Dyson V6 Car + Boat Extra vol.4
30代独身男子とダイソン 2017.06.23 CAR LIFE with Dyson <PR> webCG編集部内において、いつの間にやらすっかり少数派となった独身男子。数少ない“生き残り”のひとりである編集ほったが、「Dyson V6 Car + Boat Extra」とともにマイカーである「ダッジ・バイパー」の清掃に臨む。クルマの用途は週末のドライブ程度
いきなりどうでもいい話で恐縮だが、記者は2000年式の初代ダッジ・バイパーなる珍車をマイカーとしている。どんなクルマかというと、漢(おとこ)にモテモテ、淑女には総スカンという、哀しいまでに時代錯誤なガチのマッスルカーである。
本特集を統括するwebCGマーケティング担当のSAGいわく、今回のリポーターのなかで独身男子はワタクシだけ。「世の独身男子のお手本になるようなリポートを期待していますよ」とのことだが、それにしちゃあ、ちょっと題材(クルマね)が特殊すぎやしませんか? だいたい“男・独り身”のオーナーって、意外とクルマを汚さないもんですよ?
などと持論を述べたところでムダである。一度決めたら、他人の意見に聞く耳を持たないのがこの男の持ち味。「掃除機が届くまで、いつも通りに乗っていてください。オーナーがガサツだから適当に汚れるでしょう」ときたもんだ。
仕方がないので、ホントにいつも通り、休みの日にぶらり奥多摩に出掛けることとした。記者が住まうのは、東京23区から爪はじきにされたベッドタウン・武蔵野。奥多摩あたりは日帰りドライブにちょうどいいのである。ついでに、以前「青梅の方にイイお店がある」と編集長に教えられたパン屋さんにも立ち寄ろう。圏央道から奥多摩へとアプローチする道中には、パン屋さんやらそば屋さんやら、立ち寄って損のないお店が点在しているのだ。
青梅市は柚木町、吉川英治記念館の近所に位置するそのお店は、織物工場を改修したという雰囲気のある建物が目印だった。木製の引き戸を開けて店内に入ったら、さっそくおいしそうなパンを物色。店内でもいただけるというが、今回は奥多摩湖まで行くつもりだったのでテイクアウトを所望した。店員さんがハンドドリップで入れてくれるコーヒーに関しては、わがバイパーにはドリンクホルダーがないので断念。こいつめ、買い換えてやろうか。
コーヒーのステキな香りに毟(むし)られるほど髪を引かれつつ、泣く泣くお店を退散。青梅街道を西へと走っていたところ、スマホのお天気アプリが不穏な予報を伝えてきた。雨である。
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独身男子はそんなに車内を汚さない
20世紀最後の年に製造されたわがバイパーには、横滑り防止装置などという気の利いたものは付いていない。しかもタイヤはSタイヤ。雨の奥多摩周遊道路なんぞ走ろうものなら、間違いなくツルっとすべってダム湖の藻くずだ。仕方がないのでツアーは断念。新緑を眺めつつ白丸町の駐車場でパンをいただいていたら、本当にぽつぽつ雨が降ってきた。「……俺、なんか悪いことしたかな?」などとひとりごちつつ、暗たんたる思いで車内でブランチ。期待にたがわぬパンの味だけが救いで、こんなことならコーヒーと一緒にお店でいただいておくのだった。
……とまあ、こんな感じ。これが30代独身男子の、週末のドライブ風景である。
正直なところ、やっぱりそんなに車内が汚れる使い方はしていないと思う。特に記者の場合、タバコは吸わないし、今回のような事態でなければ車内でモノも食わない。そして何より、自分以外の人間をほとんど乗せない。なにせシートが2コしかないから、知人から団体ツアーのアシとして頼られることもないのだ。
しかしである。自分で言うのもなんだが、それでもバイパーの車内はぼんやり薄汚れていた。それはそうだろう。そうそう汚さないとはいえ、買ってから一度も掃除していないんだから、そりゃあゴミもたまりますよ。
ダイソンよ。この堆積した塵芥(ちりあくた)を、「コードレスハンディークリーナーで最も強力」とかいう自慢の吸引力で一掃しておくれ。ついでに、悠久に繰り返される不毛な週末に終止符を。……おおう、涙出てきた。
という訳で、ここまでひっぱってようやく本稿の主役、Dyson V6 Car + Boat Extraの登場である。ワタクシも、涙を拭いてお掃除にいそしむこととする。
まずはガラスハッチをがばちょと開き、ラゲッジルームをご開帳。ここで早くも、バイパー特有の掃除のしにくさが取材陣の前に立ちふさがった。なにせこのクルマ、セクシーダイナマイツなダックテール&リアフェンダーを持ちながら、荷室の開口部はガラスハッチの部分だけ。ふつうの掃除機だと、持ち上げて構えるだけでもやる気がうせる。ここは本当に、ダイソンさんの軽さ、コンパクトさに助けられた。
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キモはコンパクトなサイズと多彩なノズル
またラゲッジに関していえば、底が深い上にフレームで仕切られており、しかも真ん中にスペアタイヤが鎮座しているのもこの年式のバイパーの特徴。普通の掃除機だとまずノズルが奥まで届かない。脳内で「なんでこんなカタチの荷室にしたの?」と開発者に説教垂れつつ、「ミニ ソフトブラシ」やら「隙間ノズル」やら、ダイソンに付属するツールをとっかえひっかえして掃除を完了。なんだか汗をかいてきた。
この調子で乗車スペースもやっつけようと、運転席&助手席のドアをオープン。ここについてはラゲッジほど“強敵”ではないが、いかんせん狭い。とにかく狭い。既出のボルボやアウディのように、自由に掃除機を振り回せるスペースはなく、やはり片手で持てるDyson V6 Car + Boat Extraの取り回しのしやすさにずいぶん救われた。
車内清掃でもうひとつ特筆すべきなのは、ジャバラの形をした「延長ホース」の活躍ぶりである。狭く入り組んだ場所はまさに独壇場。どこへでも鼻先を届けられるその柔軟性には脱帽である。さすがにフロアマットだけは表に引きずり出して掃除したが、それについては延長ホースの柔軟性ではなく、ワタクシの体の柔軟性に問題があったため。ジャバラ君に代えて「ハードブラシ」を使ったところ、マットにこびりついた土やら砂やらがカンタンに取れた。気持ちいい。チョー気持ちいい。
とまあ、お掃除難易度MAXのわがバイパーを相手に、見事な立ち回りを演じてくれたDyson V6 Car + Boat Extra。その吸引力と機能性に加え、個人的にはもうひとつ当該製品に“推しポイント”がある。それは、こだわり派の日本男児が敬愛してやまない英国のプロダクトであるということ。本稿で紹介したダッジ・バイパーに加え、英国製バイクも所有する記者としては、それだけでもビビっと刺さるというものだ。
お掃除難易度の高い、“走るせっかん部屋”みたいなスポーツカーのオーナーはもちろん、格式高い英国車乗りの皆さんも、ぜひ一度ダイソンを試してみてはいかが?
(文=webCG ほった/写真=尾形和美/取材協力=noco BAKERY & CAFE、Audi品川)
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