メルセデス・ベンツが国内EV充電インフラ事業に本格参入 2026年末までに全国25カ所で展開

メルセデス・ベンツが国内EV充電インフラ事業に本格参入 2026年末までに全国25カ所で展開

メルセデス・ベンツ・ファイナンスは2024年11月1日、電気自動車(EV)用急速充電施設の設置および運営を手がける新会社「メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本合同会社(MBHPCJ)」を設立したことを発表しました。

これに先立ち、同年10月23日にはパワーエックスが、MBHPCJの日本市場におけるEV充電事業パートナーとして選定されたことを発表。今後2年間で25拠点・100口の高出力EV充電ネットワークの開発および運営を受託することが明らかになりました。

パワーエックスが、MBHPCJの日本市場におけるEV充電事業パートナーに
パワーエックスがMBHPCJの日本市場におけるEV充電事業パートナーに。

 

新たに展開する充電ネットワークは、3大都市圏を中心とした商業施設等に設置され、一拠点あたり4口を基本とした公共充電ステーションとして整備される予定です。メルセデス・ベンツのEVオーナーは、同社の充電サービス「Mercedes me Charge」を利用して決済が可能となり、他ブランドのEVユーザーは「PowerXアプリ」を通じてサービスを利用できるようになります。

パワーエックスの伊藤正裕取締役兼代表執行役社長(左)とメルセデス・ベンツ・ファイナンスのアンドレアス・レーア代表取締役社長(右)
パワーエックスの伊藤正裕取締役兼代表執行役社長(写真左)とメルセデス・ベンツ・ファイナンスのアンドレアス・レーア代表取締役社長(同右)。

 

パワーエックスは本提携に向けて、特別仕様のディスペンサーユニットを搭載した蓄電池型超急速充電器「Hypercharger」を製造・供給。さらに、充電ステーションの候補地選定から運営まで、包括的に事業を展開していく方針です。

開発中の特別仕様充電ディスペンサーユニット
パワーエックスが開発中の特別仕様充電ディスペンサーユニット。

 

高出力の急速充電設備の特徴は、従来の充電設備と比べて充電時間を大幅に短縮できる点です。新会社では、このHPCネットワークを通じて、すべてのEVユーザーにメルセデス・ベンツならではの充電体験を提供することを目指しています。

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