2023年11月30日(日本時間12月1日)、テキサス州オースティンで「テスラ・サイバートラック」の納車イベントが行われました。『EVcafe』では「サイバートラックについて知っておきたい10のこと」と題して、いま、世界が最も注目するEV、サイバートラックに関するQ&Aを日替わりでお届けします!
Q8:サイバートラックでキャンプができるの?
A:はい、アウトドアを快適にする機能とアクセサリーでキャンプを満喫できます。
テスラはキャンプの新しい定番となりつつある車中泊というスタイルを、多くのユーザーに定着させました。現在、BEVキャンプを趣味としているオーナーのなかには「テスラに乗る前はクルマの中で寝泊まりするなんて考えられなかった」という人も数多くいます。確かにテスラなら、一年中どのような季節でも、アイドリングなしで適正な温度に設定された快適な車内に長時間滞在することが可能です。
また、テスラならタッチスクリーンで最新ゲームやYouTubeなどのエンターテインメントを楽しむことができますし、広々とした室内をフラットにして横になり、ガラスルーフの向こうに広がる星空を眺めながら眠りにつくこともできます。これらテスラの特性は、アウトドア志向のテスラオーナーだけでなく、キャンプに興味のなかった人たちにもBEVキャンプや自然の楽しみを伝え、オーナーたちの週末の過ごし方を変えてきました。
もちろん、サイバートラックでも、フロントの18.5インフィニティータッチスクリーンとリアの9.4タッチスクリーンで楽しむ車内エンターテインメントや、ガラスルーフから仰ぎ見る美しい星空を体験することができます。


ただ、既存のテスラのモデルには、BEVキャンプに興じる多くのテスラオーナーが口をそろえる課題がありました。それは、V2L(EVから電化製品へ直接給電することができるシステム)が搭載されていないので、外で電気が使えないという点です。
自然豊かなキャンプ場で夜の食事を楽しもうとすると、食事が並ぶテーブルを照らす照明が必要になってきますし、電気があれば、ホットプレートなどの電気調理器を使った料理も可能です。また、V2Lを使えば、車外のテントに電気ヒーターを設置することも可能となり、冬の時期のテント内でも快適に暖かく過ごすことができます。今までは、テスラにV2Lが搭載されていなかったので、テスラオーナーがキャンプで電気を使いたい場合、キャンプ場にポータブルバッテリーを持って行くか、「日産リーフ」や「ヒョンデ・アイオニック5」など、V2Lが装備されているEVのオーナーに同行してもらい、そこから電気を引っ張るしかありませんでした。

今回ついに、サイバートラックにV2Lが搭載されたのです。このV2Lは、車内と荷台にそれぞれ120V/ACコンセントを2つずつ合計4カ所設置され、さらに荷台には最大出力9.6kW・240V/ACコンセントも搭載されています。これらの機能を活用することで、テスラオーナーもBEVキャンプをより快適に過ごせるようになるはずです。

また、海外のテスラ公式ショップサイトでは、荷台に合体させるタイプのテント、サイバートラック ベースキャンプ(価格は2975ドル<約44万円>)の販売が始まっています。
タッチスクリーンで「テント」モードを有効にすると、より快適なキャンプ体験ができるというこのテントは、構造ポールがないので手動ポンプを使用してわずか数分で膨らませることができて、星空を眺めながら、とても柔らかいマットレスでリラックスすることができます。また、キャンプが終わった後は、折りたたみ式パックに収納、荷台のトノカバーの下に取り付けることができてとても便利です。
これらのサイバートラックの機能やアクセサリーを活用すれば、今まで体験したことがない新しい時代のBEVキャンプが楽しめそうです。
今週は「サイバートラックウイーク」。EVcafeでは、日替わりでサイバートラックの情報をお伝えしていきます。
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