常識を変えるカーオークション
試してみる価値はある 2018.08.01 実録! カープライスの中古車売買<PR> クルマの売買において、効率と満足を最大化させる「インターネットのカーオークション」を提案するカープライス。IT時代ならではのサービスには、どんなメリットがあるのか? webCGスタッフが自らの所有車で体験してみた。手に汗にぎる大一番
某日午後4時。会議室に集まったwebCG編集部のメンバーが、スクリーンに映し出されたオークション画面を見つめる。「ランチア・デルタHF INTEGRALE EVOLUZIONE II」という文字が表示されると一気に緊張感が高まった。
「まだまだ上がるぞ……」
「行け~」
「一気に勝負に出ろ!」
「マジか、ここで諦めちゃダメだ」
画面の変化に一喜一憂しながら大声で叫んでしまう。
まるでスポーツバーの応援風景のようだが、遊んでいるわけじゃない。編集部員S氏が、ガチで愛車を売却しようとしているのだ。大切にしてきたデルタだが、結婚を機に断腸の思いで別れを告げることにした。これからは家庭人として、クルマには趣味性よりも実用性を求めなければならない。思い出の詰まったデルタをできるだけ高く売り、新生活のために役立てよう。
クルマを売るにはいろいろな方法がある。中古車買い取り専門店に持ち込んだり、新車を買うディーラーに下取りしてもらったりするのが普通だろう。個人オークションに出品するのもアリだ。S氏が選んだのは、そのどれでもない。中古車買い取りオークションのカープライスである。売り主と中古車販売店を仲介するサービスで、画面に表示されているのは業者が入札しているリアルタイムの状況なのだ。自分のクルマの買い取り価格が上がっていく様子を見ているのだから、S氏が興奮するのも無理はない。
開始価格は2万円に設定したが、1分後には60万円を超えた。デルタはラリーで名をはせたイタリアの名車なのだから、こんな価格で終わるわけがない。オークションは10分間(取材時。現在は5分間)。残り3分を切ると入札数は200を超えて価格も100万円の大台に。30秒を切ると立て続けに入札が続き、あっという間に150万円をオーバー。終了間際に新たな入札があると30秒延長されるシステムなので、予定の10分を過ぎてもオークションは続く。
同時にスタートしたほかのオークションが終わっても、デルタの勢いは止まらない。11分後に入札数が500を超え、12分後には価格が250万円に。最後は東京と神奈川の業者の競り合いになり、開始から28分30秒でようやく終了。入札数は544で、価格は265万9000円。S氏が想定していた“ウリキリ価格”には届かなかったが……。
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正確なチェックが入札につながる
オークションの数日前、S氏がデルタで向かったのは、オフィスからほど近いガソリンスタンド。カープライスの検査員がやってきて、車両の状態をチェックするのだという。
ウェブか電話で申し込むと、全国のカープライスパートナー店か車両検査代行店で無料査定を受けることができる。パートナー店になっているガソリンスタンドもたくさんあり、クルマを持っていけば検査員が車両検査を行う仕組みだ。自宅で出張査定を受ける方法も選べる。
検査は車検証の撮影からスタート。スマホのアプリで車検証のQRコードを読み取って基本情報を自動入力し、クルマの各部をチェックする。内装ではシートのシワやスレなどを確認し、アプリに記録していく。エンジンはかけるが走行はせず、異音や振動が発生していないかを確かめる。ライトやウインカー、パワーウィンドウなどは動作をチェック。ワイパーはガラスを傷つける恐れがあるので動かさない。ボンネットを開けてエンジンルームも念入りに見る。
大切なのは、修復歴がないか見極めること。ドアの取り付け部などや塗装の状態を目と感触で厳しくチェックする。オーナーも事故歴を把握していない場合があるので、しっかり調べる必要がある。検査員は数々のクルマを見てきたことで、ひと目で見抜く感覚を身につけているのだ。
「トヨタ・プリウス」や「ホンダ・フィット」などの売れ筋車種で、高年式なモデルの場合は、ものの10分ほどで検査が終了する場合もあるという。しかし、デルタの検査は30分以上が経過しても終わる気配が見えない。レア車でしかも低年式だから、どこに問題が隠れているかすぐにはわからないためだ。時間をかけて徹底的にチェックしたほうが、オークションで価格が上がりやすいという。きちんと細部を検査しているからこそ、安心して入札することができるわけだ。
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驚くほどの“手間要らず”
検査が終わると、データをライブオークションシステムにアップロード。国内外900以上の中古車販売店や輸出業者がクルマの情報にアクセスできるようになる。
これであとはオークション開始を待つだけ……ではない。カープライスでは、クルマの特徴に合わせて個別に専門業者への案内を行っている。デルタならば、イタリア車に強いショップなどに連絡するわけだ。デジタルですべて完結するのではなく、意外にもアナログな作業がこのシステムを支えている。
一方、売り主はウリキリ価格を設定する必要がある。ウリキリ価格というのは、「この値段以上なら売ってもいい」という希望落札金額のこと。オークションで設定を上回る価格に達すれば、売買が成立する。その後もオークションは続けられ、最高価格をつけた業者が買い取る権利を得るわけだ。もし設定価格に達しなくても、売り主が納得すれば販売することができる。販売時には、手数料1万円(税別)を支払う。ということは、成約しなければ料金はいっさい発生しないということなのだ。
もうひとつ、あらかじめ設定しなければならないのが車両の引き渡し日だ。契約日から3営業日から1カ月の範囲で選ぶことができるが、なるべく早い期日を指定すると成約率が高くなる。買う側にとっては、早くクルマが手に入るほうが安心に違いない。書類をカープライスに郵送すれば、指定日には陸送業者がクルマを引き取りに来てくれる。それから最短5営業日で売却金が銀行に振り込まれ、すべて終了。売り主は待っているだけで取引が完了してしまうのだ。
オークションという名前になっているけれど、実際に売り主と取り引きする相手はカープライスだけ。査定、出品、売却、引き渡しのすべてを代行してくれるのだ。いろいろな業者と交渉したり、クルマの陸送を手配したりという手間は、まったくかからない。
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いままでなかった価値あるサービス
オークション形式のクルマ買い取りサービスは、カープライスが日本初である。最新のIT技術を駆使して、これまでになかった中古車売買を実現した。取引はウェブサイトで完結するので、店舗を持たなくてもいい。一般の買い取り店だとクルマを保管しておくスペースや人員を確保する必要があり、どうしても固定費がかかる。その分、査定額に影響が出てしまうのは避けられない。
これまでにも個人オークションでクルマを売買することはできたが、自分でクルマの情報を公開したり書類を作成したりしなければならなかった。高く売れる可能性はあるものの、取引相手との応対や車両の運送手続きは面倒なもの。しかも、名義変更をめぐるトラブルなどが発生することも多いらしい。「ハイリスク、ハイリターン」と言えば聞こえはいいが、煩わしい作業や厄介ごとは避けたいのが人情だ。
カープライスの仕組みのメリットは3つある。ひとつは、高く売れる可能性が高まること。業者が競り合うことで価格は上昇するし、カープライスとしても売却価格が上がれば業者側からの収益が増えるため、万全のサポートが期待できる。2つ目は、安心安全。売り主はカープライスと取引するだけなので、何らかの問題が発生しても自ら交渉する必要はない。3つ目は即時性。検査から車両引き渡しまで、早ければ1週間ほどで完了する。
安心してクルマを高く売れるのはありがたいこと。これまでクルマの売買で不満を持っていた人は、チャレンジしてみる価値はありそうだ。さらに、カープライスでクルマを売る人の特権がほかにもある。自分のクルマの値段が上がっていく状況を、PCやスマホ、タブレットを使ってリアルタイムで見守ることができるのだ。冒頭に記したのがその時の情景。大好きだった愛車を手放すのなら、最後は派手なイベントで見送ってあげたいではないか。
(文=鈴木真人/写真=荒川正幸、webCG)
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