4代目「ルノー・ルーテシア」が日本デビュー

2013.07.25 自動車ニュース
「ルノー・ルーテシア」
「ルノー・ルーテシア」

4代目「ルノー・ルーテシア」が日本デビュー

ルノー・ジャポンは2013年7月25日、4代目となる新型「ルノー・ルーテシア」を日本国内で正式に発表した。販売は、2カ月後の同年9月24日に始められる。
 

発表会では、デザインに関するプレゼンテーションに多くの時間が割かれた。上方のスライド画面にあるのは、デザインの元とされるコンセプトカー「デジール」。
発表会では、デザインに関するプレゼンテーションに多くの時間が割かれた。上方のスライド画面にあるのは、デザインの元とされるコンセプトカー「デジール」。
デザインを担当したルノーのローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏も動画で出演。熱弁をふるった。
デザインを担当したルノーのローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏も動画で出演。熱弁をふるった。
サイドビュー。リアドアのノブが目立たない、3ドアモデルのような意匠が採用されている。
サイドビュー。リアドアのノブが目立たない、3ドアモデルのような意匠が採用されている。
航空機の翼のような軽やかさを表現したというインテリア。
航空機の翼のような軽やかさを表現したというインテリア。
メーターのアップ。楕円(だえん)のリングが特徴的。
メーターのアップ。楕円(だえん)のリングが特徴的。

■新型は「クーペのような5ドア」

「ルーテシア(本国名:クリオ)」は、言わずと知れた、Bセグメントに属するルノーの看板モデル。1990年に初代が登場して以来、世界中で約1200万台がデリバリーされ、ルノー車の中で「最も成功したモデルのひとつ」とされる。

4代目となるヌーベル・クリオ(邦名:ルーテシア)は、2010年のパリサロンに出展されたコンセプトモデル「デジール」に、そのデザインオリジンを求めることができるという。デザインを取りまとめたのは、ルノーの常務(SVP)デザイン担当、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーだ。

「シンプル」「官能的」「温かみ」という3つのワードが、ルノーの新しいデザイン・アイデンティティー。「思わず手で触れたくなるような官能的な曲線」が、ニュー・ルーテシアの自慢だ。左右のヘッドランプまで続く、黒いグロスブラックのグリル、センターの大きなルノーマーク。そんな顔付きに、デジールとのつながりを感じる人もいるだろう。

欧州ではエステート(ワゴン)も用意されるルーテシアだが、今回、日本で発売されるのは、5ドアハッチバックのみ。初代からカタログに載った3ドアボディーはラインナップから落ちたが、その代わり(?)新型のリアドアは、ブラックアウトされたドアオープナーがCピラーに溶け込むデザインで、あたかも3ドアモデルのような“スポーティー感”を見る人に与える。「アルファ・ロメオ ジュリエッタ」と同じ手法だ。

ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4095×1750×1445mm。先代より70mm長く、30mm幅広く、しかし40mm低くなった。ホイールベースは、25mm延びて2600mmに。トレッドも前後ともに広がり(前:+45mm、後ろ:+50mm)、スポーティーなフォルムが一段と強調されている。

インテリアは、モダンで親しみやすいもの。タコメーターや燃料計を、速度が表示される楕円(だえん)のリングでつなぐ、近未来を感じさせるデザインが採用された。「クルーズコントロール」「スピードリミッター」は全車標準装備。最上級グレード「インテンス」には、「運転席センターアームレスト」「バックソナー」「オートエアコン」も備わる。

ボディーカラーは全7色。内装はボディーカラーによらずブラックが基準となるが、赤外装(ルージュ フラム メタリック)のモデルのみ、あらかじめ赤い内装も用意される。さらに、ブルーやマロンの内装や黒以外のホイールカラーを組み合わせた5種類のカラーオプションを選ぶこともできる(受注生産)。ステアリングホイールやエアコン送風口などのフィニッシャーをカスタマイズできるセットオプションは全車でセレクト可能だ。

新開発の1.2リッター直4ターボは、わずか2000rpmで最大トルクを発生する。
新開発の1.2リッター直4ターボは、わずか2000rpmで最大トルクを発生する。
こちらは「ブルー ドゥ フランス」と呼ばれる青いボディーカラーの個体。
こちらは「ブルー ドゥ フランス」と呼ばれる青いボディーカラーの個体。
ボディーカラーは全7色で、ホイールのカラーは全4色。グレードによっては、写真の青いホイールも選択可能。
ボディーカラーは全7色で、ホイールのカラーは全4色。グレードによっては、写真の青いホイールも選択可能。
荷室の容量は、先代モデルよりも12リッター多い300リッターが確保される。
荷室の容量は、先代モデルよりも12リッター多い300リッターが確保される。

4代目「ルノー・ルーテシア」が日本デビューの画像

■高効率なパワートレインが自慢

エンジンは、「ダウンサイジング過給」という昨今の流れに沿ったもの。欧州には、0.9リッター直3ターボ、1.5リッターディーゼルターボもラインアップされるが、今回輸入されるのは、「1.6リッター並みのパワー、2リッター並みのトルク」とうたわれる新開発の1.2リッター直4ターボ(120ps/4900rpm、19.4kgm/2000rpm)のみ。シリンダー内に直接燃料を吹く、ダイレクト・インジェクション・ユニットだ。

トランスミッションは、ゲトラグ製の6段「EDC(エフィシェント・デュアル・クラッチ)」。2ペダル式のため、AT免許でも乗れる。坂道発進時にドライバーがブレーキペダルから足を離しても、クルマが後退しないよう2秒間クルマを静止できる「ヒルスタートアシスト」機能が搭載される。

省エネ技術としては、減速時にオルタネーターを稼働させてバッテリーをチャージする回生機能が採り入れられた。ラジエター前に取り付けられた、必要に応じて開閉する「コントロールドフラップ」はユニークな装備。ラジエーターを通じて流入する空気を遮断し、空気抵抗を減少させるのが狙いだ。

また、燃料消費を抑えるため、トルクの出方や、アクセル操作に対する反応を最適に制御する「ECOモード」が設けられた。最大で12%の燃費改善が見込めるとルノーは主張する。

サスペンションは、前がマクファーソンストラット、後ろがトーションビーム式というコンベンショナルなもの。ブレーキは、フロントが通気式ディスク、リアはドラムだ。タイヤのサイズは、内外装の選択の幅が広いインテンスが205/45R17で、16インチアルミホイールを履く中間グレード「ゼン」と、鉄チンホイールのエントリーグレード「アクティフ」が195/55R16となる。

アクティブセーフティーの要、コーナリング中の姿勢を安定させる「ESC」や「(緊急時ブレーキアシスト付き)ABS」は、全車が標準で装備する。エアバッグは、前席ダブル+サイドが標準(助手席エアバッグはキャンセラースイッチ付き)。ユーロNCAPの安全性評価では、最高評価の5つ星最高評価を獲得している。

価格は、インテンスが238万円で、ゼンが215万円。最も安価なアクティフ(受注生産)が199万8000円である。

(文=青木禎之)

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