第1回:認定中古車のレンジローバー イヴォークを試す
プレミアムなクルマだからこそ 2019.04.26 ランドローバーに認定中古車という選択肢<PR> 英国が誇るSUVの老舗、ランドローバーのモデルを手に入れるのなら、認定中古車という選択肢は大いにアリ。ラグジュアリーコンパクトSUVの先駆けである「ランドローバー・レンジローバー イヴォーク」の試乗を通し、リポーターがそう結論づけた理由とは?まるで新車のようなコンディション
2011年の東京モーターショーでレンジローバー イヴォークがお披露目された時のことは、いまでも鮮烈な記憶として残っている。「うわっ、ホントにこのまま売っちゃうんだ!」と、心の底から驚いたのだ。
ご存じの方も多いように、イヴォークは「LRXコンセプト」というコンセプトカーがベースになっているが、当時の印象としては“コンセプトカーまんま”のチャレンジングな造形だった。力強さを前面に押し出すSUVの中で、空気を切り裂くようにカッティングエッジなイヴォークのデザインは異質だった。異質ではあったけれど、クーペのようなSUVというコンセプトは多くの人の心をわしづかみにして大ヒット。以降、ライバルも同様のモデルで後追いしている。
クーペライクなSUVというスタイルの開拓者であるレンジローバー イヴォークのデザインは、いま見ても7年前と変わらず新鮮だ。当時と変わったことといえば、オーナーの手に渡ったたくさんの個体が、中古車として市場に出回るようになっていることにある。つまり購入の選択肢が増えている。
今回試乗した2018年型のイヴォークも、ジャガー・ランドローバーの認定中古車だ。けれども鮮やかなブルーのボディーには傷ひとつなく、ぱりっぱりのインテリアも含めて、新車だと言われたら何の疑いもなく信じてしまうコンディション。それもそのはず、オドメーターを見ればたったの1800kmで、ようやくならし運転が終わったくらいのレベルなのだ。
このアプルーブドカーセンターに“びかモン”の個体が集まる理由は第3回で記しているので重複は避けるが、ここにはジャガー東京が運営する4つの新車販売拠点のデモカーと社有車が数多く入庫しているのだ。中古車の試乗と聞いていたのにまるで新車のような状態だったので驚かされたが、実際に買う人の立場になれば、コンディションが良い個体が選べるほうがいいに決まっている。
→第2回:ディスカバリー スポーツで知る認定中古車の魅力
→第3回:国内最大の販売拠点で聞くランドローバー認定中古車の魅力
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レンジローバーならではの快適な乗り心地
早速、試乗を行う。お相手を務めてくれたのは「レンジローバー イヴォーク ランドマークエディション」。パワートレインは2リッターのガソリンターボエンジンと9段ATの組み合わせだ。イヴォークは2015年モデルより、それまでのアイシン・エィ・ダブリュ製の6段ATからZF製の9段ATにトランスミッションが変わり、発進加速の力強さ、高速での静粛性、燃費効率などの点で大幅な改善をみている。エンジンは、2018年モデルより採用されている、ジャガー・ランドローバー・グループがゼロから開発した「インジニウム」エンジンである。
また、イヴォークはパワートレインだけでなくインフォテインメント系も年々進化している。2018年型の場合だと10.2インチのタッチスクリーンを備える「インコントロールタッチプロ」を標準装備。スマートフォンとの連携など、最新鋭のスペックを誇る。
エンジンを始動して、ジャガー・ランドローバー・アプルーブド足立を出発。路上に出た瞬間に、レンジローバー イヴォークというクルマの美点を思い出した。とがったデザインに目を奪われがちであるけれど、快適性もこのクルマの大きな魅力なのだ。乗り心地はソフトで、路面からのショックは、タイヤ→ボディー→シートを経由する間に、角の取れた丸いものに変化する。
走行距離がわずか1800kmだから当然といえば当然であるけれど、この認定中古車においてもイヴォークらしい快適性は十分に享受できる。乗り心地の良さには、体をふんわりと包み込むようなシートの掛け心地も貢献している。
→第2回:ディスカバリー スポーツで知る認定中古車の魅力
→第3回:国内最大の販売拠点で聞くランドローバー認定中古車の魅力
上品さとスポーティネスを兼ね備えたパワートレイン
乗り心地のよさと同様、パワートレインも高級な印象だ。まず、発進加速におけるタイヤのひと転がり、ふた転がりのところでしっかりエンジンにトルクがあるから、クルマが滑らかに動き出す。ランドローバーのラインナップのなかではコンパクトな部類に属するとはいえ、1.8tを超す車重があるクルマである。それだけの物体がスムーズに加速するのは、パワートレインの出来の良さのたまものだろう。
走りだすと、9段ATの変速が実にシームレスであることに感心する。シフトアップ、シフトダウンをほとんどドライバーに感じさせない。気をつけて観察すると、早め早めのタイミングでシフトアップしていることがわかる。イヴォークの室内は速度にかかわらず実に静かであるけれど、遮音や防音がうまくいっていることと並んで、こうしてエンジンの回転数があまり高くならないという理由もある。
一方で、上品なだけでなく踏めばスポーティーに変身するから楽しい。ここでも9段ATと新しい直4エンジンが素性の良さを発揮。アクセルペダルを踏み込むと、タイミングよくキックダウンしてギアが落ち、エンジンの回転数がポンと上がって気持ちよく加速する。エンジンの乾いた音が耳に心地よく、「そうだ、このエンジンはジャガーのスポーツカー『Fタイプ』にも搭載されているのだった」と思い出す。
「レンジローバー」というブランドを冠するにはただ走るだけではダメで、そこにはオーナーを満足させる上質さが不可欠だ。では上質さとは何かといえば、スムーズさ、静かさ、そしてドライバーが意のままに扱える反応の良さをすべてそろえていることだ。イヴォークのパワートレインは間違いなく上質なパワートレインだといえる。
メディアでは新型レンジローバー イヴォークの海外試乗記が掲載されて、日本でもニューモデルのデリバリーが始まるはずだ。もちろん新型にも興味津々であるけれど、熟成が進んだ現行モデルの完成型を手に入れるのもアリだと、強く感じた。
→第2回:ディスカバリー スポーツで知る認定中古車の魅力
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アプルーブドカーならではの安心も魅力
試乗を終えて感じたのは、やはりランドローバーというメーカーは、ある程度の車高がある乗り物を優雅に、楽しく走らせるすべを知っているということだ。さすが70年余りものSUV専業の歴史を誇るだけあって、ノウハウや技術が蓄積しているのだろう。
今回はオンロードの試乗だったけれど、オフロード試乗会での経験で言えば、イヴォークはとてもドロ遊びをしないような見かけでありながら、悪路走破性能はランドローバーの他モデルと遜色ないことも付記しておきたい。
デザインから乗り心地、パワートレインの仕上がりまで確認して、あらためてイヴォークというモデルの魅力を確認すると同時に、ランドローバーが個性的な自動車メーカーであることを実感した。そしてランドローバーの各モデルをアプルーブドカーという制度で購入できる選択肢が用意されていることは、クルマ好きにとっては喜ぶべきことだろう。
なぜならこの手のクルマに乗る方は、飾っておくわけではなくバンバン走らせるはずであるからだ。ジャガー・ランドローバーのアプルーブドカーは、内装からエンジンに至るまで、165カ所が厳格に検査されており、専門の教育を受けたテクニシャン(整備士)によるロードテストまでクリアしているのだ。距離無制限の24カ月保証も安心できる大きな要因だ。
と、大いに納得してジャガー・ランドローバー・アプルーブド足立に戻ってくると、ずらりと並んだ展示車が待っていた。いろいろ見比べると、内装は明るい色のほうが好きだな、とか、荷物を積むなら「ディスカバリー スポーツ」かなとか、目移りして困る。
ランドローバーのようなモデルは、色とか内外装の色の組み合わせにこだわって選びたい。だからたくさんの選択肢から選べるジャガー・ランドローバー・アプルーブド足立のように規模の大きな拠点は、ランドローバーを探すのにふさわしいと感じた。
(文=サトータケシ/写真=荒川正幸)
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試乗車のデータ
ランドローバー・レンジローバー イヴォーク ランドマークエディション
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4355×1900×1660mm
ホイールベース:2660mm
車重:1880kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
最高出力:240ps(177kW)/5500rpm
最大トルク:340Nm(34.7kgm)/1750rpm
タイヤ:(前)235/55R19 105V XL M+S/(後)235/55R19 105V XL M+S(グッドイヤー・エフィシエントグリップSUV)
燃費:10.6km/リッター(JC08モード)
価格:528万円(ジャガー・ランドローバー・アプルーブド足立 認定中古車)
オプション装備:ボディーカラー<モレーンブルー>(8万8000円)/プライバシーガラス(6万7000円)/アドバンスド・ドライバーアシスタンスパック(23万9000円)/電動調整式シート<運転席・助手席、メモリー機能付き>(17万5000円)/自動防眩(ぼうげん)電動格納ドアミラー(2万4000円)
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