最新のルーテシアはカッコも走りも燃費も“イイ!”
高純度の爽快感 2026.09.30 選ぶならルノーのベストセラーコンパクト<AD> 車体が小さいだけでコンパクトカーと呼べるのだろうか。少なくともルノーはそう考えておらず、サイズに見合った走りのよさとユーザビリティー、さらにスタイリングの美しさまでを高いレベルで求めている。最新の「ルーテシア」はまさにそれを体現した一台である。何もかもがスッキリ
webCG編集部が新オフィスを構えた東京・中野坂上の高層ビルの地下駐車場から山手通りに出て、走りだした刹那、スッキリとした乗り味に驚嘆した。まったくもって雑味がない。ルノー独自のハイブリッド方式たるE-TECHが街なかでは基本的にEV走行するからだ。とっても静かで、振動がない。
もうひとつは、キリリと締め上げられたサスペンションである。思い出すなぁ。ルノー・スポールを名乗っていたころのルーテシアに設けられていたサーキット志向の「シャシーカップ」、もしくはFWDの2代目「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポール」を。2010年代の古い話で恐縮です。
この日は東京北部の郊外にある自宅まで乗って帰るだけのつもりだったけれど、もうちょっと乗ってみたい。天気は持ちそうだし、筑波山まで行ってみよう! そうして、ステアリングフィールも、ドッグクラッチ式オートマチックによる変速フィールも、きわめてスッキリしていることに気づいた。ルノー・ルーテシア エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHは、混じり気がなくて純度が高い。爽快な走行感覚を与えてくれる。
「小股の切れ上がった」ということばが浮かんでは消える。これは江戸っ子が女性の粋な姿態を形容するのに使った決まり文句、だという。それをこのフランスのベストセラー小型車に使ってよいものか……。ルーテシアの本国名は「クリオ」、ギリシャ神話の女神のひとりである。ピッタリなんじゃない?
ルノーの“ヌーヴェル・ヴァーグ”
こんなにスッキリ爽快なドライビングフィールを持つBセグメントの小型車がかつてあったか? いま、あるだろうか? しばし、考えてみる。考え中。考え中。考え中。ないと思うなぁ。当代随一のスッキリ! スッキリNo.1ではあるまいか!
そう仮定し、ここからは伝統的な自動車評論スタイルに則り、5代目ルーテシアのエスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHを分解的に見てみよう。まずはデザインである。2019年にデビューしたルーテシアMk5は、2023年にフェイスリフトを受けて、新しい内外装を得た。
フロント中央のルノーのロゴに、フルLEDの薄型ヘッドライト。その下には左右に、新たなシグネチャーライトのハーフダイヤモンド型のデイタイムランニングライト(DRL)が配されている。ご承知のように、このDRLを左右入れ替えてくっつけると、ルノーの菱形のロゴになる。
大型化されたグリル内のチェッカードフラッグパターンは、中央付近は濃く、外側に行くに従って明るくなっている。なので、曇天の下でも、そこにヘッドライト近くに光が当たっているように見える。グリル内の長方形のパターンは、ヘッドライトとDRLとも一体となって、デザイン的に反復している、と解すことができる。小型車としてはかなり複雑な造形なのに、統一された世界観に基づいている。これは、フランス流の陰翳礼讃なのだ。より新しくて、よりモダンで、より自己主張する、より自信に満ちたブランドへ。新しいルノーの顔は、ルノーの“ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)”戦略の賜物なのだ。
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際立つ燃費性能
フェイスリフトと同時にルーテシアに加わったエスプリ アルピーヌは、フロントフェンダーの専用バッジで、それと知れる。2026年9月のF1イタリアGPではピエール・ガスリーがアルピーヌ初のポールポジションを獲得したことは記憶に新しい。それによって、エスプリ アルピーヌの後光はいっそう明るくなっている。まぶしいぞ。
インテリアではサステイナビリティーを意識して、自然由来やリサイクル可能な素材が使われている。エスプリ アルピーヌ独自の仕立てとして、ステアリングホイールにはトリコロールカラーのステッチが入る。SFチックな造形のフロントシートのシートバック上部にはAの文字が入る。
運転席に着座し、ダッシュボード中央、やや右にあるスターターボタンを押す。「E-TECH」は、通常、1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンは眠ったまま、メーターナセルと、ダッシュボード中央のスクリーンがスタンバイを告げる。アクセルをぐいと踏み込むと、パーキングブレーキが自動的に解除されて無音で発進。スッキリ爽快劇場が幕を開ける。
E-TECHは、出力が36kW(49PS)の駆動用モーターと15kW(20PS)の高電圧スターター・ジェネレーター、すなわち2基の電気モーターと、94PSの1.6リッター4気筒自然吸気エンジン、電子制御ドッグクラッチマルチモードAT、そして容量1.2kWhのバッテリーで構成されている。システム出力は従来の140PSから143PSにアップし、燃費もWLTCモードで0.2km/リッター増しの25.4km/リッターとなり、輸入車No.1の低燃費をうたう(EV、PHEVを除く)。
豊かな接地感
1.6リッター4気筒は高回転まで回してもガサツな音も振動も発することなく、ごく自然にふるまう。アクセルを踏めば、モーター駆動、エンジン駆動を問わず、必要十分以上のトルクを提供してくれる。
ボディーはあくまでフラットな姿勢を保つ。加減速時のピッチングともコーナリング時のロールとも、ほとんど無縁。バネもダンパーもそうとう締め上げられている。ブッシュも硬めで、いささかの緩さ、いわゆるコンプライアンスが最小の部類に思える。しかも、タイヤは205/45R17の大径偏平サイズで、銘柄は「コンチネンタル・エココンタクト6」というハイパフォーマンスエコタイヤである。ランフラットだから、サイドウォールも硬いはずだ。けれど、このタイヤの硬ささえ、上手に使って、混じり気のないスッキリさに結びつけている、と考えられる。
首都高速の目地段差もなんのその。筑波山の悪名高き凸凹路面の山道であっても、直接的な突き上げが皆無だったのは不思議なほどで、ドッシンバッタン、バネ下が暴れることも、跳ねることも、ほとんどない。どんな路面でも4輪が接地している感がある。強靭なサスペンションと高いボディー剛性、重い電池をトランクの床下に搭載することによる、車検証値で61:39の、前輪駆動としては良好な前後重量配分が、この混じりけのない、高純度の爽快感の源になっている。
FWDとは思えぬ、アンダーステア知らずのハンドリングも大いなる美点だ。ロック・トゥ・ロックが2回転半のステアリングも、「小股が切れ上がっている」。小気味のいい動きの大前提としてボディーがコンパクトなこともある。
エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECHは、フランスのベストセラー、ルーテシアMk5の熟成モデルである。ワインでいえば、シャルドネでしょうか。レモンとかリンゴを思わせるフレッシュな酸味。ドライでありながら、まろやか。スパイシーな乗り心地が余韻として残る。おまけに好燃費! お試しあれ。
(文=今尾直樹/写真=郡大二郎)
車両データ
ルノー・ルーテシア エスプリ アルピーヌ フルハイブリッドE-TECH
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4075×1725×1470mm
ホイールベース:2585mm
車重:1300kg
駆動方式:FF
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ
モーター:交流同期電動機
トランスミッション:4段AT(エンジン用)+2段AT(モーター用)
エンジン最高出力:94PS(69kW)/5600rpm
エンジン最大トルク:148N・m(15.1kgf・m)/3200rpm
メインモーター最高出力:49PS(36kW)/1677-6000rpm
メインモーター最大トルク:205N・m(20.9kgf・m)/200-1677rpm
サブモーター最高出力:20PS(15kW)/2865-1万rpm
サブモーター最大トルク:50N・m(5.1kgf・m)/200-2865rpm
タイヤ:(前)205/45R17 88H/(後)205/45R17 88H(コンチネンタル・エココンタクト6)
燃費:25.4km/リッター(WLTCモード)
価格:424万9400円
















































