「Hondaコレクションホール所蔵車輌 公開走行確認テスト」の会場から
2016.10.12 画像・写真2016年10月10日、栃木県芳賀郡にあるツインリンクもてぎ南コースで、毎年恒例となった「Hondaコレクションホール所蔵車輌 公開走行確認テスト」が行われた。Hondaコレクションホールは、ホンダ車を中心に歴史的に貴重なレーシングマシンなどの動態保存に力を入れており、今回のテストもその一環である。テスト会場の様子を写真でリポートする。
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1/32受付で出迎えたのは「ホンダN360」。354cc空冷2気筒OHCエンジンは、31ps/8500rpmを発生する。
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2/32今回試走した四輪車は3台。手前から1991年「マクラーレン・ホンダMP4/6」、1988年「ロータス ホンダ100T」、1968年「ホンダRA301」。
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3/32今回試走した二輪車その1。手前から1966年「RC116」、1965年「4RC146」、1967年「RC181」、1976年「RCB1000」、1991年「RVF750」。
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4/32今回試走した二輪車その2。手前から1988年「NSR500」、2003年「RS125RW」、1981年「RS125RWT」、1974年「CB500R」。
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5/32二輪車のエンジンの中でも群を抜いて高回転型だったという「4RC146」のタコメーター。2万4000rpmまで刻まれている。
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6/32すべてのマシンの試走を担当したのは、元ホンダワークスライダーの宮城 光氏。
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7/32爆音を上げてコースを疾走する「RC181」。1967年ロードレース世界選手権ダッチTTレースで、最高ラップレコードで優勝したマシン。
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8/32「RCB1000」の雄姿。1976年「ホンダCB750FOUR」をベースにDOHC 4バルブヘッドを搭載して開発された耐久マシン。この年、8戦7勝でタイトルを獲得した。
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9/321963年にデビューした「ホンダRC146」を進化させた「4RC146」。マン島TTレースの2位がシーズン最高位となった。
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10/32二輪の試走終了後に、コースが開放された。
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11/32試走車両の周囲はあっという間にこんな状態に。F1マシンに手が届くほどに接近できる貴重なチャンス。
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12/32「ロータス ホンダ100T」の給油シーン。燃料はAVgas(アブガス)といわれる有鉛ガソリン。
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13/32F1マシンは軽いので、フロント側の方が持っている器具を、てこの原理で「エイヤッ!」とやると持ち上がってしまうのだ。
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14/32カウルも非常に軽量。フォーミュラマシンのパーツを2人で「ヨイショ、ヨイショ」っと運ぶ姿はどこか牧歌的。
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15/32「RA301」はこちらが給油口。左右にひとつずつあり、2つ合わせて40リッターほど入るとか。一番手前にあるのはオイルパン+オイルクーラー。
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16/32入念にドライビングポジションを調整する宮城氏。
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17/32「ロータス ホンダ100T」の黄色いボディーが山の緑に映える。
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18/32ターボサウンドをとどろかせる「ロータス ホンダ100T」。
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19/32スタイリングはクラシックだが、他のマシンに引けをとらないスピードを見せた「RA301」。
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20/321968年ごろから空力デバイスの開発競争が本格化し、さまざまな形状のノーズフィンやリアウイングが投入された。
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21/32「マクラーレン・ホンダMP4/6」のエキゾーストサウンドは、周りの空気が振動するほど。ゾクッとします。
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22/32ホンダのF1といえばこのクルマという方は多いはず。
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23/32「ホンダRA300」の発展型である「RA301」は、3リッター90度V型12気筒エンジンを搭載。最高出力440psを誇る。
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24/32「RA301」は不運なリタイアが続くなどして、勝利を手にすることはなかった。ホンダはこれを最後に、第1期F1活動に終止符を打った。
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25/32「RA301」のコックピット。3台のF1マシンの中では一番居住性が良さそう(マシ)に見えた。
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26/32「ロータス ホンダ100T」に積まれた1.5リッターV6ターボエンジンは、600ps以上を発生すると公称される。
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27/32成績的には今ひとつだった「ロータス ホンダ100T」だが、中嶋 悟氏がハンドルを握ったことで、日本では大人気を誇った。このクルマはNO2なので、まさに中嶋氏のマシン。
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28/32中嶋 悟氏のドライブした「ロータス ホンダ100T」のコックピット。この時代はステアリングのスイッチもまだシンプル。
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29/32「マクラーレン・ホンダMP4/6」が搭載する3.5リッターV型12気筒エンジンは、700ps以上を発生。
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30/32「マクラーレン・ホンダMP4/6」を駆って1991年シーズンを戦ったアイルトン・セナは、アメリカ、ブラジル、サンマリノ、モナコと開幕から4連勝。最終的にシーズン7勝を挙げ、自身3度目で最後となるチャンピオンを獲得した。
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31/32「マクラーレン・ホンダMP4/6」のコックピット。マニュアルトランスミッションを搭載する最後の世代のマシン。
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32/32F1カー3台が集合。2015年より復活した、ホンダのF1活動にエールを送る。