2023年12月19日、フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、ポルシェとスカウトモーターズの4社が、2025年から全米で発売するEVを、テスラが展開する北米充電規格(NACS)に対応させる計画を発表しました。また各ブランドは、複合充電システム(CCS)充電ポートを付けた既存車のオーナーに対しても既存の車両向けのNACS対応アダプターを提供していく予定です。
4社のクルマのオーナーは、VW傘下のエレクトリファイ・アメリカとエレクトリファイ・カナダが現在運営している、3800以上あるDC急速充電コンセントだけでなく、1万5000以上あるテスラのスーパーチャージャーが使用できるようになります。エレクトリファイ・アメリカは、CCS のサポートを継続するとともに、NACSコネクタの提供に取り組むことを2023年6月に発表しています。

VWグループのNACS採用に関して、テスラの充電担当シニアディレクターであるレベッカ・ティヌッチは、以下のように語りました。
「今年初め、北米の充電基準は単なるアイデアでしたが、VWグループが参加したことにより、ほぼすべての大手自動車メーカーが乗船しており、すべてのEVドライバーの充電体験を向上させるという共通のビジョンが結集しています。これは、世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速するための業界全体の取り組みの始まりにすぎません」
今回のVWグループの参加によって、ステランティスを除くほぼすべての世界の大手自動車メーカーが、米国で販売するEVにNACSを採用することになります。日本メーカーでは、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、スバルがNACSの採用を表明しています。