オールシーズンタイヤが人生を広げる 「クムホ・ソルウス4S HA32」という選択
いつだってアクティブに 2024.10.28 2024-2025 Winter webCGタイヤセレクション<AD> 夏タイヤとしても冬タイヤとしても優れた性能を誇る「クムホ・ソルウス4S HA32」があれば、天候を気にして行動が制限されることがグッと少なくなる。春も夏も秋も、そして次の冬も楽しみになる万能なオールシーズンタイヤだ。一年中履きっぱなしでOK
この前の冬も、突然のドカ雪で東京の道路がマヒする日があった。東京に限らず、太平洋側で暮らすクルマ好きにとって、冬場にどんなタイヤを履くのかは悩ましい問題だ。雪国にお住まいの方や、毎週末にスキーやスノボに行く方なら、スタッドレスタイヤ一択だろう。
でも、年に何日かの降雪に備えるのであれば、事情は異なる。スタッドレスタイヤの柔らかいゴムをドライ路面で削るのは心が痛むし、ウエットでのグリップも気になる。
そこで候補に挙がるのが、オールシーズンタイヤだ。ただし、オールシーズンなら何でもいいというわけではない。オールシーズンタイヤには、大きく分けて2種類が存在することを理解しておくべきだろう。
ひとつはM+S(マッド&スノー)タイヤで、夏タイヤに比べて泥道や雪道でのグリップが向上している。そしてもうひとつがスノーフレークマークの備わるオールシーズンタイヤで、こちらは雪道でのグリップが高いことから、欧州では冬用タイヤとして認められている。
つまり、スノーフレークマークが備わるオールシーズンタイヤであれば、一年中履きっぱなしでOK。しかも突然の降雪にも慌てなくて済む、ということになる。
そんなうまい話があるものか、と思われる方もいるでしょう。筆者もしかり。なので、スノーフレークマーク、正確にはスリーピークマウンテン・スノーフレーク(3PMSF)のマークが輝くクムホ・ソルウス4S HA32をルノー・カングーに装着して、白銀の世界を目指してみた。
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路面のコンディションが手のひらに伝わる
出発して、ドライ路面の都心を走って真っ先に感じるのは、路面からのアタリがやさしいことだ。カングーはもともと乗り心地のしなやかなクルマであるけれど、このタイヤはその美点をいささかも損なわない。路面からのショックの角をうまく丸めてくれる。
ステアリングフィールも良好で、正直に言ってタウンスピードでは夏タイヤとの違いは感じられない。
乗り心地がよくてしっかりしている、という印象は、高速道路に上がってからも変わらなかった。車線変更や高速コーナーでも、安心して操舵することができる。ひとつだけ、市街地からうすうす感じていたことだけれど、タイヤが発生するロードノイズだけは、少し大きくなっているような気がする。ただし、あくまで「気がする」程度のレベルで、うるさいと感じるわけではない。
周囲の景色が次第に白くなり、やがて真っ白になると、雪道でのグリップに感心することとなった。
標高が上がるにつれ、路面はウエットからシャーベット状、そして完全な雪道へとコンディションを変える。いかなる状況でもクムホ・ソルウス4S HA32はしっかりと路面をとらえる。ただグリップするだけでなく、ステアリングフィールを通じて路面のコンディションを伝えてくれることが心強いし、安心感につながる。
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耐摩耗性もお墨付き
雪道でしっかりグリップするポイントは、グルーブ(溝)の設計にある。タイヤの外側に向けて徐々に広がるワイドラテラルグルーブと呼ばれる主溝が雪を排出して、優れたトラクションを生み出している。
ちなみにこの主溝は排水効率も高めており、雪解け水が流れる路面ではウエットグリップの高さも確認することができた。夏場にスタッドレスタイヤを履いたままの人を見ると、「ウエットグリップとかハイドロプレーニングとか大丈夫ですか?」と不安に感じるけれど、このタイヤだったらそういった心配は不要だ。
試乗車のルノー・カングーは、ディーゼルターボエンジン仕様で、1750rpmから270N・mというなかなかのトルクを発生する。周囲の安全を確認したうえで、あえて乱暴にドンとアクセルペダルを踏んでみると、「あ、ちょっと滑りそう」という微妙な気配を伝えてくれるあたりに、タイヤがきちんと設計され、絶妙にチューニングされていることを感じる。
オールシーズンタイヤの場合は、夏タイヤよりも耐摩耗性が重要となる。というのも、50%以上摩耗すると、冬用タイヤとして使えなくなるからだ。すぐにすり減ってしまうタイヤだと、「年間を通じてタイヤ交換が不要だから経済的」という、オールシーズンタイヤの“うま味”がなくなってしまう。
耐摩耗性ばかりは短期間の試乗で確認することはできないけれど、クムホの社内テストによれば、ソルウス4S HA32は同社の夏タイヤよりもロングライフであることが確認できているという。
また、タイヤ表面には砂時計の形をした「スノー摩耗インジケーター」が配置されているから、ひと目でどれだけ摩耗したのかが分かる。親切なアイデアだ。
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“乗らない派”ではもったいない
技術の進歩とは素晴らしいもので、一年中履きっぱなしでOKという、「そんなうまい話があるものか」と疑ってしまうようなタイヤが実現したのだ。ただし、あくまで優秀なオールシーズンタイヤということであって、魔法のタイヤではないことは肝に銘じたい。
例えば、ワインディングロードでハンドリングを楽しみたいという方にとってはスポーティーな夏タイヤのほうがフィットするし、凍結した路面ではスタッドレスタイヤのグリップ力にはかなわない。クムホにはそうしたラインナップもたくさんある。このあたりが理解できて、しかもカングーのように人生や旅を楽しむためのクルマにお乗りの方にとっては、有力な選択肢になるだろう。
実を言うと筆者は、“雪が降ったら乗らない”派だった。でもせっかくクルマがあるのに行動範囲を限定してしまうのはつまらないし、出かけた先で突然、雪に見舞われるというケースだってある。今回、ソルウス4S HA32で市街地から高速道路、そして雪道をドライブすることで、北米やヨーロッパでオールシーズンタイヤが支持されているという事実がすとんとふに落ちた。
(文=サトータケシ/写真=郡大二郎)
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車両データ
ルノー・カングー クレアティフ ディーゼル
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4490×1860×1810mm
ホイールベース:2715mm
車重:1650kg
駆動方式:FF
エンジン:1.5リッター直4 SOHC 8バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:116PS(85kW)/3750rpm
最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/1750rpm
タイヤ:(前)205/60R16 96H XL/(後)205/60R16 96H XL(クムホ・ソルウス4S HA32)
燃費:17.3km/リッター(WLTCモード)