2024年2月15日に日本でお披露目されたテスラの「サイバートラック」は、東京・豊洲のチームラボプラネッツ TOKYO DMMでの展示を同年2月25日に終了。その後は日本各地をツアーすることになっています。
現地にいたテスラのスタッフによると、サイバートラックは日本には1台のみ。この車体は展示だけでなく、当局の審査にも使用されるとのことです。
スタッフといろいろ話してみた結果、展示されているサイバートラックには、少なくとも2つの懸念があることが分かりました。それは「サイド面にウインカーランプ(サイドターンランプ)が付いていない」。そして「タイヤの外側面が、フェンダーカバーからはみ出している」というものです。

サイド部分を見てみると、確かにウインカーは見当たりません。通常のテスラ車なら、サイドカメラと同じエリアにウインカーがありますが、サイバートラックはフェンダーカバー部分にとても目立たない格好でカメラが埋め込まれています。日本の車検では、ウインカーは左右に最低1つずつあって、視認性が規則を満たしていれば問題ないようですが、サイドウインカーのないクルマを日本の路上で見かけることはほとんどありません。

また、展示車のタイヤはサイズが幅285mmの20インチ。タイヤの周囲を覆っているフェンダーカバーから若干はみ出しています。日本のレギュレーションでは、タイヤが車体から10mm以上はみ出していると車検は通りません。サイバートラックの場合、タイヤそのものは問題なくても、独特のホイールカバーがNGとなる可能性が高いですね。


1ナンバー登録になるとか、中型の免許が必要になるだろうといった、日本市場ならではのハードルがうわさされているサイバートラックですが、現物が日本にやって来たことによって、さらなる問題点が浮き彫りになってきました。果たして、無事に日本発売にこぎ着けることができるのか、テスラジャパンの奮闘に期待しましょう。
サイバートラック展示ツアーの日程や会場は、最新情報を以下の公式サイトで見ることができます
TESLA公式サイト Cybertruck | 日本展示ツアー