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2/16玉村 誠(たまむら まこと)さん
1971年本田技術研究所入社。振動騒音、人間工学の研究を経て操縦安定性の開発部門に移り、3代目「シビック」や初代「NSX」など、さまざまなモデルの開発に携わった。1993年にホンダアクセスに移り、今日に続くモデューロの走りの“味”を確立させた。 -
3/16玉村さんが先行車開発とサスペンション開発を担当した3代目「シビック」。玉村さんは、ラリーやレースなどで得た自身の経験も生かしながら、車両の開発を進めていった。
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4/16玉村さんが手がけたサスペンション、通称“玉サス”は、ボディーの硬さや空力特性など、クルマ全体とバランスをとったうえで、後輪をしっかり働かせて「4輪で舵を切る」ようセッティングがなされていた。
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5/16玉村さんがテストドライバーとして開発に携わった初代「NSX」。同車の誕生20周年を記念したカスタマイズパーツの開発を最後に、玉村さんは2011年にホンダアクセスを退社した。
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6/162018年5月に発表された「S660モデューロX」。今日に続く“モデューロの走り”をつくり上げた玉村さんだが、福田さんや湯沢さんの手がけるクルマについては「必ずしも“玉サス”である必要はない。担当者それぞれの個性があっていい」と語った。
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7/16クルマづくりの現場からは退いた玉村さんだが、クルマにかける情熱が失われたわけではない。現在はタイのプリンス・オブ・ソンクラー大学において、学生フォーミュラ部の生徒にクルマづくりを教えている。
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8/16福田正剛(ふくだ せいこう)さん
1981年本田技術研究所入社。サスペンションの基礎開発からスタートし、初代「オデッセイ アブソルート」や3代目「レジェンド」など、さまざまなモデルの開発に携わった。現在はホンダアクセスにおいてモデューロの開発統括を務め、商品開発と後進の育成に腐心している。 -
9/16「S660モデューロX」のリアを飾る「Modulo X」のロゴ。「モデューロX」の第1弾が登場したのは2012年12月で、玉村さんが退社した翌年のことだった。
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10/162017年12月に発売された「フリード モデューロX」。コンパクトミニバン「フリード」をベースとしたコンプリートカーで、モデューロXのご多分にもれず、サスペンションや空力パーツ、シートなどの内装と、およそパワートレインを除くすべての箇所に手が加えられている。
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11/16自身が手がけた「フリード モデューロX」を運転する福田さん。「玉村に2度ほどニュルやその周辺のカントリーロードに連れて行ってもらい、自分でも実際に走った。クルマの基本が分かった」とかつての思い出を語った。
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12/16湯沢峰司(ゆざわ たかし)さん
2003年ホンダアクセス入社。今日まで一貫してサスペンションや空力パーツといったモデューロの用品開発に携わる。「モデューロX」シリーズでは「N-BOX」「N-ONE」のサスペンションとブレーキ、「フリード」の空力パーツの開発を担当。「S660」では走行性能の開発リーダーを務めた。 -
13/16玉村さん、福田さんより「習うより慣れろ」というスタンスで“モデューロの走り”を受け継いだ湯沢さん。そのために費やした手間や時間と、そこで得た経験の蓄積こそがエンジニアとして大切だったという。
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14/16湯沢さんが手がけた「S660モデューロX」。コンプリートカーに使用することを前提に空力パーツやサスペンションが調律されているため、ノーマルの「S660」にモデューロの用品を装着しても、同じ走りとはならない。
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15/16湯沢さんは「自動車開発の現場にデジタル技術が進出して久しい今だからこそ、人の手によるアナログなクルマづくりが受け入れられるのではないか」と語った。
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16/16現在、ホンダアクセスにおいてモデューロの商品開発を主導する、福田正剛さん(左)と湯沢峰司さん(右)。