テスラは2024年2月29日、米国でのスーパーチャージャーネットワークを北米充電規格(NACS)を採用した自動車メーカーに開放しました。
現在、テスラのスーパーチャージャーは、米国内の高速充電器において4分の3のシェアを持ち、北米におけるEV充電のデフォルトスタンダードを確立しています。北米充電規格(NACS)と呼ばれるこの規格は、すべての大手自動車メーカーに採用されており、メーカーと充電設備運営会社は2025年までにNACSに移行する予定となっています。
テスラはNACSの公式サイトで「持続可能なエネルギーへの世界の移行を加速するために、当社はドライバーが電気自動車(EV)をできるだけ簡単に所有して充電できるように取り組んでいます。そのため、当社は急速充電ネットワークを開放し、より多くのEVのドライバーが北米全土の1万5000以上のスーパーチャージャースタンドで充電できるようにしています」とスーパーチャージャーの開放について述べています。
2024年2月29日には、フォードが「マスタング マッハE」および「F-150ライトニング」のオーナーに対して、CCSからNACSへの変換アダプターの無料提供を開始。同年3月から納品を開始し、順次フォード製EVのオーナーがテスラのスーパーチャージャーを利用できるようになる予定で、テスラもフォードへのサポート開始を表明しています。

テスラはNACSの公式サイトにおいて、各社のEVがスーパーチャージャーで充電する写真とともに「今後、2024年から2025 年にかけて、当社の北米スーパーチャージャーネットワークはより多くの自動車メーカーに開放されます。自動車メーカーが車両の規格をNACSに移行するにつれて、EVのドライバーは自動車メーカーが提供するアダプターを使用してスーパーチャージャーに徐々にアクセスできるようになります。間もなく、すべての新しいEVにNACS充電ポートが組み込まれるようになり、アダプターは不要になります」と説明。2024年の春より、リヴィアン、ゼネラルモーターズ、ボルボ、ポールスターのサポートを開始するとしました。
参照:TESLAのNACS公式サイト
写真:TESLA.inc