すべての季節をこのタイヤで 「SYNCHRO WEATHER」で広がる新世界
より気軽に もっと遠くへ 2024.10.28 2024-2025 Winter webCGタイヤセレクション<AD> あらゆる天気・路面にシンクロし、四季を通じて高い性能を発揮するダンロップの「シンクロウェザー」。この革新的なオールシーズンタイヤは、カーライフにどんな広がりをもたらしてくれるのか。横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送るヘビーユーザーが語る。ヘビーユーザーだからこその慎重な意見
「正直に言うと、オールシーズンタイヤにはいいイメージを持っていませんでした。オンロードではノイズが大きく、乗り心地も悪い覚えがあったんです。オールシーズンとはいいながら、実際には夏も冬も中途半端な印象がありました」
オールシーズンタイヤのリポートだというのに、のっけから率直な意見をくれたのは、インテリアコンサルタントの神戸アレックさんだ。これまでに50台以上のクルマを乗り継いできたカーマニアでもある彼は、横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活という、マイカーでの長距離移動が前提のライフスタイルを送っている。年がら年中、気候が違う場所を行き来しているのだから、それはタイヤとも真剣に向き合うことになるのだろう。
そんな彼が現在所有している愛車の1台が、MPVの「プジョー・リフター」だ。このクルマでは、山中湖と軽井沢に行くことが多いという。
「カーリングチームを友人と立ち上げて、リフターは選手の移動や荷物運びに使っています。山中湖と軽井沢には練習場があるので、週に1、2回は往復していますね。それでだいたい、月に2000km以上は走ります」
カーリングは冬のスポーツという印象だが、室内競技なので実は夏にも大会があるし、練習にも休みはない。チームのサポートカーとして使われるリフターは、四季を通じて活躍する頼もしい存在なのだ。無論、そうした使い方をする以上は、市街地から高速道路、雪の積もった山道まで、どんな路面でも安全に走れなければならない。これまでは、季節の変わり目にサマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えていたというが……。
「大人数を乗せてスタッドレスタイヤで走っていると、ドライ路面やウエット路面で踏ん張りがきかず、怖い思いをすることがありました。もちろんスピードは抑えめにしているんですが、やはり常に安心して走りたいという気持ちがあります。どんな路面でも安全で、ハンドリングがいいというのが理想ですよね」
とはいえ、冒頭で述べていたとおりオールシーズンタイヤにも不満があった神戸さんだが、それでも気になる新製品を見つけたという。それが、ダンロップの「シンクロウェザー」だ。
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冬以外にもガマンする必要はない
「シンクロウェザーには、ウエット路面でグリップ力を高めて、氷結路面では性能の低下を抑える、新しい素材が使われている……と聞きました。難しい理屈はよくわかりませんが、環境に合わせてゴムの性質を変えるというのは、興味深いですよね」
これはダンロップが開発した新技術「アクティブトレッド」のことだ。路面の状態や温度など、さまざまな要件でゴムの柔らかさが変化し、どんな状況でも安心で快適なパフォーマンスを発揮してくれる。シンクロウェザーは、その技術が使われた第1弾の製品である。神戸さんには、さっそくリフターにシンクロウェザーを装着してもらった。
「ちょっと前にタイヤを交換してもらったんですが……実のところ、それをすっかり忘れていたんです。サマータイヤのままのつもりで走っていて、途中で思い出しました。普通に運転できていたので、忘れてしまったんですね。いつもスタッドレスタイヤに履き替えると、ハンドルの反応が薄くなって音も変わったりしたのですが、今回はそんな調子で走れたぐらいですから、シンクロウェザーでは、そういう変化がほとんどなかったんでしょう」
神戸さんはスタッドレスタイヤを比較として挙げたが、ここまで極端ではなくても、オールシーズンタイヤもドライ路面ではサマータイヤに劣る……というのがこれまでの常識だった。それでいて、年間を通して見れば、走るシーンの多くは乾いた路面なのだ。普段使いでの安心感や快適さが犠牲になるのを嫌い、こうした製品を避けていた人も少なくないだろう。しかしシンクロウェザーなら、冬への備えのために春・夏・秋にガマンを強いられる、なんてことはなさそうである。
それだけではない。ドライ路面でのシンクロウェザーには、通常のサマータイヤより好印象なところもあったというから驚いた。
「第三京浜を走っていて、ザラザラした路面のところでいつもは“ゴーッ”という音が響いていたんです。でも、このタイヤは“サーッ”という感じの音色でした。あくまで個人の体感ですけど、静かさはそれまで履いていたサマータイヤより上手な気がします」
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ウエット路面での高い安心感に驚く
神戸さんが感じ取ったとおり、シンクロウェザーには低ノイズデザインのトレッドパターンが採用されており、サマータイヤと同等の静粛性が保たれている。
「そうなんですね。実はリフターは商用車ベースのクルマなので、高級車のようには遮音が行き届いていないんです。タイヤが静かなら、後席に乗る選手の皆も助かると思います。家族でクルマを使う人にも、この快適さと安心感はありがたいんじゃないでしょうか」
また、このトレッドパターンはウエット性能も考慮したものとなっている。写真を見ればわかるとおり、このリポートの取材日は見事な大雨で、撮影は大変だったが、シンクロウェザーの実力を知るには格好のシチュエーションだった。
「雨の日にはトラックがつくったわだちによく水がたまっていて、サマータイヤでもハンドルをとられてヒヤッとすることがありますよね。今日もかなり激しく雨が降っていて、道路には大量の水がたまっていましたが、わだちで一瞬ハンドルの手ごたえが消える、なんてことは一度もありませんでした。最後まで安心して走れましたね」
加えてウエット路面で真価を発揮するのが、アクティブトレッド技術の「水スイッチ」だ。ぬれた路面でタイヤが滑りやすくなるのはご存じのとおりだが、シンクロウェザーには水に触れると柔らかくなるゴムが使われており、そうした状況でもグリップ力が保たれるのだ。もちろん、乾燥すれば元の硬さに戻るので、ドライ路面での性能に影響はない。神戸さんは「魔法みたいなタイヤですね」と笑っていた。
「それと、もうひとつ感心したのが、実は楽しく走れることでした(笑)。シンクロウェザーはハンドリングがしっかりしているから、ヨーロッパのプレミアムカーに乗るような人でも、納得できると思います。ドライでもウエットでも快適で、運転も苦にならないタイヤなら、もっと気軽に家族で遠出もできるようになるんじゃないでしょうか」
実のところ、これこそがシンクロウェザーというタイヤの真価なのではないだろうか。これはオールシーズンタイヤのユーザーに限った話ではないのだが、ロングドライブでの疲労や悪天候に対する不安から、無意識のうちにクルマでの外出を避けるようになっていた……という人は、実は少なくないと思う。ドライでもウエットでも安心で快適なシンクロウェザーは、潜在的な行動の枷(かせ)を外し、あなたとあなたの家族を、より積極的に外に連れ出してくれるに違いない。
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「交換が不要」であることのメリット
神戸さんはアメリカでの生活が長く、まわりにはオールシーズンタイヤを装着したクルマが非常に多かったという。
「日本と比べて、アメリカは移動距離が長いんです。Tシャツで出発してスキーリゾートに行く、なんてこともよくあるくらいで、カリフォルニアでは、一部は雪でもほかは真夏日! なんてこともありました。だから、オールシーズンタイヤを選ぶ人が多かったんですね。最近は日本も気候が変わってきて、家を出るときは土砂降りだけど目的地は雪、ということも珍しくなくなりましたね」
実際、近年は東京でも3月の終わりや4月に雪が降るようになり、年間を通じてサマータイヤで過ごすのが難しくなりつつある。とはいえやはり、雪国の在住でもなければスタッドレスタイヤを用意するのは負担が大きいのも事実だ。なにせ年に2度もタイヤ交換が必要になるわけで、手間はかかるし費用もかさむ。使っていないタイヤの保管場所だって困る。だからこそ、最近はオールシーズンタイヤの注目が高まっているのだろう。
「工賃以外の面でも、オールシーズンタイヤはコスト的に有利だと思います。スタッドレスタイヤを買う場合、ほとんどの人はホイールごと交換しますからね。外したタイヤをお店に預けたら、そこでも出費が発生しますし……。オールシーズンタイヤには、いろんな点で節約効果が期待できそうです」
もちろん、いかに節約できるといっても、性能に不足があれば意味はない。しかしシンクロウェザーなら、ドライでもウエットでも高い性能を備えていることがわかったのだ。あとはスノー/アイス路面での実力が気になるところだが、アクティブトレッドはそこにも“シンクロ”する能力があるという。「温度スイッチ」によって低温でもゴムが柔らかさを維持し、日本の冬に最適なタイヤへと変身するのだ。
「冬の横浜から河口湖や八ヶ岳への移動では、ずっとドライが続いた後に、最後だけ雪の積もった道を走ることが多いんです。今年は暖冬の予想でドカ雪になりそうなので、雪上や氷上での走行が増えるはず。シンクロウェザーがどんな走りを見せてくれるのか、早く試してみたいですね」
(文=鈴木真人/写真=荒川正幸)
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車両データ
プジョー・リフター ロングGT(2023年モデル)
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4760×1850×1900mm
ホイールベース:2975mm
車重:1700kg
駆動方式:FF
エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:130PS(96kW)/3750rpm
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1750rpm
タイヤ:(前)215/60R17 96H/(後)215/60R17 96H(ダンロップ・シンクロウェザー)
燃費:18.1km/リッター(WLTCモード)
価格:455万円