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街だって荒野だって走破する! 「Cooper Discoverer Road+Trail AT」の実力を検証

強さと優しさ 2024.11.22 2024-2025 Winter webCGタイヤセレクション<AD> 生方 聡 「Cooper Discoverer Road+Trail AT(クーパー・ディスカバラー ロード+トレイルAT)」の守備範囲はその名のとおりロードとトレイルだ。つまりオンロードでの高い快適性とオフロードでの高い走破性の両方を追い求めたぜいたくなオールテレインタイヤなのである。「ジープ・ラングラー」に装着した印象をリポートする。

冒険心を忘れない人へ

いまさら言うまでもないが、日本のみならず世界でもSUV人気が続いている。日本でも、コンパクトなクロスオーバータイプから、本格的なオフローダーまでさまざまなモデルが街を行き交い、かくいう私も人生初のSUVを所有して楽しんでいるのだから、流行とは面白いものだ。

SUVのほとんどはオンロード向けのモデルであり、ユーザーもそれを理解して一緒に暮らしていることだろう。その一方で、オフロードでの高い走破性が自慢の本格的クロスカントリーモデルも根強い人気を誇り、日本車では「トヨタ・ランドクルーザー」や「スズキ・ジムニー」、輸入車ではジープ・ラングラー、さらにはカリスマ的人気を誇る「メルセデス・ベンツGクラス」といったクルマに熱い視線が注がれているのは、ご存じのとおりだ。

もちろん、そんな本格派のオフローダーを手に入れても、実際の行動範囲はオンロードがほとんどという人は少なくないだろうが、せっかくの性能をくすぶらせておくんじゃもったいない。頼れる相棒とともに冒険に出かけてこそ、こうしたクルマが輝くというものだ。

思い立ったら、まず手始めに取りかかりたいのが、オンロードからオフロードまで、安心して走破できるタイヤを手に入れること。そこで今回は、さまざまなオフロードタイヤを手がけるクーパータイヤのラインナップから、ディスカバラー ロード+トレイルATを紹介しよう。

→「クーパー・ディスカバラー ロード+トレイルAT」のより詳しい情報はこちら

 

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今回はクーパータイヤの「ディスカバラー ロード+トレイルAT」を「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン」に装着した。
今回はクーパータイヤの「ディスカバラー ロード+トレイルAT」を「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン」に装着した。拡大
「ディスカバラー ロード+トレイルAT」はクルマを日常的に使用し、週末はアウトドアでのアクティビティーを楽しむ人に向けたオールテレインタイヤだ。
「ディスカバラー ロード+トレイルAT」はクルマを日常的に使用し、週末はアウトドアでのアクティビティーを楽しむ人に向けたオールテレインタイヤだ。拡大
サイドウォールの「COOPER」ロゴ。裏側はブラック仕上げとなっており、好みに応じてどちら向きにでも装着できる。
サイドウォールの「COOPER」ロゴ。裏側はブラック仕上げとなっており、好みに応じてどちら向きにでも装着できる。拡大
表示様子を6つのセグメントに分けたサイドウォールはクーパーの新世代デザインだ。このすっきりと洗練されたスタイルは、今後の新商品にも展開されていく。
表示様子を6つのセグメントに分けたサイドウォールはクーパーの新世代デザインだ。このすっきりと洗練されたスタイルは、今後の新商品にも展開されていく。拡大

アメリカ発の人気ブランド

クーパータイヤは、日本ではまだそれほどなじみはないが、生まれ故郷のアメリカでは人気のある信頼のブランド。1910年代にオハイオ州でタイヤビジネスをスタートさせ、1919年にはタイヤ製造を行うザ・クーパーコーポレーションが設立されている。その後、成長とともに規模は拡大し、2020年の時点では世界のタイヤメーカーで13位の売り上げを記録。その後、2021年に世界第3位のグッドイヤーの傘下に入り、グループの販売を押し上げている。

クーパータイヤは乗用車向けに加えて、SUVやライトトラック用タイヤを多数展開しているのも特徴のひとつで、アメリカ国内ではライトトラック用タイヤ市場で6位の売り上げを誇っている(2020年)。そんな強みを持つクーパータイヤのなかで、オフロードの走破性とオンロードの快適性を高い次元で両立したモデルとしておすすめしたいのが、ディスカバラー ロード+トレイルATなのだ。

今回は「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン」に、純正と同じ255/75R17サイズを装着したのだが、サイドウォールに記された「COOPER」のホワイトレターが、ラングラーの足元をスタイリッシュに彩っているのがとても印象的だ。ちなみに、全36サイズのうち8サイズに、このホワイトレターが採用されている。ホワイトレターはタイヤの片側だけなので、ホイールの組み方を変えることでサイドウォールをブラック一色にすることも可能だ。

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「ディスカバラー ロード+トレイルAT」は「ラングラー」のほか「トヨタ・ランドクルーザー」や「メルセデス・ベンツGクラス」などの適合サイズも取りそろえている。
「ディスカバラー ロード+トレイルAT」は「ラングラー」のほか「トヨタ・ランドクルーザー」や「メルセデス・ベンツGクラス」などの適合サイズも取りそろえている。拡大
ラインナップは15~18、20、22インチの全36サイズ。マーケットの8割以上のサイズをカバーするという。
ラインナップは15~18、20、22インチの全36サイズ。マーケットの8割以上のサイズをカバーするという。拡大
サイドウォールに刻まれた「M+S」と「スノーフレークマーク(スリーピーク)」。国際基準のシビアスノータイヤ要件を満たしている証しであり、日本の高速道路の冬用タイヤ規制下でも走行できる。
サイドウォールに刻まれた「M+S」と「スノーフレークマーク(スリーピーク)」。国際基準のシビアスノータイヤ要件を満たしている証しであり、日本の高速道路の冬用タイヤ規制下でも走行できる。拡大
ダート路を行く。「ラングラー アンリミテッド ルビコン」と「ディスカバラー ロード+トレイルAT」にとってこの程度の路面は余裕だが、それはともかくタイヤサイドの「COOPER」ロゴとスペアタイヤケースの「Jeep」ロゴの組み合わせがカッコいい。
ダート路を行く。「ラングラー アンリミテッド ルビコン」と「ディスカバラー ロード+トレイルAT」にとってこの程度の路面は余裕だが、それはともかくタイヤサイドの「COOPER」ロゴとスペアタイヤケースの「Jeep」ロゴの組み合わせがカッコいい。拡大

オフロードに加えて雪にも対応

近づいて細部をチェックすると、このタイヤの優れた走破性に期待が高まる。トレッドの中央には、厚く頑丈なブロックが配置され、オフロードタイヤらしい表情をかたちづくっていて、各ブロックが連結されることで、不整地でのグリップと高いコントロール性を確保するという。また、トレッドからサイドウォールまで回り込むパターンもデザインの特徴のひとつで、岩、分厚い泥、緩い土という場所で高いグリップを発揮する。

サイドウォールには「M+S」の文字に加えて、“スノーフレークマーク”を発見することができる。これは日本の冬用タイヤ規制にも対応することを意味し、突然の雪でも安心。トレッド中央の連結ラグが、雪道での安定した走りとトラクションに寄与するのだそうだ。

このように実に頼もしい性能と、それを表現するデザインが魅力のディスカバラー ロード+トレイルATだが、その一方で一般道での振る舞いが心配というのは、たぶん私だけではないだろう。そこで、とにかく走りだしてみるが、私の予想はいい意味でハズれ、すぐに不安は消え去った。この見た目だけに荒っぽい乗り心地を覚悟していたが、実際はまるで違っていたのだ。

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ラギッドなパターンゆえに覚悟していたが、オンロードでもゴツゴツした感触は皆無。これならロングドライブも余裕だ。
ラギッドなパターンゆえに覚悟していたが、オンロードでもゴツゴツした感触は皆無。これならロングドライブも余裕だ。拡大
トレッドの中央には厚みがあってサイズが大きなブロックをレイアウト。ブロックの断面はのこぎりの歯のように処理されている。
トレッドの中央には厚みがあってサイズが大きなブロックをレイアウト。ブロックの断面はのこぎりの歯のように処理されている。拡大
パターンはサイドウォールにまで伸びており、柔らかい路面などでは中央とサイドの両面でトラクション能力を発揮する。
パターンはサイドウォールにまで伸びており、柔らかい路面などでは中央とサイドの両面でトラクション能力を発揮する。拡大

街なかから高速まで快適なドライブをサポート

クルマが動きだしてすぐに感じたのが、タイヤと路面とが予想以上にスムーズに接していること。ゴツゴツした感触がないうえ、乗り心地そのものも実に快適なのだ。これには、タイヤとホイールが接する部分のフィット感を向上させる「ロードグライドテクノロジー」も貢献しているようだ。

乗り心地のよさに加えて、ロードノイズが低いことも、予想とは異なっていた。オフロードにも適したタイヤを履くのと引き換えに、快適さや静粛性を我慢する覚悟は、このディスカバラー ロード+トレイルATでは不要というわけだ。

高速を走行する際の安定性にも不満はなく、長距離ドライブもお手のもの。これには、2層のポリエステルケーシングで構成された強固な内部構造が寄与している。おかげで、キャンプ場やオフロードコースにたどり着くまでに疲れ切ってしまった、なんてことにはならないで済む。

気になる耐久性については、切断、ひび割れ、引き裂きに強い耐久性のあるコンパウンドを採用するとともに、前述の強固な内部構造がタイヤ形状を維持することで摩耗を均一にする役割も果たす。こうして従来品に比べて耐久性や耐摩耗性が向上したことも、これから購入するユーザーにとっては見逃せないはずだ。

見た目のカッコよさだけでなく、オフロードの走破性も、オンロードの快適性も実現したディスカバラー ロード+トレイルAT。クロスカントリー車をアクティブに使いこなす人におすすめしたいアイテムなのだ。

(文=生方 聡/写真=向後一宏/車両協力=ステランティス ジャパン)

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高速道路でも快適に走れる。タイヤとホイールのフィット感を高める「ロードグライドテクノロジー」によってスムーズな乗り心地を実現している。
高速道路でも快適に走れる。タイヤとホイールのフィット感を高める「ロードグライドテクノロジー」によってスムーズな乗り心地を実現している。拡大
2層のポリエステルケーシングを使った強固な内部構造は直進安定性にも効いている。タイヤの形状が崩れにくく摩耗の均一性にも効果があるという。
2層のポリエステルケーシングを使った強固な内部構造は直進安定性にも効いている。タイヤの形状が崩れにくく摩耗の均一性にも効果があるという。拡大
コンパウンドは切断やひび割れ、引き裂きに対する強い耐久性が自慢。こんな砂利道にも自信をもって踏み入れられる。
コンパウンドは切断やひび割れ、引き裂きに対する強い耐久性が自慢。こんな砂利道にも自信をもって踏み入れられる。拡大
オンロードもオフロードもどちらも得意科目の「ディスカバラー ロード+トレイルAT」。クロスカントリーモデルをアクティブに使いたい人におすすめのオールテレインタイヤだ。
オンロードもオフロードもどちらも得意科目の「ディスカバラー ロード+トレイルAT」。クロスカントリーモデルをアクティブに使いたい人におすすめのオールテレインタイヤだ。拡大

車両データ

ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4870×1930×1855mm
ホイールベース:3010mm
車重:2110kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:272PS(200kW)/5250rpm
最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3000rpm
タイヤ:(前)255/75R17 115T M+S/(後)255/75R17 115T M+S(クーパー・ディスカバラー ロード+トレイルAT)
燃費:9.3km/リッター(WLTCモード)







 

ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン
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