ついに新型「テスラ・ロードスター」発表か? イーロン・マスクが年内に「史上最高のデモ」開催を予告

ついに新型「テスラ・ロードスター」発表か? イーロン・マスクが年内に「史上最高のデモ」開催を予告

テスラのイーロン・マスクCEOが、同社が年内に「史上最高のデモンストレーション」を開催すると発表しました。開発が遅れに遅れている次世代「テスラ・ロードスター」の詳細発表ではないかとうわさされています。

マスク氏は2025年7月13日、自身のXアカウントで「テスラデザインスタジオを出たばかり。年内に史上最高のデモを開催する」と投稿しました。

マスク氏は2024年第2四半期決算報告会で、「ロードスターに関しては、エンジニアリングのほとんどを完了しました。まだいくつかのアップグレードを行いたいと考えていますが、来年には生産を開始できると期待しています。特別なものになるでしょう」と述べ、2025年の生産開始をあらためて表明していました。

ロードスターは、テスラにとって記念碑的なモデルです。初代テスラ・ロードスターは2008年から2012年まで生産され、同社初の量産車となりました。約2450台が販売されたこのモデルは、電気自動車の可能性を世界に示し、テスラブランドを確立するうえで重要な役割を果たしました。

2008年6月30日、カリフォルニア州サンカルロスのテスラモーターズで記者会見前にテスラ・ロードスターを見るアーノルド・シュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事(右)とイーロン・マスク。(写真:Justin Sullivan/Getty Images)
2008年6月30日、カリフォルニア州サンカルロスのテスラモーターズで記者会見前に「テスラ・ロードスター」を見るアーノルド・シュワルツェネッガー カリフォルニア州知事とイーロン・マスク氏。(写真:Justin Sullivan/Getty Images)

新型ロードスターは2017年にプロトタイプが公開され、当初は2020年の生産開始が予定されていました。しかし、その後毎年のように延期が発表され、一部では実現の可能性を疑問視する声も上がっていました。

新型ロードスターには、テスラの最新技術が惜しみなく投入される見込みです。公表されているスペックによると、0-60mph(約96km/h)加速はわずか1.9秒、最高速度は250mph(約402km/h)以上という、驚異的な性能を誇ります。

マスク氏は過去にXで「これはスペースXとテスラのコラボレーションだ」として、「これをクルマと呼べるのかどうかわからないが、こんなクルマはもう二度と出てこないだろう」と投稿しており、その特別なスペックに注目が集まっています。

現在、テスラのEVは性能面で「ルーシッド・エア サファイア」や「シャオミSU7ウルトラ」などのライバルに追い抜かれている状況にあります。これらの車種は、テスラの現在の最速モデルである「モデルS Plaid」を上回る性能を誇っています。

新型ロードスターの発表によって、テスラが再びEV市場のリーダーとしての地位を奪還できるか? 「史上最高のデモ」に期待が高まります。

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