なおパイオニア 2018.02.05 Honda車と過ごすプレミアムな休日<PR> 多人数が快適に過ごせて、ドライバーも走りを楽しめる。「ホンダ・ステップワゴン」は、そんな欲張りな希望を見事に両立させた、画期的なミニバンといえるだろう。“家族のプレミアムな笑顔”を求めてドライブに出掛けた。画期的機構のわくわくゲートを採用
日本のミニバンを語る上で、ステップワゴンを外すことはできない。1996年に「クリエイティブ・ムーバー」シリーズの第3弾としてデビューし、新時代のファミリーカーとして脚光を浴びた。それまでもミニバンは存在していたが、商用車から派生したモデルがほとんどだった。前席の下にエンジンを置くキャブオーバータイプで、静粛性や乗り心地には問題を抱えていた。
エンジンルームとしてフロントノーズを設け、そこにエンジンを搭載して遮音。そして駆動方式にFFを採用したことで、飛躍的に快適性を高めたのがステップワゴンである。四角い箱型のフォルムを採用して広い室内空間を確保し、余裕のある3列シートを実現した。キャブオーバータイプより床面を大幅に低くすることができたため、乗降性もアップ。ドライバーは乗用車と変わらない運転感覚を得た。家族全員が満足できるクルマで、ミニバンは一気にファミリーカーの主流となったのだ。
ほかのメーカーからも似たコンセプトのモデルが次々に発売されたのは当然だろう。でも、ステップワゴンは常に先進的な技術を取り入れ、パイオニアとしてミニバンというジャンルのリーダーであり続けてきた。2015年に登場した現行型も、画期的な装備を取り入れている。それが、「わくわくゲート」だ。
ミニバンは荷物をたくさん積めることが特長だが、車高が高いからテールゲートはどうしても大きくて重いものになる。狭い場所では開閉できないし、大きな力が必要だ。わくわくゲートはこの難問を解決した。テールゲートに小さな横開きのドアを組み込み、閉めたままで横に開くようにしたのだ。荷物の出し入れが楽になるだけでなく、このドアから室内に乗り込むこともできる。使い勝手の良さは抜群で、子育て世代の女性から絶大な支持を受けている。
フル乗車でも余裕のパワーユニット
利便性だけが人気の理由ではない。3列シートにフル乗車しても力強い走りができる余裕のパワーが評価されているのだ。ハイブリッドモデルと、1.5リッターのガソリンエンジンモデルが用意されている。ガソリンモデルは、ミニバンにしては排気量が小さいように思うかもしれないが、これはいわゆるダウンサイジングターボエンジン。効率よくパワーを絞り出し、最高出力は150psに達する。
乗ってみると、数字以上に力強い。低回転域からターボが効くので、発進からパワフルさを感じる。CVTが適切な回転域を保ち、効率よく加速していく。河口湖を目指して中央道を走っていくが、山梨県に入ったあたりに難所がある。談合坂の上りだ。キツい勾配なので、遅いクルマのために登坂車線が設けられている。並のミニバンなら試練となるが、フル乗車でもエネルギッシュに上りをクリアしていくのがステップワゴンなのだ。
目的地まではまだ距離があるので、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)を利用することにする。速度と車間距離を設定し、加減速はクルマにおまかせ。レーンを外れそうになると車線維持支援システム(LKAS)が注意を喚起して中央に戻れるようにステアリング操作をアシストしてくれるのも、ドライバーにはありがたい。今回のドライブに使用したステップワゴンには、先進安全運転支援システムの「ホンダセンシング」が搭載されており、衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリングなどがドライバーをサポートしてくれるのだ。
河口湖インターチェンジを出たところにあるのが富士急ハイランド。季節にもよるが朝9時か9時半から営業しているので、なるべく早く来場して午前中から絶叫マシンに乗りまくるのもいい。
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快適な車内空間に家族も満足
コースターやお化け屋敷などのアトラクションを楽しみ、河口湖へと向かう。道は整備されているものの、幅は広いとはいえず、観光客で混み合っている。すれ違いには気を使う場面だが、ステップワゴンは前方視界が良好なので心配はない。薄型メーターはダッシュボードの上に配置されていて、視線移動が少なくてすむのも運転のしやすさに貢献している。
ドライバーが気持ちよく運転していても、後席の家族から文句が出ることもある。フラフラと左右に揺れ動いていると不愉快で、最悪の場合は乗り物酔いしてしまう。ステップワゴンは車高が高いのに重心が低く、カーブでもロールが少ないのが特長だ。2列目も3列目も頭上と膝の前には十分な空間があるから、家族はゆったりと景色を眺めながらドライブを楽しむことができる。
河口湖のまわりに点在する多くのミュージアムやギャラリーの中からセレクトしたのは河口湖木ノ花美術館。絵本作家の池田あきこが描くメルヘンの世界を体験する迷宮のような空間だ。扉では猫のダヤンが待っていて、不思議の国へと手招きする。ショップでは版画やここでしか手に入らないダヤングッズが販売されていて、ファンはどれを買うか目移りしてしまうだろう。
次に向かうのは、あまり知られていない穴場スポット。松山油脂ファクトリーショップだ。昔ながらの釜炊き製法でせっけんを作り続ける松山油脂の富士河口湖工場は、森に囲まれた自然豊かなロケーション。敷地内にかわいらしいウッディーな建物のショップがあり、スキンケア商品やオーガニックコットンタオルなどを購入できる。店の中にはナチュラルな香りが漂っていて、商品を選んでいる間もハッピーな気持ちだ。
買い物をしているうちに、太陽はだんだん西へ傾いていった。河口湖に戻ると湖面が赤く染まっている。ステップワゴンの快適な室内から山の向こうに沈んでいく夕日を眺めていると、美しさに時間を忘れてしまいそうだ。
(写真=荒川正幸)
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車両データ
ホンダ・ステップワゴン スパーダ ハイブリッドG・EX Honda SENSING