進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
頼もしい選択肢 2025.10.20 2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD> 欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。行動派が選んだオールシーズンタイヤ
限定カラーの「ベージュ カマルグ」が映える「ルノー・カングー」は、たくさんのステッカーでにぎやかに飾られている。
「キャンプ場や用品店のものが多いですね。このクルマで遠くまでキャンプに出かけるんですよ。車内にはいつも寝袋を積んでいます」
そう話すのは、出版社に勤務する福田祐一郎さん。2012年に新車で購入し、もうすぐ13年になる。これまでの走行距離は、9万2000kmに及ぶそうだ。先代モデルということになるが、足元はピカピカのおニュー。ネクセンの新型オールシーズンタイヤ、エヌブルー4シーズン2を装着しているのだ。
ネクセンタイヤは、1942年に設立された興亜(フンア)ゴム工業をルーツとするグローバルタイヤブランド。韓国初となる自動車用タイヤの生産を1956年に開始し、ミシュランタイヤの現地生産を経て2000年に現在の社名となった。「シトロエン・ベルランゴ」や「フィアット・ドブロ」
「タイヤをネクセン・エヌブルー4シーズン2に替えてから100kmぐらい走ってみました。ずっとドライの路面です。オールシーズンタイヤというとオンロードでは夏タイヤに比べて性能が劣るという印象がありましたが、そんなことはないんですね。今までは15インチの65タイヤだったのを16インチの55にしたのに(装着サイズは205/55R16)、乗り心地はむしろよくなったんですよ。バタつきがなくなり、ちょっと荒くクラッチミートしてもホイールスピンしなくなりました。カングーのキャラクターには15インチのほうが合っていると思っていたので、この結果には驚きです」
確かにかつて、オールシーズンタイヤは中途半端な性能だと言われていた。雪上ではスタッドレスタイヤにかなわないし、ドライ路面ではノイズが大きくハンドリングに難があるというのだ。
雪に備えるために日常でのドライブでガマンを強いられるのは願い下げである。エヌブルー4シーズン2は夏タイヤとしての性能を確保することから開発を始めており、ことのほかドライ&ウエット性能を重視している。
→「NEXEN N-BLUE 4Season 2」のより詳しい情報はこちら
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いざというときの安心のために
「これまでは必ず、年に2回タイヤ交換をしていました。冬の前にスタッドレスタイヤに交換し、春になったら夏タイヤに戻すわけです。作業は自分でやります。幸い家が戸建てなので、保管場所があるし平面移動だから運ぶのもラクなんです。油圧ジャッキとインパクトレンチを使って30分もあれば交換できますよ」
交換作業をするには、かなり恵まれた環境なのだ。マンション住まいだとベランダからタイヤを運ばなければならないし、車載ジャッキしかなければ手間と時間がかかる。面倒だからといってショップに頼めばそれなりの費用が必要だ。スキルと体力のある福田さんだから年2回の交換も苦にならなかったが、惰性でやり続けることに疑問が生じていたのも事実。このところスタッドレスタイヤの活躍する機会が少なくなっていることに気づいたからだ。
「頸椎(けいつい)ヘルニアをやってしまいまして、医者からスノーボードをやめろと言われたんですよ。それもあってスキー場には行かなくなってしまいました」
遠出をしなくても、福田さんの住む東京では雪が降ることもある。速やかな除雪は期待できないから、道路は簡単に雪に覆われてしまうはずだ。いざというときのために、スタッドレスタイヤを用意しておけば安心だと思うが……。
「いや、ここ5、6年は都内では雪が積もっていませんよ。カングーを買ってすぐのころは、大雪で東京の交通が大混乱したこともありました。温暖化の影響なのか知りませんが、それ以降はほとんど降っていないんじゃないですかね。天気予報では雪と言っていても、実際にはみぞれだったりして積もることはなかったんです」
それでも、万が一に備えて冬はスタッドレスタイヤを装着していた。家族のためである。
「子供を塾に迎えに行くのに、急に雪が降ってきたら困りますからね。一年にたった1回かもしれないけれど、夏タイヤのままでクルマを出せなくなったら絶対に後悔するでしょう」
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直進安定性がよく室内が静か
というわけで、年2回のタイヤ交換を続けてきたのだ。リスク回避のために必要な習慣だったが、オールシーズンタイヤが雪道で十分な性能を発揮するのなら話は変わってくる。ネクセン・エヌブルー4シーズン2の実力を試すために、越後湯沢まで遠征することにした。東京から関越道で向かう道中は、もちろんずっとドライである。
「装着されたタイヤを見ると、バランスウェイトがほとんど付いていないんです。補正の必要がないということは、タイヤの素性がいいということですよね。高速道路を巡航していると、直進性がいいことがわかります。欧州や北米での実績はだてではありませんね。それに、室内が静かです。前に一度オールシーズンタイヤを装着したことがあったんですが、そのときはロードノイズがうるさくて閉口しました。でも、これ(エヌブルー4シーズン2)なら、後席の家族と話しながらドライブできます」
福田さんは特定のキャンプ場に通うのではなく、全国各地をまわりたいタイプだという。北海道や九州が目的地になることもある。普通に観光することも多いからホテルに泊まってもいいのだが、子供が喜ぶからキャンプはやめられない。
「もともと放浪癖があって、寝袋だけ持って1カ月クルマであちこちに出かけました。若いころはコンパクトカーに窮屈な姿勢で寝ていましたね。車中泊というより車上生活者です(笑)。今はカングーなので、たくさん荷物も詰めるし、シートを倒せばフラットになります。カングーでキャンプを楽しむ人は多いんですよ。どこでも車中泊ができるわけですから、タイヤのせいで行けない場所があるのはイヤなんです」
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夏タイヤとしても十分な性能
関越トンネルを抜けると、景色は一変。暗い空から雪が落ちてくる。ただ、さすが雪国は備えが万全で、高速道路も一般道もきれいに除雪されていて路面には雪がない。ありがたいのだが、これではテストにならないではないか。住宅や観光施設から離れた場所でやっと雪が積もった道を発見。人もクルマもあまり通らないらしく、放置されている。慎重に上り坂を進んでいったが、途中で停止。
「久しぶりなので、感覚を忘れていましたね。失敗しちゃいました……。荷室にカメラ機材を積んでいるのもあって、フロントに荷重がかからなかったようです。FF車にはツラい条件でしたね。MTでトラクションコントロールも付いていませんから、滑り始めるとどうにもなりません」
仕切り直しでいったんバックし、勢いをそのままにいくと今度は難なく上り坂をクリアした。実は、スタッドレスタイヤを装着した電子制御4WDでATの同行車も、このポイントではかなり苦戦。雪が溶けかけて半分水たまりのようになった上り坂のカーブという難所だったのだ。
「その先の雪が踏み固められたところを走っても、まったく問題はありませんでした。下り坂でもブレーキを踏めばしっかり止まったし、ハンドルがブレたりしません。むちゃをしなければ、安心して運転できると思います」
スキー場密集地を走っていてわかったのは、観光施設までの道には雪がほとんどないということ。駐車場も除雪が行き届いている。警報級の大雪が降れば別だが、多くの場合、雪道を走らなければならないのはラストワンマイルだけらしい。
「目的地まで、99%はドライかウエットの路面を走ることになりますね。雪上性能がよくても、そこに至るまでが快適でないタイヤでは本末転倒です。エヌブルー4シーズン2は夏タイヤとして十分な性能があり、冬に出かけても多少の雪なら安全に帰ってくることができると思います。都会に住んでいてアクティブな生活を楽しみたい人にとっては、頼もしい選択肢になるんじゃないでしょうか」
(文=鈴木真人/写真=宮越孝政)
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車両データ
ルノー・カングー クルール
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4215×1830×1830mm
ホイールベース:2700mm
車重:1420kg
駆動方式:FF
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ
トランスミッション:5段MT
最高出力:105PS(77kW)/5750rpm
最大トルク:148N・m(15.1kgf・m)/3750rpm
タイヤ:(前)205/55R16 94V/(後)205/55R16 94V(ネクセン・エヌブルー4シーズン2)
燃費:--km/リッター
価格:219万8000円