英ベントレー モーターズは、2024年11月7日(現地時間)にライブ配信された「Bentley Motors Beyond100 Media Briefing」において、同社の長期戦略「ビヨンド100」を「ビヨンド100+」として2035年まで延長することを発表しました。この戦略の一環として、2026年に同社初となる完全電気自動車(BEV)を発売する予定で、これはラグジュアリーアーバンSUVという新しい市場セグメントを開拓するモデルとなる予定です。
2030年までにフル電動化への移行を目指すとした「ビヨンド100」から、今回発表した「ビヨンド100+」では、2035年までの間、毎年新しいプラグインハイブリッド車(PHEV)あるいはBEVを発売する計画に内容を変更。これにより、ベントレーブランドの完全電動化は5年ほど後ろ倒しとなることになりました。

同社の象徴的なW型12気筒エンジンの生産終了に伴い、「コンチネンタルGTクーペ」「コンチネンタルGTコンバーチブル」「フライングスパー」の各モデルは、高性能プラグインV8ハイブリッドパワートレインのみの展開となります。
ベントレーはこの戦略実現のために、英チェシャー州クルー本社の製造施設を「ドリームファクトリー」として刷新する大規模な投資を進めています。この投資には、最新のデザインセンターや塗装工場、BEV組立ラインの建設が含まれ、同社の105年の歴史において最大規模の自己資金による設備投資となる予定です。

ベントレー モーターズのフランク・ステファン・ヴァリサーCEOは、この戦略について「ビヨンド100+は、2030年以降の野心を実現する指針となり、脱炭素化された未来という目標を維持しながら、英国の自動車メーカーとしての信頼をさらに強化していくものです」と述べました。