その悩みはミニバン専用タイヤ「GOODYEAR EfficientGrip RVF02」が解決
ミニバン乗りなら見逃せない 2021.03.29 2021 Spring webCGタイヤセレクション<AD> 快適さと安心感を追求した、グッドイヤーの新しいミニバン専用タイヤ「エフィシェントグリップRVF02」。ミニバン特有のウイークポイントを解決し走りを変えるというその実力を、フォルクスワーゲンのコンパクトミニバン「ゴルフトゥーラン」で確かめてみた。気になるミニバンの弱点
新型コロナウイルス感染の終息が見えないなか、移動手段としてクルマの役割が見直されている。日産自動車が子供がいる家族を対象に行った調査では、家族の移動手段として約9割が自家用車を利用。公共交通機関の利用は減り、アフターコロナでも自家用車を積極的に利用したいという人が約8割にのぼるという。
さらに、車内でも一定のディスタンスを求める声があり、コロナ禍でミニバンの魅力が見直されている状況だ。しかし、いざ購入してみると、ミニバンオーナーならではの悩みが見えてくる。
これまで私もミニバンを3台所有した経験があるが、ステーションワゴンから1台目のミニバンに乗り換えたときは、確かに広くて便利だけれど、乗り心地や静粛性が悪化したり、走行安定性が低下したり、運転が退屈だったりで、積極的に運転する気にはなれなかったというのが正直なところだった。
それから約20年がたち、クルマの進化とともにミニバンの弱点は解消されつつあるが、それでも細かいところが気になってしまうのは、クルマ好きの悲しい性(さが)。それを解決してくれそうなのが、ミニバン専用をうたうタイヤである。
そこで今回試してみたのが、2021年3月にグッドイヤーから発売されたばかりの「エフィシェントグリップRVF02」だ。
→「グッドイヤー・エフィシェントグリップRVF02」の詳しい情報はこちら
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スポーツ性とコンフォート性を両立
グッドイヤーの乗用車用タイヤには、高いグリップ力とシャープで心地よいハンドリングが自慢のスポーツタイヤ「イーグル」シリーズと、静粛性や乗り心地、低燃費、そしてロングライフという性能を高いバランスで実現する「エフィシェントグリップ」シリーズがあるのはご存じのとおりだ。
後者となるエフィシェントグリップシリーズの最新モデルが、エフィシェントグリップRVF02。ミニバン特有の横揺れを軽減するとともに、静粛性や快適性、そして、経済性の向上を図ったミニバン専用のコンフォートタイヤである。
グッドイヤーには、これまで「イーグルRV-F」というミニバン専用タイヤがあり、その後継モデルがエフィシェントグリップRVF02ということになる。その登場にあたり、静粛性や乗り心地、ロングライフ性能を向上させ、イーグルシリーズからエフィシェントグリップシリーズへ“くら替え”になったというわけである。
スポーツワゴンやパフォーマンスSUVならまだしも、ミニバンユーザーには、スポーツタイヤよりもコンフォートタイヤのほうが、すんなり受け入れられるに違いない。その一方で、イーグルシリーズの高いスポーツ性はそのままに、コンフォート性を高めたということもできるわけで、走りのよさに期待が高まるのは、私だけではないはずだ。
乗り心地がさらに上質に
試乗のために用意されたのは、フォルクスワーゲンのコンパクトミニバン「ゴルフトゥーラン」。実は私が2番目のミニバンとして所有したのが初代のゴルフトゥーランで、ミニバンらしからぬ爽快な走りが魅力だった。現行モデルはその2代目にあたり、今回は人気の高いディーゼルエンジン搭載車の「TDIハイライン」をチョイス。これに、新車時と同じ215/55R17サイズのエフィシェントグリップRVF02を装着した。
早速走りだすと、その快適な乗り心地にうれしくなる。落ち着きのある挙動が好ましいゴルフトゥーランは、やや硬めの乗り心地を示すが、エフィシェントグリップRVF02との組み合わせでは、硬めの乗り心地を和らげ、よりスムーズでマイルドな走りに変えてくれている。目地段差を越えたときもショックの伝わり方は穏やか。これには、エフィシェントグリップRVF02のために専用に開発されたトレッド内部のベルトとオーバーレイヤーの構造や、ラウンド形状のサイドウォールが効果を発揮し、路面からの衝撃を分散、振動を抑制しているのだろう。
ただ、乗り心地がより上質になっても、走行時の安定感が損なわれたのでは困る。その点、エフィシェントグリップRVF02が装着されたゴルフトゥーランでは、自慢の直進安定性にはさらに磨きがかかり、高速巡航時は舵の据わりもいい。それでいてステアリングの切り始めには反応の鈍さがなく、ゴルフトゥーラン本来の軽快な走りを楽しむことができた。
試乗ではウエット路面を走る場面もあったが、グリップ不足を感じることはなく、安心して走行することができた。215/55R17はラベリング制度で転がり抵抗性能が「AA」等級、ウエットグリップ性能が「b」を達成する低燃費タイヤであり、「フューエルセービングラバー02」と呼ばれるコンパウンドや前述のラウンド形状のサイドウォールの採用などにより、低燃費と優れたウエット性能を両立しているのだ。
→「グッドイヤー・エフィシェントグリップRVF02」の詳しい情報はこちら
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良い意味で存在を主張しない
背の高いミニバンによく見られる横方向のふらつきもしっかりと抑え込まれていて、また、レーンチェンジなどの場面でも倒れ込むような動きは感じられない。ミニバン専用タイヤをうたうエフィシェントグリップRVF02では、ふらつきを抑えるために、負担のかかるタイヤ外側の剛性を上げてこれに対応。さらに、タイヤの接地形状を最適化し、接地圧を分散することとあわせて、タイヤの偏摩耗を防止している。イーグルRV-Fに対して寿命が22%向上したというのも見逃すわけにはいかない。
ロードノイズやパターンノイズに関してもしっかりと抑え込むために、ショルダーのピッチ数を以前より増やし、その配列を最適化したという。おかげでイーグルRV-Fと比較してロードノイズは9%、パターンノイズは14%低減することに成功しており、実際に車内では音楽が聴きやすかったり、会話がしやすいのがうれしいかぎりだ。
一般道から高速道路まで、そしてドライとウエット路面でひと通り走行した印象は、エフィシェントグリップRVF02が、良い意味で存在を主張しないタイヤであるということ。ロードノイズやパターンノイズ、あるいは乗り心地で存在をアピールするようでは、コンフォートタイヤとしては失格なのである。
その一方で、落ち着いた走りをしっかりサポートする“縁の下の力持ち”ぶりはなんとも頼もしく、家族の安心と運転の楽しさをもたらすエフィシェントグリップRVF02は、ミニバンユーザーには心強い選択肢になると思う。
(文=生方 聡/写真=花村英典)
→「グッドイヤー・エフィシェントグリップRVF02」の詳しい情報はこちら
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車両データ
フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーランTDIハイライン
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4535×1830×1670mm
ホイールベース:2785mm
車重:1630kg
駆動方式:FF
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
トランスミッション:6段AT
最高出力:150PS(110kW)/3500-4000rpm
最大トルク:340N・m(34.7kgf・m)/1750-3000rpm
タイヤ:(前)215/55R17 94V XL/(後)215/55R17 94V XL(グッドイヤー・エフィシェントグリップRVF02)
燃費:19.3km/リッター(JC08モード)
価格:459万6000円
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