2025年初頭、トランプが大統領に就任する直前のタイミングで、テキサス州オースティンを訪れました。テスラオーナーズクラブジャパン(TOCJ)のギガテキサス見学ツアーに同行し、日本から10名、日本以外の各国から10名の合計20名で3泊4日、1200km以上走行したツアーの模様を複数回に分けてリポートします。
テキサスで体験したFSDに一同大興奮! 日本のテスラとは全然違う乗り物でした
TOCJのギガテキサスツアーにやって来ました。私は数日早く前乗りしていますが、今日(1月16日)は、日本からオースティンへ到着する9名と合流する日です。この10名に加え、シンガポールやマレーシアなど日本以外のテスラオーナー10名の合計20名が、ギガテキサス見学ツアーのメンバーです。
この日は、日本チームの10名が宿泊するAirbnbに全員集合。今日から2泊3日、3階建ての住宅2棟を借り切っての合宿状態です。

夕刻、リビングに集まってスターシップの打ち上げ(第7回)をYouTubeライブで見守ったあと、何名かで「サイバートラック」に乗って、夕飯の買い出しに行くことになりました。
前日ピックアップしたサイバートラックは、その前にこのクルマを使ったドライバーが受けたアラート(脇見運転を繰り返し行った、など?)のせいか「翌日の17時15分までFSD禁止」という制限がかかってました。ようやく期限の17時15分を過ぎたので、FSDを使ってみることにします。このときのバージョンは「FSD13.2.2」です。
日本のテスラにおける、オートパイロット起動の要領でステアリング右にあるボタンを押すと、FSDが開始します。

FSDサイバートラックは、ひるむことなくカーブに突っ込む
4名乗車で、ホールフーズマーケットに向かいます。FSDはとても快適で、何のストレスもなく走っていきます。
特に、カーブへの進入は象徴的です。サイバートラックは車体が大きいので、自分で運転している場合、ややタイトなカーブではかなりスピードを落としたくなるのですが、FSDはひるむことなくカーブに突っ込んでいきます。自分が運転するときの20〜30%増しぐらいのスピード感。
「おお〜。攻めるねえ〜」
同乗者が興奮しています。みな、FSDのコーナリングに興味津々。やがて、赤信号の交差点でちゃんと止まり、信号が青になるとスルスルと走り出し、右折、左折も問題なくこなしていきます。
「すげえ〜。人間より運転ウマいよ」
オッサン4人が1台のクルマに乗って、大騒ぎして喜んでいます。全員がスマホを取り出して撮影しています。こんなシチュエーション、これまで経験したことがありません。

私自身、初めてのFSD体験でしたが、日本でのオートパイロットとはまったく違うレベルの挙動と正確性に、感動の念を禁じ得ません。これまで、YouTubeなどでFSDのいろんな動画を見てきてはいますが、自分で乗って体験してみたら、その衝撃レベルが全然違った。日本で乗っているテスラとは、まったく別の乗り物ですよ。

約20分ほどのドライブで、一同興奮のうちにホールフーズマーケットに到着しましたが、駐車場の敷地内でサイバートラックは立ち往生してしまいました。駐車場にはたくさんの空き枠があったのですが、どの枠に止めたらいいのか判断できなかったという感じです。
最後はステアリングとアクセル介入して駐車し、夕食の買い物を済ませ、帰りもまたFSDで宿まで帰りました。その頃にはもう、全員が「FSDのとりこ」です。翌日以降の移動ががぜん楽しみになりました。
そして明日は、いよいよギガテキサスに突撃します。FSDの話は、また後日たっぷりお届けしましょう。なにしろ、サイバートラックに加え、「モデルY」、「モデル3」と今回われわれが調達した3台すべてがFSDに対応していますからね。
(文=EVcafe編集長 駒井尚文 @tesla365days)