英アストン、V12ターボ搭載のDB11を発表【ジュネーブショー2016】

2016.03.01 自動車ニュース
「アストンマーティンDB11」
「アストンマーティンDB11」

英アストンマーティン、V12ターボ搭載の「DB11」を発表【ジュネーブショー2016】

英アストンマーティンは2016年3月1日、ジュネーブショー2016(開催期間:2016年3月1日~3月13日)で新型車「DB11」を発表した。

 
英アストン、V12ターボ搭載のDB11を発表【ジュネーブショー2016】の画像
 
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■次なる100年の第1歩となるニューモデル

現在開催中のジュネーブショーで、アストンマーティンDB11が発表された。2003年以来、アストンのラインナップの中心的なモデルとして世界中で愛されてきた「DB9」の後継であり、現CEOであるアンディ・パーマー体制になって初めての完全なニューモデルであり、同時にアストンが掲げている「セカンド・センチュリー計画」、つまり次なる100年に向けての第1作となるモデルでもある。

それだけに、開発にはかなり力が入っているようだ。スタイリングデザイン、エアロダイナミクス、接着型アルミプラットフォーム、パワーユニット、サスペンションシステム、電子デバイス類等々、ありとあらゆる部分が刷新されている。

スタイリングは、モダン・アストンマーティンの方程式とすらいえる「クラシックとモダンが融合したエレガントなロングノーズのクーペ」という方向性を継承。以前から予告されていたとおり、ジェームズ・ボンドの専用車として作られた「DB10」や、24台のみのサーキット専用限定車である「ヴァルカン」などに盛り込まれていたライン構成や面構成、ディテールなどを見ることができる。同時に、全体的にはアストンマーティン独特の “FRクーペのデザイン上の黄金比”のようなものはDB11でも生きていて、ファンもすんなり納得できる美しさといえるだろう。

また、フロントから入り込んだ空気をフロントフェンダー後方のスリットから排出して車体前部のリフトを抑えたり、Cピラーに備わるインテークから空気を取り込み、リアエンドの上面から排出させることでダウンフォースを生み出したりといった、エレガンスを損なわずにエアロダイナミクスを巧みに利用する仕組みも隠されている。

■自社開発の12気筒ターボエンジンを搭載

完全に新設計とされた接着型アルミプラットフォームに、ほぼフロントミドシップといえるかたちでマウントされたパワーユニットは、5.2リッターのV型12気筒ツインターボ。一部のアストンファンは、予想されていたV12ユニットのターボ化を「夢のように素晴らしいサウンドがなくなってしまうだろう」と歓迎していなかったが、それが無用な心配だったことはYouTubeで公開されているオフィシャル動画が証明している。

このエンジンは、以前からアンディ・パーマーCEOが公言していたとおりアストンマーティンの自社設計で、608ps/6500rpm、71.4kgm(700Nm)/1500-5000rpmを発生。トランスアクスル・レイアウトとされたZF社製8段オートマチックトランスミッションとの組み合わせで、1770kgの車体を322km/hまで押し上げ、静止状態から100km/hまでを3.9秒で加速させる。

それを支えるサスペンションも全面的な見直しが図られている。フロントはダブルウィッシュボーン+コイル+アンチロールバー、リアはマルチリンク+コイル+アンチロールバーという基本構成で、「アダプティブ・ダンピング・システム」が備わっている。ステアリングに新たに設けられたスイッチで走行モードを「GT」「スポーツ」「スポーツ+」の3段階に切り替えることが可能で、モードの切り替えに、ダンパーの減衰力はもちろん、エンジン特性、トランスミッションの変速スピード、パワーステアリングの手応え、そして新たに備わったトルクベクタリングシステムの制御が連動する。アストンマーティンといえば、快適なグランドツーリングからサーキット走行まで、あらゆる局面で濃厚な走りのテイストを味わえるのがその持ち味だったわけだが、その幅がさらに大きく広がっていることだろう。

そして、当然ながらインテリアはゴージャスでありながらシックで品のある雰囲気を継承しているが、インフォテインメントシステムなどは最新式のものに改められ、オプションではあるがタッチパッドも用意されている。ナビゲーションシステムも新しくされ、「オート・パーキング・アシスト」や「360度バーズアイ・ビュー」などの機能も採用されている。

DB11は、英国では5年間のサービスプランを含めて15万4900ポンド(約2480万円。1ポンド=160円で計算)からという価格で販売される。日本でもプレ・オーダーがスタートしているようだ。ちなみにデリバリー開始は2016年の第4四半期という予定だ。

(嶋田智之)

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