日本の冬を足元から支える コンチネンタルのスタッドレス&オールシーズンタイヤ
「履いてますよ」の安心感 2023.10.30 2023-2024 Winter webCGタイヤセレクション<AD> コンチネンタルタイヤは日本の厳しい冬に対応する2種類のスタッドレスに加えて、オールシーズンタイヤもラインナップしている。それぞれの個性の違いを探るとともに、実際にオールシーズンタイヤでドライ路とウエット路をドライブしてみた。冬の準備は進んでますか?
記録的な猛暑となった2023年の夏も終わり、めっきり秋めいてくると、気になり始めるのがタイヤのこと。「この冬はどんなタイヤを履こうか?」と考えている人は多いのではないだろうか。
北海道や北日本など、雪が多く降る地域に住んでいる人にとってスタッドレスタイヤは必須アイテムであり、どの製品を選ぶか迷うところだろう。
例えばコンチネンタルタイヤの場合、「バイキング・コンタクト 7(VikingContact 7)」と「ノース・コンタクト NC6(NorthContact NC6)」の2種類のスタッドレスを用意している。
前者のバイキング・コンタクト 7は、コンチネンタルタイヤのグローバル戦略モデルに位置づけられるフラッグシップスタッドレスタイヤ。左右対称のV字パターンで水やシャーベット状の雪をタイヤ中央部から一気に排出することにより、これまでのスタッドレスが不得意としてきた路面での性能を確保するとともに、巧みなパターンデザインでブロック剛性を高めるなどして高いコントロール性を実現。さらに「アクティブシリカ」や菜種オイルを配合した「ノルディックコンパウンド」がウエット路面や低温路面でのグリップを向上させるなど、あらゆる路面でクルマの性能を発揮できるのが自慢である。
一方のノース・コンタクト NC6は、バイキング・コンタクトシリーズで培ってきた技術を生かし、アイス性能を重視する日本の事情に合わせながら、より求めやすい価格で提供するAPAC市場向けに特別に開発されたエリア戦略製品。柔らかなゴムが低温時に路面に密着するハイテク低温ソフトコンパウンド「ノルディックコンパウンド+(プラス)」を採用するとともに、“ヤモリ”のように氷をしっかりとつかむ「ゲッコーグラブパターン」や、氷雪路以外でも静かで快適なドライビングをもたらす「千鳥トレッドパターン」により、冬のドライブを安全・快適なものにしてくれるのだ。
それぞれの特徴を比較すると、冬であってもクルマの高いポテンシャルを発揮し、しっかりとドライビングを楽しみたいという人にはバイキング・コンタクト 7を、安心で快適なウインタードライブを手ごろな値段で実現したい人にはノース・コンタクト NC6を、ということになるだろう。
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オールシーズンタイヤという選択
一方、雪が年に数回積もるかどうかという、東京をはじめとしたいわゆる非降雪地域に暮らしている人の場合、そもそもスタッドレスタイヤに履き替えるべきかどうか、そこで迷っているに違いない。そんな人にぜひおすすめしたいのが、最近よく耳にするオールシーズンタイヤである。
オールシーズンタイヤとはその名のとおり、四季を通じて安全・快適に使用できるタイヤのこと。もう少し分かりやすく言えば、サマータイヤに匹敵する性能を持ちながら、雪道も走れるという強みを持つオールラウンドなタイヤだ。一年を通じて使用できるので、冬の前後でわざわざ履き替える必要がなく、交換の手間や外したタイヤの保管場所にも困らないというのも、非降雪地域のユーザーにはうれしいところだ。ただ、凍結路は苦手としているため、降雪地域で暮らす人は、やはりバイキング・コンタクト 7かノース・コンタクト NC6から選んでほしい。
コンチネンタルタイヤでも、「オールシーズン・コンタクト(AllSeasonContact)」を用意しており、2021年9月に一部販売店で発売。そして2023年2月からは全国のコンチネンタルタイヤ取扱店で販売している。
その特長としてまず挙げたいのが、コンチネンタルのウインタータイヤづくりのノウハウが生かされている「アダプティブオールシーズンコンパウンド」。一年を通してドライ性能、ウエット性能、低転がり抵抗性能を高次元で両立するとともに、気温が低い冬の時期でもゴムの柔軟さを最適に保ち、積雪路で良好なグリップ力を発揮する。
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サマータイヤに匹敵する気持ちよさ
一方、V字型で方向性のある「フレキシブルオールシーズントレッドデザイン」により水や雪を排出することで、ウエットやシャーベット、雪の路面で高いグリップ性能を確保するとともに、ドライ路面を含めて正確なハンドリング性能と優れたブレーキング性能を発揮する。加えて、「エネルギー最適化構造」を採用することで転がり抵抗を低減しているのもうれしいところだ。
そんなサマータイヤとウインタータイヤの“いいとこ取り”をしたオールシーズン・コンタクトを、実際にスバルの「クロストレック」に装着して、その性能をチェックしてみる。
オールシーズンタイヤの場合、雪以外のシーンで走らせることがほとんどだ。それだけに、ドライやウエット路面での印象の善しあしが評価を左右することになる。そこで今回は秋の一日にさまざまな環境下でこのクルマを走らせることにした。
まずはドライ路面からスタート。走りだしてすぐに気づくのが、タイヤのしっかり感。低温でもしなやかさを保つだけに、ややソフトな感触を予想するかもしれないが、実際にはステアリングを操作したときの感触が実にしっかりとしていて、タイヤそのものの剛性感が高いのがスタッドレスタイヤと大きく異なるところだ。それだけに、コーナリングだけでなく、加速やブレーキの際のグリップにも余裕があり、積極的に運転が楽しめるのがうれしい。
この日はぬれた路面を走る機会もあったが、オールシーズン・コンタクトがしっかりと路面をつかみ、ストレートもカーブも安心して駆け抜けることができた。
突然の雪にも慌てない
タイヤを選ぶうえでは快適さも重要なポイント。V字型のトレッドパターンが特徴のオールシーズン・コンタクトだけに、ロードノイズやパターンノイズが大きいのではないかと心配したが、実際にはどちらもよく抑えられており、さらに乗り心地もスムーズで快適。グリップ性能も快適性も、コンフォート重視のサマータイヤに匹敵する実力の持ち主だった。
ところで、オールシーズン・コンタクトのサイドウォールには「M+S(マッド&スノー)」の文字と山と雪のマークの「スリーピークマウンテンスノーフレーク」が刻まれている。前者は泥や雪道で通常のタイヤよりも優れた性能を持つことを示している。一方、後者は冬タイヤとしての性能を有していることを示しており、日本においても高速道路の冬用タイヤ規制が敷かれた場合でも通行が可能だ。
今回このクロストレックで雪上を走ることはできなかったが、実は以前に別のクルマに装着して福島県の裏磐梯にあるスキー場を訪れたことがあった。そのときにはシャーベット路や雪道を体験したが、思いのほかしっかりと雪を捉え、スタッドレスタイヤに近い感覚で発進やブレーキ操作ができた。コーナーでもステアリング操作に素直に反応し、急ハンドルや急ブレーキにさえ気をつければ、安心して雪道を進んでいくことができた。これなら、都内で突然雪が降り、路面が雪に覆われても立ち往生する心配はないだろう。
このように、一年を通じて安心で安全な運転が楽しめるオールシーズン・コンタクト。冬を前にタイヤ選びに迷っている人はもちろんのこと、そろそろサマータイヤが交換時期を迎えている人も、ぜひとも次の購入候補に加えておいてほしい一品だ。バイキング・コンタクト 7、ノース・コンタクト NC6と合わせて、ご自身のライフスタイルに合ったタイヤを選んでほしい。
(文=生方 聡/写真=郡大二郎)
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車両データ
スバル・クロストレック ツーリング
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4480×1800×1580mm
ホイールベース:2670mm
車重:1600kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ
モーター:交流同期電動機
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:145PS(107kW)/6000rpm
エンジン最大トルク:188N・m(19.2 kgf・m)/4000rpm
モーター最高出力:13.6PS(10kW)
モーター最大トルク:65N・m(6.6 kgf・m)
タイヤ:(前)225/60R17 103V M+S XL/(後)225/60R17 103V M+S XL(コンチネンタル・オールシーズン・コンタクト)
燃費:15.8km/リッター(WLTCモード)
価格:288万2000円