伝統と革新のホイール「ボルクレーシングGシリーズ」
誇り高き逸品 2024.10.25 最高峰技術の結晶 レイズが鍛えた高性能ホイールの世界<AD> 軽さと強さだけではない。見た目の美しさだけでもない。それらを最高レベルで両立させるレイズのホイールが、ボルクレーシングの「Gシリーズ」だ。クルマ好きを魅了し続ける名作の歴史、そして技術的ハイライトを紹介する。鍛え抜かれた高性能に大人のエレガンスを
レースやサーキット走行を楽しむ人や、走りへの情熱を抱くスポーツカーのオーナーにとって心強い存在が、日本のホイールメーカーである「RAYS(レイズ)」だ。彼らは、設計から生産までのすべての工程を一貫して日本で行う「オールメイドインジャパン」にこだわる数少ない日本のホイールメーカーであり、その最高峰として日本のみならず世界で圧倒的な支持を集めているのが、鍛造スポーツホイールのブランド「VOLK RACING(ボルクレーシング)」である。
人気の秘密は枚挙にいとまがないが、一番の理由は“モータースポーツに裏づけられた高い性能”である。
「The concept is racing.」のスローガンを掲げるレイズは、国内の主要レースはもちろんのこと、世界最高峰のF1やWEC(FIA世界耐久選手権)などに挑戦し続けることで培ってきた高度なテクノロジーを、惜しみなく市販品に注ぎ込んでいる。と同時に、多くのスポーツカーファンがその技術を手にするための工夫も忘れない。例えば、軽さと強さを高い次元で両立する鍛造ホイールでは、金型を使って仕上げる“デザイン金型鍛造”を用いることで、鍛造ホイールならではの強さを引き出しながら、手に入れやすい価格を実現している。これもまた、ボルクレーシングが選ばれる理由だ。
なかでも圧倒的な支持を集めているのが、1996年に発売されて以来、ボルクレーシングの代名詞として知られる「TE37」で、いまなお進化を続けることで輝き続けている。もちろん、TE37以外にもさまざまなシリーズが用意されていて、輸入スポーツモデルのオーナーを中心に近年熱い視線を注がれているのが、ボルクレーシングが誇る走りの魅力に大人のエレガンスをプラスした「Gシリーズ」である。
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合言葉は“オトナボルク”
Gシリーズという名前は、卒業を意味する“graduate”の頭文字に由来している。TE37を装着した日本のスポーツカーでスポーツドライビングを楽しんできたファンの、「第一線から卒業したあとも、走りへの情熱に向き合っていきたい」という気持ちに応えるために立ち上げた、大人のためのボルクレーシングである。
その意味するところは、ボルクレーシングの名にふさわしい性能はそのままに、輸入スポーツモデルにも似合う魅力的なデザインを与えることである。とはいえ、外観だけのためのデザインではなく、「理由のあるライン」「意志を持つカタチ」というボルクレーシングのデザイン美学にかなった機能美を表現しているのがレイズらしい。
例えば、Gシリーズのなかでも特に人気が高かった「G25」は、2×5スポークという定番の構成でありながら、細くエッジの効いたスポークが、輸入スポーツモデルの足元をエレガントに彩るとともに、ボルクレーシングが誇る高い剛性と軽さにより、スポーティーな走りを際立たせている。
このG25をさらに進化させ、さらなる価値を手に入れたのが「G025」。G25同様、普遍的な2×5スポークデザインとしながらも、“美しいハイヒール”と例えられる細いスポークを採用。一見きゃしゃそうだが、最新のハイパフォーマンスカーの入力を余裕で受け止める性能が与えられ、さらに、スポークの側面などに“ウェイトレスホール”と呼ばれる穴を設け、大胆な軽量化が図られているのだ。
このように、レイズの最先端テクノロジーが強さと美しさを生み出すGシリーズ。その最新作として登場したのが「G29」である。
伝説のホイールが現代のテクノロジーでよみがえる
G29の特徴である2×9スポークのクロスメッシュデザインや、スピンドルパッケージ風の形状を表現したセンターパートに、懐かしさを覚えた人も多いだろう。
そう、このG29は、1994年に登場し、スポーツカーからセダンまで、幅広い車種のオーナーから支持を得て定番ホイールとなった、ボルクレーシングの「Gr.A Evolution IV(グループAエボリューションIV)」を、現代のテクノロジーでよみがえらせた最新のGシリーズなのだ。
当時のレイズも、「グループC」をはじめとする国内外のさまざまなレースに挑んでいた。ツーリングカーをベースとしたマシンを使った「グループA」もそのひとつで、このレースへの参戦で得られたノウハウを市販車用ホイールに注いだのが「ボルクレーシング グループA」だった。メッシュデザインをスポーツホイールの定番に押し上げたボルクレーシング グループAは、さらなる進化を遂げ、その強さと美しさを極めたのが、グループAエボリューションIVである。
こうした伝説を受け継ぐG29は、美しいメッシュデザインを採用しながら、当時の2×10スポークから2×9スポークへと構成を変えるとともに、最新のテクノロジーを注ぐことでスポーク形状を見直すなどして、より立体的で上質感あふれるデザインへと進化を遂げている。
G29で“駆けぬける歓び”が加速する
G29が受け継いだクロスメッシュデザインは、グループAエボリューションIVの美しいR処理も継承する一方、シャープで伸びやかなスポークデザインがプレミアムカーの足元に軽快さを与えてくれる。
G29のメインターゲットは大型SUVやミニバンであり、大径21インチのみのサイズ展開となっているのもそのあらわれである。一方、スポークとフランジ部分をつないで太く見せる外周部は、実際のサイズ以上にホイールを大きく感じさせるとともに、強さを際立たせる。それらはすべてレイズが誇る鍛造ホイール技術に裏づけられているというのも、見逃せないポイントである。
今回はそんなG29を、BMWの「X」シリーズに装着してみた。かつてグループAエボリューションIVに憧れたり、実際に愛車に装着して楽しんだりした世代にとって、SUV全盛のいま、走りへのこだわりを持って選びたくなるクルマのひとつが、スポーティーな走りで定評のあるBMW Xシリーズ。その力強く、プレステージ性あふれるたたずまいに似合うG29のデザインに加えて、ボルクレーシングが誇る鍛造スポーツホイールならではの強さと軽さが、Xシリーズ自慢の“駆けぬける歓び”を一段と加速してくれるはずだ。
もちろん、ラグジュアリースポーツやプレミアムセダンの足元を飾るにもふさわしいG29。伝説への思いと走りへの熱いこだわりが詰まった逸品である。
(文=生方 聡/写真=レイズ)