ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
日本の冬にシンクロする 2025.01.24 SYNCHRO WEATHER 冬の八ヶ岳を行く<AD> あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。冬でもいつも雪道を走るわけではない
「前にオールシーズンタイヤを履いたクルマで雪道を運転していたら、急に鹿が飛び出てきたことがあります。あわててハンドルを切ったのにそのまま真っすぐ行ってしまって……。でも、運よく鹿さんと鹿さんの間をすり抜けられました(笑)」
そんな肝を冷やす経験から、オールシーズンタイヤを信用できなくなったと話すのは、インテリアコンサルタントの神戸アレック氏だ。横浜、河口湖、八ヶ岳の3カ所に家があり、冬の間は気候の違う場所をクルマで行き来することになる。50台以上のクルマを乗り継いできた神戸さんが今愛用しているのが、「プジョー・リフター」だ。
「個人ユースだけでなく、友人と設立した女子カーリングチーム、GRANDIR(グランディール)のオフィシャルカーでもあるんです。選手や監督と一緒に、大人数で移動することになりますね。練習場は山中湖と軽井沢にあり、冬場は温暖な横浜から雪の降る地域まで走らなければいけません」
そんな神戸さんだが、実はこのリフターには、かつて「信用していなかった」というオールシーズンタイヤを装着している。ダンロップの「シンクロウェザー」だ。気温や水など、外的要因によってゴムの性質が変わるという革新技術「アクティブトレッド」が使われた、最新鋭のタイヤである。神戸さんはすでに長距離を走り込んでいて、ドライ路面での静粛性とウエット路面での高いグリップ力には太鼓判を押している(参照)。いっぽうで、肝心のウインター性能はどうなのか? 今回は本格的な冬を迎え、雪に覆われ始めた八ヶ岳に向かうことにした。中央高速で長坂ICまで走り、そこからは下道だ。
「2月になると清里あたりから雪が積もりますが、それでも横浜から200km弱の道のりのうち、雪道になるのは家の近くの数kmだけなんですよ。でも、ノーマルタイヤでは絶対に走れません。だから冬はスタッドレスタイヤに換えていたんですが、面倒だしお金もかかるし、ドライやウエットでは必ずしも安全、快適とはいえませんでした。季節を問わず同じタイヤで通すことができればいいな、と思っていたんです」
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ハンドリングに“手応え”がある
幹線道路から八ヶ岳まきばラインに分岐し、杣添川を越えてコーナーを抜けると、いきなり道の表面が白くなった。積雪が一度溶けてから凍結し、またその上に雪が積もったらしい。タイヤにとっては最もツラい路面状況だ。神戸さんはゆっくりと慎重に進んでいく。そして、まわりを見渡してほかのクルマがいないことを確かめてから、強めにブレーキをかけた。
「いつもドライから雪道に入ったときは、どれぐらいの制動距離になるのかをチェックしています。それをしないでうっかり赤信号で止まらなかったら、大変なことになりますからね。カーブの手前で減速して惰性で曲がってみたりして、グリップの感触を確かめたりもします」
このルーティンは、神戸さんが関わっているカーリングに通じるものがある。レーンによって異なる氷の状態が、ストーンの曲がり方に影響するので、試合の前に試してクセをつかんでおくのが大切なのだという。
「カーリングでは失敗したら試合に負けてしまいますし、クルマで運転を誤れば、事故を起こしてしまいます。どんなタイヤでも、雪の上では特性を把握しておくことが絶対に必要ですよ。制動距離が伸びるのは、スタッドレスタイヤでも一緒。雪道ではいつもと同じ運転の仕方はできません」
安全な場所でコーナリングしながらアクセルを踏み込み、どんな動きをするか試してみる。
「ちょっと荒く運転してみましたが、危ない状況にはなりませんね。ハンドルにインフォメーションが伝わってきますから、クルマの挙動がわかります。自分でコントロールしているという安心感がありますね。完全なアイスバーンではさすがに滑りますが、少しでも雪がかぶっているところに差しかかるとグリップが回復します。その違いを感じるのが面白いんですよ」
シンクロウェザーは低温でもゴムが固くなるのを抑制する、“温度スイッチ”と呼ばれる技術が使われていて、氷や雪の上でも柔らかくグリップし、高いウインター性能を実現しているのだ。
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不意の降雪や氷結にも対応
この日はスタッドレスタイヤを装着した4WDのSUVで同行していたので、試しに乗り比べてもらった。
「今日のコンディションだと、スタッドレスの四駆でも滑る場所ではやっぱり滑りますね。リフターはFFですから、シンクロウェザーがほとんど負けていないのはすごいことです。コーナーでのハンドリングもほぼ変わりません。上り坂で静止状態から発進するときは、さすがに四駆のほうがしっかりグリップしますけど、シンクロウェザーとリフターのコンビも、スタックして動かなくなることはありませんでした」
クルマから降りて歩きだすと、靴が滑って転びそうに!
「ここ、完全に凍結しています! 触ってみると、ほら、ツルツルですよ。本当にカーリングのレーンと同じぐらいよく滑ります。こんな状況でもオールシーズンタイヤでクルマを運転できていたなんて、不思議ですよね」
神戸さんも指摘したとおり、シンクロウェザーで興味深いのは、これまでオールシーズンタイヤが苦手としてきた、氷にも対応している点だ。側面には、国連が定めた氷上性能の基準をクリアしたタイヤであることを表す「アイスグリップシンボル」が刻印されている。終日、気温が氷点下だったこの日の八ヶ岳では、特にそれがありがたかった。
それにしても、冬の八ヶ岳は、いつもこんなに厳しいのだろうか?
「鹿ですら真冬にはもっと下のほうに移動しますからね。このあたりの標高は1600mぐらいで、うまく米が炊けないほど気圧が低い。冬季をここで過ごすには、忍耐と覚悟が必要ですよ(笑)。クルマにとっても大変な環境で、夏の間はこのあたりを物流のトラックが走っていますが、冬場は山を越せないので、圏央道まで迂回(うかい)せざるを得ないんです。ノーマルタイヤのクルマでこの家に来て、夜寝ているうちに雪が降ってビックリしたことがありました。そういうときでも、シンクロウェザーだったらあわてなくていいですよね」
実際、シンクロウェザーを装着したリフターは、この冬も八ヶ岳で活躍している。東京に住んでいるグランディールの選手たちが、八ヶ岳の家を利用することがあるからだ。皆で土日に集まり、山中湖や軽井沢の練習場までリフターで移動するのである。軽井沢はあまり雪が降らないので、実は家のある南牧村が一番の難所となる。
「軽井沢までは山の中の道を通って60kmほど。選手5人が乗るだけでも2列目までフル乗車です。シューズやユニフォームなどが入った大きなカバンを荷室に入れたら、もう満杯。重い状態で走るので、雪が積もっているとコーナリングやブレーキングには気を使いますね」
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このタイヤで冬の過ごし方が変わる
神戸さんは子供の頃にタイヤの大切さを思い知った経験がある。当時はアメリカに住んでいて、冬にはスキーを楽しんでいたそうだ。よく行ったのは、シアトルの郊外にあるスノコルミーというウインターリゾートだった。
「シアトルの街から1時間半ぐらいの場所です。ずっとドライの道なんですが、スキー場の近くまで来ると雪が積もっていました。もちろんクルマで行くわけですけど、父のクルマはFFでしたがスパイクタイヤだったので問題なし。でも母のクルマはノーマルタイヤで、思いがけず大雪が降ったときに怖い思いをしました。行きの高速道路でバンクのあるコーナーを走っていたら、ズルズルと横滑りして走行不能に(笑)。あきらめてUターンしたことを覚えています」
そんなシーンでも、あるいは優れたオールシーズンタイヤがあれば引き返す必要はなかったかもしれない。シンクロウェザーのような製品は、タイヤを替えるか、冬のお出かけをあきらめるかしかなかった私たちに、新しい選択肢を示しているのだ。神戸さんのリフターにしても、このタイヤでなければ冬季はガレージで冬眠か、逆にスタッドレスタイヤを履いて降雪地域の移動専用車となっていたかもしれない。新しいタイヤはクルマの使い方、クルマとの付き合い方を変え、ひいてはカーライフやライフスタイルの幅も広げてくれるのだろう。
ところで、予期せぬハプニングはあったものの、神戸さんはアメリカでウインタースポーツの楽しさを満喫して好きになったという。今でもたまにスキーに出かけることがあるのだそうだ。
「うまく滑るには、なるべく横Gをかけないようにコース取りをする必要があります。思ったとおりのラインをトレースするのが気持ちいいんですよね。クルマで雪道を走るときも、Gをかけずに曲がることを心がけます。シンクロウェザーは路面の状況が手に伝わってきますから、雪道でも楽しく走れますね」
もちろん、シンクロウェザーは雪道でスポーツドライビングをするためのタイヤではない。雪が降っても目的地に到達し、確実に帰ってくることが第一の使命なのだ。
「大体のスキー場は、今回のようなアイスバーンを走らずに行くことができます。シンクロウェザーなら、よほどの山奥や秘境でない限り、安心してクルマで出かけられると思いますよ。実は今日の路面状況は、八ヶ岳でもめったにないほど過酷でした(笑)。シンクロウェザーでなければ、この家までたどり着けなかったかもしれません。オールシーズンタイヤでここまで来られたのは、驚異的なことだと思います」
(文=鈴木真人/写真=荒川正幸)
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車両データ
プジョー・リフター ロングGT(2023年モデル)
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4760×1850×1900mm
ホイールベース:2975mm
車重:1700kg
駆動方式:FF
エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:130PS(96kW)/3750rpm
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1750rpm
タイヤ:(前)215/60R17 96H/(後)215/60R17 96H(ダンロップ・シンクロウェザー)
燃費:18.1km/リッター(WLTCモード)
価格:455万円