BYDの2024年新車販売台数が427万台を突破 ホンダや日産を上回る規模に

BYDの2024年新車販売台数が427万台を突破 ホンダや日産を上回る規模に

中国の電気自動車(EV)メーカー最大手である比亜迪(BYD)は2025年1月1日、2024年の新車販売台数が前年比41%増となる427万2145台だったと発表しました。

2023年には、世界の自動車メーカーの販売台数は、BYD:10位(302万台)、ホンダ:7位(398万台)、日産自動車:8位(337万台)でしたが、24年1月〜11月のグローバルでの販売台数は、ホンダが343万台、日産が305万台で、BYDは年間販売台数で初めてホンダや日産を上回る見込みとなっていました。

BYDの乗用車部門においては、プラグインハイブリッド車の販売が特に好調で、前年比73%増の248万5378台を記録。一方、EVは12%増の176万4992台となりました。高い価格競争力を武器とした積極的な値下げ戦略により、外資ブランドなどの競合他社からシェアを獲得しています。

日本国内で発売されているBYDのBEV乗用車ラインナップ
日本国内で販売されているBYDの乗用車ラインナップ。左から「シール」「ドルフィン」「ATTO 3」。

 

海外展開も順調に進んでおり、海外販売台数は前年の24万台超から41万台超へと大幅に増加。特に12月は、全販売台数51万4809台のうち、5万7000台以上が海外市場での販売となりました。タイ、ブラジル、オーストラリアなどで着実に販売を伸ばしており、2025年には韓国市場への参入も予定されています。

世界の自動車市場では、EVシフトが加速するなかで、米テスラや中国メーカーの台頭により勢力図が大きく変化しつつあります。これに対し、ホンダと日産は経営統合の協議を進めており、効率化とEV分野での競争力強化が課題となっています。

BYDは、2024年10月〜12月期に毎月50万台超の販売を達成するなど、成長ペースを一層加速させています。2025年以降も、世界各地でのEV市場における競争はさらに激化することが予想されます。

EVcafe
EVcafe

「EVcafe」は、2023年にスタートした日本初のEV専門ライフスタイルWebメディアです。国内外のEV市場の動向がわかる最新ニュースを中心に、EVメーカーや関連会社が発信する新車・新商品情報、充電インフラやEV補助金の情報、オーナーの方々への取材をもとにした新たなEVライフの提案まで、EVオーナーやEVの購入を検討しているユーザーの方々が、知っておきたい情報を、多様な切り口の読み応えのある記事と美しいビジュアルで発信していきます。