テスラは2024年4月13日、完全自動運転(監視付きFSD)オプションのサブスクリプション料金を、月額99ドルに値下げすると発表しました。これまでは月額199ドルだったので、半値以下になりました。
FSDベータは、つい最近「バージョン12.3.4」が提供されたばかり。また、FSDオプションは2024年3月末よりカナダを含む北米のテスラオーナーに1カ月無償で提供されていますが、その走行マイル数は指数関数的に増加しており、テスラはさらなるFSDの普及を促進するために今回の値下げを行ったようです。
FSDオプションは、買い取りの場合1万2000ドルですが、こちらの価格は従来どおり。これは、値下げ後の月額サブスクリプション料金の10年分の総支払額とほぼ同一であるため、買い取り価格もいずれ見直されるかも知れません。
FSDに関するニュースとしては、深夜、急病に見舞われたテスラオーナーが、自身の愛車「モデルY」のFSDを起動して自ら運転することなく病院まで無事たどり着き、医師の処置によって一命を取り留めたというポストがXで話題になっていました。イーロン・マスクもこの出来事を喜び、祝福のリポストを行っています。
新車販売の伸び悩みや直近の株価低迷が喧伝(けんでん)されるテスラですが、2024年8月8日に予定されているロボタクシーの発表に向けて、同社のFSD関連の動きが激しくなっています。引き続き、その動向から目が離せません。
写真提供:Tesla, Inc.