キーワードは“時短”と“見える化” Seibiiの出張車検サービスを試す
カーライフの頼もしいパートナー 2024.10.01 忙しいアナタの味方! 「出張整備のセイビー」の車検サービス<AD> お店にクルマを預け、クルマのない不自由に耐え、終わればまたクルマを取りに行く……。自動車オーナーにとって避けては通れない面倒事の「車検」。そこに革命をもたらすのが、Seibii(セイビー)の出張サービスだ。どういった内容なのか、実際に作業を依頼して確かめた。世にもめずらしい車検の出張サービス
Aカメラマンには悩みがあった。長年クルマの写真を撮影してきたベテランで、常にオファーが絶えない。それは喜ばしいことなのだが、忙しすぎて愛車の「BMW 320iツーリング」を車検に出す時間がないのだ。ディーラーに出向いてクルマを預け、数日後に受け取るのでは、その間は仕事ができなくなってしまう。
でも大丈夫。彼のような人の救世主になるのがセイビーだ。その名のとおり自動車の整備を手がける会社で、キャッチコピーは「来店不要、待ち時間0分」。自動車オーナーの自宅まで出張してくれるのだという。依頼は簡単。スマートフォンやパソコンでウェブサイトにアクセスし、名前や住所などを登録して日程を決めればいい。サービス内容は、エンジンや電装まわりのトラブルといった専門的な故障対応から、通販で買ったドライブレコーダーの取り付けまで多岐にわたるが、今回の場合は車検だ。その流れは「車検の申し込み→事前点検→部品交換の提案/承認→車検」といったかたちとなる。
まずは事前の点検だが、自宅で待っていると整備士さんが玄関までやってくる。キーを渡して全部おまかせすることもできるが、作業に立ち合ってもいい。戸建てに住んでいるならガレージで見てもらえばいいし、マンションの駐車場でもオーケー。管理者の承諾を得て、共有スペースやコインパーキングなどで作業してもらうこともできるという。
整備士さんがナンバープレートをチェックし、間違いなく依頼されたクルマであることを確認。まわりを見て傷や凹みの有無も記録し、カメラで撮影していく。セイビーが開発した専用のスマホアプリで、チェック項目を写真とともに随時記録する仕組みになっているのだ。オーナーの了承のもとに、車検証のデータも確認。エンジンを始動し、メーターパネルにアラートが出ないかを見る。耳を澄まして異音がないか、慎重に見極めるのも大事だ。
魅力は“時短”と“明朗会計”
エンジンフードを開けて、目視でオイルや水の漏れがないかチェックする。暗いところには光を当て、裏側の異状も見逃さない。次いでジャッキアップして下から足まわりなどを点検。ゴム製のブーツが破れていないか、グリースがはみ出ていないか、安全に関わることだけに注意深く見ていく。
バッテリーを確認したところ、Aカメラマンはなんと6年も交換していなかった。取り換えの時期はとうに過ぎているが、電圧を測ると異常はない。毎日のように走っているおかげで、とりあえずは性能を維持しているようだ。とはいえ、早いうちに交換するべきだろう。
ただ、それ以外の点では大きな不備はなかったようだ。車検では消耗部品が保安基準に達していなければ交換しなければならないが、タイヤの溝もたっぷり残っていた。トルクレンチでホイールナットを締め、作業は終了。早ければ30分、長くても1時間だ。このようにクルマの状態をしっかりと確認し、車検に必要な整備項目を見極める事前点検の料金は、全車種一律で4400円である。
整備士がアプリに記録したデータは本部に送信され、オペレーターが確認して車検の見積もりを作成。車検費用と法定費用に加え、チェックしてわかったクルマの状態に合わせて消耗品の交換などを提案する。車検に際して必須となる部分に加え、エンジンオイルやブレーキフルードなども、状態が悪ければ交換が推奨される。
見積もりが出たら、点検結果とともにオーナーに送信。問題がなければそこで車検の料金が確定する。その後は追加料金が発生しないというから安心だ。明朗会計である。料金支払いはウェブ上で完結。自賠責保険や重量税などの費用についても、現金を用意する必要はない。あとは車検に出す日取りを決め、その日の朝にクルマを渡すだけ。それも夕方には戻ってくるので、クルマを使えないのは実質1日だけなのだ。Aカメラマンも、これなら仕事に穴を開けずに済む。多忙な人にはありがたいサービスなのだ。
わかりづらかった車検・整備を“見える化”
時短は大きなメリットだが、セイビーのアドバンテージはそれだけではない。今のご時世、すべてが“見える化”されていることが、なによりもありがたいのだ。
これまでユーザーにとって、車検も含めて自動車の点検・整備・修理というのは、すべてがブラックボックスのなかのことだったように思う。自分のクルマの状態がよくわからないまま、言われるがままに車検整備を行うしかない。本当にそのパーツを交換する必要があるかを知るのが難しかったのだ。
これがセイビーでは、点検の過程がすべて透明化されている。見積もりの提案には写真も添えられているので、クルマの状態をオーナーも理解できる。車検で引っかかる箇所を除けば、パーツ交換も相談して必要なものだけ選択し、納得して愛車のリフレッシュを行えばいい。自分で車検整備の内容を決定できるので満足感が得られる。そのパーツ交換が必須か推奨かなどについても記録は残るので、後で言った、言わないのトラブルは発生しないようになっている。
多くのユーザーにとって、車検はクルマを購入したディーラーに依頼するのが普通だった。安心感はあるが、料金に関しては正直なところ疑問を持ってしまうケースもあったように思う。いっぽう、街なかでは“激安1日車検”などという派手な看板も見かけるが、普通の人にはちょっと入りづらい雰囲気の店も多い。なにより整備内容や質に関しての情報が不足しており、安心してクルマをまかせられるか、判断が難しいのが実情だ。
セイビーは、そのどちらとも異なる新しい整備のシステムなのだ。出張整備を行うのはセイビーに登録した整備士。フリーランスの整備士というのは耳慣れないが、実は高い技術を持った熟練のプロもたくさん存在しているという。加えてセイビーでは、全国に整備士ネットワークを築き上げ、エキスパートを集めて出張させる体制を整えている。47都道府県を網羅しているから、どこでもほぼ同じサービスが受けられるわけだ。
スタッフのなかには国産車や輸入車のディーラーに勤務していた整備士も多く、豊富なノウハウを蓄えている。彼らの経験をマニュアル化し、セイビー全体で共有することで技術レベルを高く保つことが可能になった。
さまざまなユーザーにメリットがある
ユーザーは整備士個人に依頼するということにはならない。あくまで契約主体はセイビーなので、整備メニューはすべて統一されている。万が一トラブルがあっても、セイビーが対応してくれるから安心だ。点検時に分解整備(特定整備)が必要となる場合も、自社工場または提携工場で対応することができる。もちろん作業時の保証は万全なので、最後まで対応してくれて安心だ。
セイビーのウェブサイトを見ていて驚いたのは、想像以上に対応車種が広いこと。ちょっと古いレアな輸入車も対象になっていて、ヴィンテージカーなどのマニアックなクルマでなければ扱ってくれる。とはいえ、セイビーのサービスのメリットを最も享受できるのは、ごく普通のクルマユーザーだろう。メカの知識があまりなく、車検は面倒だなと感じている人にこそ、キーを渡すだけでおまかせできるセイビーはありがたみがある。
そして、セイビーは守備範囲も広い。車検で頼りになるだけでなく、クルマにまつわるさまざまな出張サービスをラインナップしている。用品の取り付けから故障の修理まで、板金を除くほとんどの作業を受け付けてくれるのだ。幅広い自動車ユーザーにとって、カーライフの頼もしいパートナーとなるのがセイビーといえるだろう。
(文=鈴木真人/写真=荒川正幸)
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