SUV専用設計プレミアムタイヤ「BRIDGESTONE ALENZA LX100」の真価
より静かに 滑らかに 2024.05.17 ブリヂストンが提案するSUV用プレミアムタイヤの世界<AD> ブリヂストンが擁するオンロード向けのSUV専用設計タイヤブランド「ALENZA(アレンザ)」。そのなかでも、コンフォート性を追求したのが「LX100」だ。独自の技術が可能にした高い静粛性とスムーズな乗り味を、実際にドライブして味わった。オンロードでの走りを磨いたSUV用タイヤ
新型車の半分ぐらいはSUVじゃないの? と思えるような今の自動車シーン。日本自動車販売協会連合会の統計でも、2023年に新車登録された乗用車の約3分の1はSUVだったという。となれば、自分のSUVに好適なタイヤはどれか、気になる人も増えているのではないだろうか。
SUV専用タイヤは以前からあった。でもそれは、オフロード走行を前提としたクロスカントリー4WD向けが主だった。現在、新車で販売されているSUVの多くは、そういうタイプではない。クロスオーバーという呼び名があるように、従来のSUVにハッチバックやワゴンを掛け合わせたような成り立ちを持ち、オンロードをメインステージとする車種が主なのだ。とはいえ、ハッチバックやワゴンとまったく同じタイヤを履くというわけにもいかない。背が高く、車体が重い傾向にある一方で、オンロードというシーンに見合った性能が求められる。
ブリヂストンのアレンザも、そんな背景から生まれた。SUV専用タイヤではあるが、クロスカントリー4WD向けとして以前から用意されていた「デューラー」とは、指向性が大きく異なる。
ブリヂストンは初のアレンザ商品である「アレンザ001」を発売するにあたり、プレミアムSUVの性能を高次元で引き出すために専用設計を行った。001はグローバルのマルチパフォーマーに見合った性能を提供していたことから、グローバルで高い評価を得ることになった。
今回紹介するLX100は、アレンザとしては2作目にあたる。オンロードをメインステージとするプレミアムSUV向けという点は変わらないものの、001が運動性能重視だったのに対し、こちらは静粛性を重視した製品となる。
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トレッド面に施された“静かさ”のための技術
この2つのアレンザを見比べてみると、4本の太い主溝と、規則正しく並んだ四角いブロックが高性能を予感させる001に対し、LX100はリブ(縦方向の帯)に刻まれたスリットと複雑なデザインのポケットが繊細で、静かで快適そうなイメージが伝わってくる。
このポケットはブリヂストンの静粛性向上技術「サイレントテクノロジー」のひとつ……厳密には2つで、アウト側が「3Dノイズ抑制グルーブ」、イン側が「シークレットグルーブ」と呼ばれる。ともにスリットを介して左右の主溝とつながる「ダブルブランチ型消音器」となっており、主溝内で生じる空気の共鳴音を抑制。さらに後者は、新品時のみならず摩耗が進んだときにも静粛性を保つようにデザインがなされている。
もうひとつ個性的なのが、イン側のショルダー部に並んだダイヤモンドパターンだ。こちらもサイレントテクノロジーのひとつ「3Dノイズカットデザイン」で、トレッドで発生した振動をサイドに伝えにくくする効果があるという。
加えてLX100では、非対称パターンの採用やブロック剛性の最適化などにより、摩耗ライフも向上。さらにSUV専用の高剛性ケースも取り入れて、操縦安定性にも配慮している。
現場でブリヂストンのスタッフから説明を聞きながら、僕は2年ほど前のことを思い出していた。LX100は2022年度のグッドデザイン賞を受けていて、そのとき審査委員としてこのタイヤと対面していたからだ。
工業製品のデザインはアートとは違って、単に美しいだけでなく、それが「使いやすさ」や「環境への優しさ」などと両立しているかが重視される。タイヤでは、見た目が美しくとも、性能がよくとも、それだけでは高い評価には結びつきにくい。その点LX100は、前に書いたように見た目と機能が合致している。また、見れば隣に置かれた001とは「ALENZA」ロゴの凸と凹を違えたりして、日本のブランドらしく細部までこだわってつくり上げていることが伝わってくる。
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滑らかなライドフィールと行き届いた制音
いよいよ、アレンザLX100を装着した「メルセデス・ベンツGLA200d 4MTATIC」でその走りを確かめる。サイズはパッケージオプションとして設定されている235/45R20。Cセグメントで20インチという数字に驚かされるが、15インチから22インチまであるLX100のラインナップのうち、20インチは18インチに次いでサイズ設定が多いので、これが現在のプレミアムSUVのスタンダードともいえるだろう。
標準より2インチアップの大径・低偏平ということもあって、走り始めは硬質な乗り味に思えたが、ショックの角は絶妙に丸めてある。こちらもパッケージオプションの電子制御可変サスペンションをスポーツ寄りのモードに切り替えても、乗り心地に“つらさ”は一切感じない。僕はフランス車に乗り慣れていることもあって、たまにこの手のクルマで見られるゴロゴロとした乗り心地が気になってしまう性分なのだが、そうしたクセも抑えられているようで、スーッと滑らかにクルージングするフィーリングが心地よかった。
LX100のアピールポイントである静粛性は、確かにタイヤまわりからの制音が行き届いていた。騒音の小さい電気自動車やプラグインハイブリッド車であれば、さらにこのメリットを享受できそうだ。しかも、一部のタイヤで気になるサーッという耳障りな高周波の音まで抑えられているのもいい。これはロングドライブで効いてくるはずだ。
いずれにしても、見た目も個性的なサイレントテクノロジーがしっかり仕事をしてくれていることが、実際にドライブして確認できた。
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SUV専用設計ならではのハンドリングの妙
ステアリングを切ったときの反応を短い言葉で表せば、「かっちり、しっとり」となるだろう。とにかく滑らかな手応えで、無味乾燥ではなく路面の感触もしっかり伝わってくる。意味もなく操舵したくなる、と書くと語弊があるけれど、ステアリングホイールを回すこと自体に気持ちよさを感じられるというのは、昨今あまり体験できないことだ。
メルセデス・ベンツならではの強靱(きょうじん)なボディーと、ケースやブロックからSUV専用として設計され、しっかりした剛性を持つLX100の相乗効果といえばいいだろうか。全身にビシッと芯が通っているからこそ、静粛性や快適性へのこだわりもより生きていると感じられた。
ドライブモードを「スポーツ」に切り替えても、ステアリングへの反応はよりリニアになるものの、唐突な印象はまるでない。滑らかさはそのままだ。さらにダイレクトな感触が欲しい人には、同じアレンザの001という選択肢もある。好みに合わせて選ぶのがいいだろう。
個人的には、今のSUVは家族や友人などさまざまな人といっしょにお出かけするときのパートナーであり、買い物から旅行までマルチパーパスに活躍するクルマであるという考えなので、LX100のキャラクターにひかれる。
(文=森口将之/写真=郡大二郎)
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車両データ
メルセデス・ベンツGLA200d 4MATIC
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4445×1850×1605mm
ホイールベース:2730mm
車重:1760kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:150PS(110kW)/3400-4400rpm
最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/1400-3200rpm
タイヤ:(前)235/45R20 100W XL/(後)235/45R20 100W XL(ブリヂストン・アレンザLX100)
燃費:16.4km/リッター(WLTCモード)
価格:655万円