KANGOOでGO!
豊かな暮らしのパートナー 2020.07.02 おでかけするならルノーで行こう<AD> いよいよ夏本番。今度の休みは、どこへ行こう? ルノーのマルチパーパスビークル「カングー」で出掛けたら、期待いっぱいのドライブは、さらに楽しいものになるだろう。陽気なクルマで行くのがいい
コロナ禍でおこもりをしていた期間に、いろんな機関が「収束後にやりたいこと」というアンケートをやっていた。で、常に1位か2位に入っていたのが「国内旅行」だった。
その気持ちはよ~くわかる。よっぽど込み入った話でなければテレカン会議でなんとかなるし、“Zoom飲み会”も普段は会えない海外勤務者が飛び入りで参加したりして、それはそれで楽しかった。
でも、オンラインの可能性がわかるほど、実際に出掛けたり、人に会ったりすることの大切さが身にしみるのだった。波の音を聞いたり、森の匂いに包まれたり、縁側でじいちゃんやばあちゃんの昔話に耳を傾けたり、インターネットの回線からハミ出てしまうことがどれだけ心の糧になるのかを知った。
というわけで、「おでかけする」というのがこの企画の趣旨である。ま、「おでかけ」といってもいろいろとある。そういえば、収束後にやりたいことのアンケートで、国内旅行と並んで必ず上位に入っていたのが「外食」だった。そこで、国内旅行と外食を組み合わせようと考えた。
家では食べられないものを食べに出掛ける、ということで白羽の矢が立ったのが、千葉・八街市のハナシマ農園だ。こちらでは、収穫したトウモロコシをそのまま、生で(!)食べられるのだ。テイクアウトやデリバリーでフレンチもお好み焼きも自宅で食べられることがわかったけれど、もぎたてのトウモロコシは自宅では食べられない。
目的地は決まった。では、クルマはなにか? お土産のトウモロコシを何箱も載せられて、同時に楽しく移動ができる陽気なクルマがいいと思った。となると、ルノー・カングーなんかがベストだ。かつて、初代カングーを使い倒した身としては、こういう用途にはカングーがぴったりだと断言したい。しかも取材予定日にはトウモロコシ色のカングーのスケジュールが空いているという。
webCG編集部のS氏からは、「トウモロコシ色のカングーでトウモロコシ畑に行くのだから、トウモロコシ色の洋服を着たらどうか」と真顔で提案された。なるほど、そういう悪ノリは、乗っかるほうが楽しいかもしれない。
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農園は驚きに満ちていた!
東関東自動車道の酒々井インターチェンジから約15分、ハナシマ農園に到着して驚いた。つい1時間ほど前に都内を出発したとは思えないほど、トウモロコシ畑が広々としていたからだ。目隠しして連れて来られたら、「帯広近郊です」と言われても信じてしまうかもしれない。
案内してくれたこの道30年の花嶋和夫さんによれば、トウモロコシ栽培が盛んな千葉県のなかでもこの農園は有数の規模を誇るとのことで、約4500坪の敷地で5万本弱のトウモロコシを育てている。いやいや、近場でも、探せばびっくりするようなスポットがあるものだ。
花嶋さんによれば、この農園で育てているトウモロコシは2種。6月下旬から7月上旬にかけては「ゴールドラッシュ」、7月中旬以降はハナシマ農園が何年もかけて開発に成功した独自の品種を収穫できる。
ちなみにゴールドラッシュという品種は厳密に分類すると5品種があるそうで、こちらでは一番甘い品種を栽培していると花嶋さんは胸を張る。ゴールドラッシュも独自品種も生のままで食べることができ、その甘さもあってハナシマ農園ではフルーツコーンと呼んでいる。
花嶋さんの先導で畑に入る。本当においしいトウモロコシを食べようと思ったら、収穫期間は2~3日だけ。本日収穫できるのも、広大な畑のなかのほんの一角だ。
「今日収穫するならこのエリアです」と案内されたあたりでは、トウモロコシの丈が170cm程度に育っている。花嶋さんによれば「トウモロコシの木の、一番上にある一番穂の1本の実だけを収穫します」とのことで、これだけ背の高い作物から1本だけを採るのはなかなかぜいたくだと感心した。
心もおなかも満たされる
花嶋さんは、通常であれば収穫の方法を細かにレクチャーしてくれるのだけれど、コロナ対策で事前に『YouTube』の動画で予習してから来場する方式になっている。われわれ取材班も、もちろん入念に予習をしてきた。
トウモロコシ収穫は、以下の3つのアクションで行う。
(1)右利きの人なら、左手で木を押さえる。
(2)右手でトウモロコシの実をつかみ、地面に向かって引き下げる。
(3)引き下げたところで、クイッとひねる。
文字にすると簡単だけれど、クイッとひねった瞬間にパキッという気持ちのよい音が響き、手のひらでトウモロコシのずっしりとした重みを感じると、「収穫した」という実感と喜びが湧いてくる。農作業には大変なこともたくさんあるはずだけれど、この収穫の喜びがあるから農家の皆さんも報われるのだろう。と、大げさなこと考える。
そしてお楽しみの試食タイム。前歯がトウモロコシの粒袋にあたると、ぴゅぴゅっと果汁がほとばしった。こんなにみずみずしくてジューシーなのか!
果汁と書いたのは書き間違いではなく、本当に果物のように甘い汁なのだ。仕事にかこつけて、甘い汁を吸ってしまった。しかもべたべたしない、すっきりとした上品な甘さ。目隠しして食べたら、スイカと何かをかけ合わせた新種の果物だと言われても信じてしまうだろう。フルーツコーンとは言い得て妙だ。
ちなみに、ハナシマ農園のフルーツコーンの糖度は16~18度で、時に20度を超えることもあるそうだ。一般的なメロンが13~15度であることを思えば、いかに甘いかがおわかりいただけるだろう。
カングーの荷室には土鍋とアウトドア用のカセットコンロが忍ばせてあって、特別に許可をいただいてトウモロコシご飯も炊いた。キャンプの達人である三浦カメラマンの調理で、トウモロコシご飯が完成。これは人生最高のトウモロコシご飯だ! 生食できるトウモロコシを加熱することで、ふっくらとした別の魅力が引き出された。
酒々井インターは、都心からわずか60km。それなのにこんな非日常が味わうことができるなんて、やっぱりドライブは楽しい。
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乗ってるだけで楽しい
箱買いしたお土産をカングーの荷室に積み込む。せっかくここまで来たのだから、すぐ近くの富里のスイカも買って帰りたいと思ってカングーの荷室をのぞくと、スペースにはまだまだ余裕がある。トウモロコシとスイカで夏を満喫だ。
キャンプの達人、三浦カメラマンもカングーの荷室の広さに感心している。しかも広いだけでなく、観音開きのバックドアの使い勝手のよさ、荷室の形状がスクエアで床もフラットであること、荷室の床が地面から近いことなど、本気で使う人の身になってつくられていると、鋭い指摘をした。なるほど。
帰路の東関東自動車道を、カングーは快調に走る。カングーのいいところは、飛ばさなくても運転が楽しめることだ。なぜ楽しいかといえば、人間の感性に寄り添うようなぬくもりとかしなやかさを感じるから。シートは体を支えるというより包み込むようで、ハンドルからの手応えもしっとりとしていて心地いい。
最高出力115PSの1.2リッターターボと6段ATの組み合わせだから速くはないけれど、市街地から高速道路まで、素直に反応してくれる。実直なパワートレインとソフトな乗り心地に身を任せて、トコトコとはるか遠くを目指したくなる。
カングーは決して、ぜいたくな高級車ではない。高いクルマに見せたり、エラそうに見せたりしていない。そういう背伸びをするための労力を、使いやすさという一点に集中している。だからこそ、用の美と呼びたくなるスタイルや、飾らないフレンドリーなキャラクターが生まれたのだ。
カングーのイベントの様子などを拝見するにつれ、このクルマのオーナーの方は生活を楽しんでいると感じる。カングーみたいなクルマで生活を謳歌(おうか)するのが、ある意味で真の豊かな暮らしなのかもしれない。
(文=サトータケシ/写真=三浦孝明/取材協力=ハナシマ農園)
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車両データ
ルノー・カングー ゼンEDC
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4280×1830×1810mm
ホイールベース:2700mm
車重:1450kg
駆動方式:FF
エンジン:1.2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT
最高出力:115PS(84kW)/4500rpm
最大トルク:190N・m(19.4kgf・m)/1750rpm
タイヤ:(前)195/65R15 95T/(後)195/65R15 95T(ミシュラン・エナジーセイバープラス)
燃費:14.7km/リッター(JC08モード)
価格:264万7000円