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中古車購入指南 ~ポルシェ編~ 2020年版

目的・条件別 中古ポルシェの選び方 2020.02.29 失敗しない中古車選び 長年にわたり高性能なスポーツカーをつくり続け、公道ではもちろん、サーキットでも名声をほしいままにしてきたスポーツカーメーカー、ポルシェ。今やサルーンやSUVも取りそろえる同社のクルマの中から、“あなただけの1台”を見つける方法を伝授する。

ドイツが世界に誇るスポーツカーメーカー

ポルシェといえばドイツを代表するスポーツカーメーカー。その人気はヨーロッパにとどまらず、アメリカやここ日本など、世界中のたくさんのファンに愛されている。

その歴史は、1931年、かのフェルディナント・ポルシェがドイツのシュトゥットガルトに設立した自動車の設計事務所に始まる。ここでポルシェ博士は、「フォルクスワーゲン・ビートル」や数々のレーシングカーを生み出し、自動車設計者としての名を世に知らしめた。

息子であるフェリー・ポルシェが、初めて「ポルシェ」の名を冠したスポーツカーとなる「356」を世に送り出したのは、1948年のこと。その後、ポルシェは356の後継モデルとして、今日に続く「911」の量産を1964年に開始。その911は、改良を重ねながらいつの時代も第一線のスポーツカーとして活躍してきた。さらに、ミドシップスポーツの「ボクスター」や「ケイマン」、SUVの「カイエン」や「マカン」、4ドアクーペの「パナメーラ」など、ラインナップを拡大してきた。

ポルシェは、911はもちろんのこと、カイエンやパナメーラにいたるまで、すべてのモデルを「スポーツカー」と位置づけている。911を核として、その走りやデザインのDNAは、どのポルシェにも受け継がれているのだ。

そんなポルシェがいかに世界中の人から愛されているかを物語る数字がある。これまで生産されたすべてのポルシェのうち、なんと7割が現存しているというのだ。それをサポートする取り組みのひとつが「クラシック・ポルシェ」。10年以上前に量産が終了した車両を“クラシックポルシェ”と位置づけ、純正パーツの供給やメンテナンスに力を入れているのだ。

一方、比較的新しいモデルは、主力の911を中心にさまざまな個体が世に流通している。パーツの供給体制はしっかりしており、購入後の維持費用も、他の輸入ブランドに比べてとりたてて高いということはない。気に入ったモデルを長く乗るにはまさにうってつけのブランドといえるだろう。

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ポルシェはドイツ・シュトゥットガルトを本拠地とする自動車メーカーであり、「911」などのスポーツカーはもちろん、SUVやサルーンにおいても、スポーティーな走りを身上としている。(写真=向後一宏)
ポルシェはドイツ・シュトゥットガルトを本拠地とする自動車メーカーであり、「911」などのスポーツカーはもちろん、SUVやサルーンにおいても、スポーティーな走りを身上としている。(写真=向後一宏)
ポルシェというブランド名を冠する初のモデルとなった「356」。「911」と同じく、車体後方にエンジンを搭載するRRの駆動レイアウトを用いていた。
ポルシェというブランド名を冠する初のモデルとなった「356」。「911」と同じく、車体後方にエンジンを搭載するRRの駆動レイアウトを用いていた。
ポルシェの精神的支柱ともいえるスポーツカー「911」。1964年の登場以来、RRの駆動レイアウトを踏襲している。
ポルシェの精神的支柱ともいえるスポーツカー「911」。1964年の登場以来、RRの駆動レイアウトを踏襲している。
新しい技術の採用にも積極的に取り組むポルシェ。まもなく、電気自動車の4ドアスポーツモデル「タイカン」もラインナップに加わる予定だ。
新しい技術の採用にも積極的に取り組むポルシェ。まもなく、電気自動車の4ドアスポーツモデル「タイカン」もラインナップに加わる予定だ。

目的・条件別 理想のポルシェの選び方

とにかく安くポルシェに乗りたい

購入金額を低く抑えることができて、比較的ランニングコストが安く、また日常の足として十分な実用性を持つクルマということで選んだのが、996型の「ポルシェ911カレラ」と987型の「ケイマン」。走行距離が多くても、しっかりとメンテナンスされてきたクルマなら、これからも長く楽しめる。

911カレラ(996型)
ケイマン(987型)

これぞポルシェというコンセプトを体感したい

ポルシェを代表するクルマといえば、RRの駆動方式と空冷の水平対向6気筒エンジンを搭載した往年の911を思い浮かべる人は多いはず。いまや新車では手に入らない空冷の911に乗るなら、最後の空冷モデルの993型。一方、軽快な走りを楽しみたい人には、初代ボクスターをお薦めしたい。

911カレラ(993型)
ボクスター(986型)

最新のポルシェに乗りたい

最新のポルシェとして、現行モデルを中古で購入するという手もあるが、ここでは、最新型に近い新しさを持ちながら、最後の自然吸気エンジンモデルとなった991 I型の911カレラと、最後の6気筒モデルとなった981型ケイマンを推したい。

911カレラ(991 I型)
ケイマン(981型)

往年の名車のなかから選びたい

ポルシェの名車といっても、「ナロー」と呼ばれる時代の911をはじめ車名を挙げればきりがない。ここでは、ナローの良さを受け継ぎながら、ナローほど高価ではない、次の世代以降の911を紹介する。日常の足としてなんとか使えるのもうれしいところだ。

911カレラ(1984年-1989年式)
911カレラ2(964型)
911カレラ(996型)
911カレラ(996型)
ケイマン(987型)
ケイマン(987型)
911カレラ(993型)
911カレラ(993型)
ボクスター(986型)
ボクスター(986型)
911カレラ(991 I型)
911カレラ(991 I型)
ケイマン(981型)
ケイマン(981型)
911(Gシリーズ)
911(Gシリーズ)
911カレラ2(964型)
911カレラ2(964型)

ボディータイプで選ぶなら

クーペ

ポルシェならではの走りをしっかり味わいたいなら、コンパクトでボディー剛性に優れるクーペが一番。ここでは数あるポルシェのスポーツカーの中から、伝統の「911」のドライブフィールを満喫できるものと、より気軽に走りを楽しめるものの2台を紹介する。

カレラ(997型)
ケイマン(987型)

オープン

爽快なオープンエア・ドライブが楽しめるモデルが多いのもポルシェの特徴。特に「911」には、ソフトトップの「カブリオレ」に加えて電動ハードトップの「タルガ」も用意されている。もちろん、より手ごろな価格で“ポルシェのオープン”を味わえる「ボクスター」もおすすめだ。

911タルガ(991 I/II型)
ボクスター(987型)

4ドア/5ドア

現行型の「パナメーラ」は2代目。価格でいえば初代の方がお得だが、パワートレインの電動化を推し進めるポルシェの“今”を感じるうえでも、やはり2代目のハイブリッドモデルを体験してほしい。「人とは違うクルマが欲しい」という向きには、「スポーツツーリスモ」もおすすめだ。

パナメーラ(2代目)
パナメーラ スポーツツーリスモ

SUV

車重が重く、重心も高いSUVは、スポーティーに走るにはいささか不利なジャンル。それでもドライブが楽しいモデルを輩出するあたりはさすがポルシェといったところだが、より走りを楽しむうえでも、運動性能を高める装備が充実したモデルを推したい。

カイエンGTS(2代目)
マカンGTS
911カレラ(997型)
911カレラ(997型)
ケイマン(987型)
ケイマン(987型)
911タルガ4S(991 I型)
911タルガ4S(991 I型)
ボクスター(987型)
ボクスター(987型)
パナメーラ4 E-ハイブリッド
パナメーラ4 E-ハイブリッド
パナメーラ ターボS E-ハイブリッド スポーツツーリスモ
パナメーラ ターボS E-ハイブリッド スポーツツーリスモ
カイエンGTS(2代目)
カイエンGTS(2代目)
マカンGTS
マカンGTS

ポルシェ車種一覧<現行モデル>

いつの時代も積極的に先進技術を取り入れ、クルマを進化させるポルシェ。現行モデルでは「911」や「718ボクスター/ケイマン」を中心に、ターボエンジンが広く採用されている。「カイエン」や「パナメーラ」に設定される電動のハイパフォーマンスモデルも魅力だ。

最新の911は、2018年にデビューした8代目の992型。RRや水平対向6気筒エンジンといった伝統を踏襲する一方、よりワイドなボディーや最新のアシスタンス機能で魅力アップを図っている。
※2020年1月15日時点で中古車在庫なし。

<911(992型)のライバル車種は……>
独自のスタイルを貫いてきた911に直接のライバルは存在しないが、同じドイツ勢の「メルセデスAMG GT」や「アウディR8」は気になる存在。

718ボクスター(982型)

718ボクスター(982型)のライバル車種は……>
比較的手ごろなサイズのオープンスポーツとして、FRの「BMW Z4」や、FF/4WDの「アウディTTロードスター」の名が挙がる。

718ケイマン(982型)

718ケイマン(982型)のライバル車種は……>
同クラスのスポーツクーペとしては、FF/4WDの「アウディTTクーペ」がある。また、BMWとトヨタが共同開発した「トヨタ・スープラ」も直接のライバル。

マカン

<マカンのライバル車種は……>
マカンが属するコンパクトSUVマーケットには強豪がひしめきあうが、やはり同じドイツ勢の「BMW X3」や「メルセデス・ベンツGLC」がライバルといえるだろう。

カイエン

<カイエンのライバル車種は……>
サイズにもパワーにも余裕あるSUVのライバルとしては、「BMW X5」や「メルセデス・ベンツGLE」「ランドローバー・レンジローバー スポーツ」などがある。

パナメーラ

<パナメーラのライバル車種は……>
いわゆる“4ドアクーペ”の中でも、スポーツ性能の高いパナメーラのライバルとしては、メルセデスAMGの「CLS」や「アウディS7/RS 7スポーツバック」「BMW 8シリーズ グランクーペ」などが挙げられる。

パナメーラ スポーツツーリスモ

<パナメーラ スポーツツーリスモのライバル車種は……>
「メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク」の生産が終了したいま、パナメーラ スポーツツーリスモの直接のライバルは存在しない状況。

991(992型)
991(992型)
メルセデスAMG GT
メルセデスAMG GT
718ボクスター
718ボクスター
BMW Z4
BMW Z4
718ケイマン
718ケイマン
トヨタ・スープラ
トヨタ・スープラ
マカン
マカン
BMW X3
BMW X3
カイエン
カイエン
ランドローバー・レンジローバー スポーツ
ランドローバー・レンジローバー スポーツ
ポルシェ・パナメーラ
ポルシェ・パナメーラ
メルセデスAMG CLS53 4MATIC+
メルセデスAMG CLS53 4MATIC+
パナメーラスポーツツーリズモ
パナメーラスポーツツーリズモ

ポルシェ車種一覧<先代モデル>

2015年に「911」のベースモデルにもターボエンジンが搭載されたが、それ以前のポルシェでは自然吸気エンジンがスタンダードだった。過給機付きエンジンにはない自然なフィーリングに魅力を感じる向きは、「あえての先代」という選択肢もありだろう。

911(991型)
ボクスター(981型)
ケイマン(981型)
カイエン(2代目)
パナメーラ(初代)
911(991 II型)
911(991 II型)
ボクスター(981型)
ボクスター(981型)
ケイマン(981型)
ケイマン(981型)
カイエン(2代目)
カイエン(2代目)
パナメーラ(初代)
パナメーラ(初代)

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(文=生方 聡、webCG)

 

生方 聡
自動車専門誌『CAR GRAPHIC』の編集部員を経て、フリーランスのジャーナリストに。フォルクスワーゲングループのモデルにまつわる情報を配信する専門サイト『8speed.net』の運営を手がけるなど、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェのプロダクトに深い造詣を持つ。