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オフロードを知り尽くしたアメリカンタイヤ「COOPER Discoverer Rugged Trek」の実力を体感

ワイルドなのにマイルド 2022.03.24 2022 Spring webCGタイヤセレクション<AD> 生方 聡 設立から100年以上の歴史を誇るアメリカのクーパータイヤ。今回紹介する「Discoverer Rugged Trek(ディスカバラー ラギッド トレック)」は、そのタフでワイルドなルックスの奥に潜む、オールシーズンタイヤとしての実力の高さにも注目すべき商品だ。

もっとワイルドに

強い存在感と使い勝手の良さから、日本でも好調な販売が続くSUV。今やすっかり身近で、オフロード色の薄いモデルが主流になっているのはご存じのとおり。その一方で、クロスカントリーSUVの代表ともいえる「ジープ・ラングラー」が、2021年の輸入車新車販売台数で第8位になるなど、本格指向のモデルも根強い人気を誇っている。

そんな土の匂いがプンプンしてくるモデルを手に入れたら、“つるし”のまま乗るのもいいが、よりワイルドにカスタマイズしたくなるのは自然の成り行き。手っ取り早いのが、オフロード色を強めたタイヤに交換することだろう。とはいえ、大半の時間をオンロードで過ごすことを考えると、乗り心地や静粛性といった快適さは諦めたくない……。

そんなクロスカントリーSUVのオーナーにおすすめしたいのが、クーパータイヤのディスカバラー ラギッド トレックである。

日本ではまだなじみの薄いクーパータイヤ。それもそのはずで、日本市場に正式に輸入を開始したのは2020年8月とまだ日が浅い。日本ではタイヤ通販大手のオートウェイが扱う、知る人ぞ知るアメリカンブランドだ。

→「クーパー・ディスカバラー ラギッド トレック」のさらに詳しい情報はこちら

1914年の設立から100年以上の歴史を誇るアメリカのクーパータイヤ。今回「ディスカバラー ラギッド トレック」を「ジープ・ラングラー アンリミテッド」に装着し、その走りをチェックした。
1914年の設立から100年以上の歴史を誇るアメリカのクーパータイヤ。今回「ディスカバラー ラギッド トレック」を「ジープ・ラングラー アンリミテッド」に装着し、その走りをチェックした。拡大
オフロード用タイヤの外観とオンロード性能を両立させたカテゴリーを、クーパータイヤでは「ラフテレイン」と呼んでいる。「ディスカバラー ラギッド トレック」は同カテゴリーの代表的なラインナップとなる。
オフロード用タイヤの外観とオンロード性能を両立させたカテゴリーを、クーパータイヤでは「ラフテレイン」と呼んでいる。「ディスカバラー ラギッド トレック」は同カテゴリーの代表的なラインナップとなる。拡大
左右で異なるサイドウォールデザインが選べるのも「ディスカバラー ラギッド トレック」の特徴だ。写真は「マウンテンスタイル」と呼ばれるサイド。
左右で異なるサイドウォールデザインが選べるのも「ディスカバラー ラギッド トレック」の特徴だ。写真は「マウンテンスタイル」と呼ばれるサイド。拡大

オフロードタイヤならおまかせ

しかし、本拠地アメリカでは、人気・知名度ともに高い、信頼のブランドである。クーパータイヤの歴史は古く、1910年代にタイヤの製造を始めて以来、その規模を拡大してきた。

2020年のタイヤ売り上げランキングでは世界13位で、アメリカのタイヤメーカーとしてはグッドイヤーに次ぐ存在。そして、2021年6月にはグッドイヤー傘下に入り、さらなる飛躍が期待されているのだ。

クーパータイヤの強みは、SUVやライトトラック用タイヤを多数展開していること。テキサス州のピアソールに1000エーカー(東京ドーム約87個分)のテストコースを有し、幅広く開発を行っている。こちらも2020年のデータだが、アメリカのライトトラック用タイヤでは6位のシェアを獲得。また、北米向けのメルセデス・ベンツのSUV用に新車装着タイヤを供給するなど、技術力の高さにも定評がある。

そんなオフロードタイヤを知り尽くしたクーパータイヤが、タフなデザインとオンロードでの快適性を両立させたというのが、このディスカバラー ラギッド トレックなのだ。今回は、「ラングラー アンリミテッド サハラ2.0Lターボ」に、純正タイヤと同じ255/70R18サイズを装着した。

純正のオールシーズンタイヤに対して、ディスカバラー ラギッド トレックは、ゴツゴツとしたデザインのトレッドパターンと、サイドウォールに回り込む幾何学模様のショルダーデザインが目を引く。タフでワイルドな雰囲気の本格オフローダー、ラングラーには実によく映える。

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今回の試走では、特徴的な幾何学模様でデザインされた「ナイフエッジスタイル」と呼ばれるサイドウォールを外側に配置し、「ラングラー アンリミテッド」の純正ホイールに組み込んだ。
今回の試走では、特徴的な幾何学模様でデザインされた「ナイフエッジスタイル」と呼ばれるサイドウォールを外側に配置し、「ラングラー アンリミテッド」の純正ホイールに組み込んだ。拡大
「ディスカバラー ラギッド トレック」は16インチから22インチまで、全18サイズをラインナップ。本国ではエクストリーム系のカスタマイズ用タイヤとしても人気だという。
「ディスカバラー ラギッド トレック」は16インチから22インチまで、全18サイズをラインナップ。本国ではエクストリーム系のカスタマイズ用タイヤとしても人気だという。拡大
立体的で大きなブロックを交互に配置したトレッドパターンを採用。クーパータイヤ独自の「ステーブルトラックテクノロジー」を用いてデザインされており、オフロードだけでなく舗装路面でのトラクションや快適性も向上している。
立体的で大きなブロックを交互に配置したトレッドパターンを採用。クーパータイヤ独自の「ステーブルトラックテクノロジー」を用いてデザインされており、オフロードだけでなく舗装路面でのトラクションや快適性も向上している。拡大
「ディスカバラー ラギッド トレック」は、全ラインナップが路面や走行シーンを選ばない「M+S」タイプ。SUVのリプレイス用タイヤとしても頼れる存在だ。
「ディスカバラー ラギッド トレック」は、全ラインナップが路面や走行シーンを選ばない「M+S」タイプ。SUVのリプレイス用タイヤとしても頼れる存在だ。拡大

見た目とのギャップに驚く

見た目がワイルドならそれで満足という人もいるだろうが、やはり気になるのがその走り。恐る恐る走りだしてみると、見た目とのギャップに驚いてしまった。思いのほか快適なのだ。

ゴツゴツした乗り心地を覚悟していたのに、実際に走り始めると、路面とのコンタクトは意外にスムーズ。オンロード向けタイヤに比べると大きめのブロックだが、オフロードに主眼を置いたタイプに比べると実はそれほど大きいわけではなく、さらに快適性向上を狙ったコンパウンドのおかげで、良好な乗り心地を実現したのだという。

それ以上に予想外だったのがロードノイズで、純正装着のタイヤと遜色のないレベルに抑えられており、十分な静粛性が確保されていたのだ。トレッドを見ると、両サイドのブロックの中央寄りに「サウンドバリアー」と呼ばれる壁状の部分があり、これがロードノイズの低減に貢献している。

ドライ路面の高速ではグリップが十分に高く、直進安定性もなかなかのものだ。このディスカバラー ラギッド トレックにおいては、ドレスアップのために快適性を犠牲にする必要もない。

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不整地での推進力がいかにも高そうなトレッドパターンでありながら、実は快適な乗り心地を提供。今回の試走では、その見た目とのギャップに驚いてしまった。
不整地での推進力がいかにも高そうなトレッドパターンでありながら、実は快適な乗り心地を提供。今回の試走では、その見た目とのギャップに驚いてしまった。拡大
センターブロックの周囲に配置された「ストーンブロッケイド」が石がみを防ぎ、両サイドのブロック中央寄りに備わる壁状の「サウンドバリアー」がロードノイズを低減。アグレッシブで大胆なトレッドパターンに見えるが、実は緻密に計算されたデザインなのだ。
センターブロックの周囲に配置された「ストーンブロッケイド」が石がみを防ぎ、両サイドのブロック中央寄りに備わる壁状の「サウンドバリアー」がロードノイズを低減。アグレッシブで大胆なトレッドパターンに見えるが、実は緻密に計算されたデザインなのだ。拡大
立体的な「RUGGED TREK」のレイズドブラックレターが力強さを表現。カスタム用タイヤとして、迫力あるサイドフェイスが演出できる。
立体的な「RUGGED TREK」のレイズドブラックレターが力強さを表現。カスタム用タイヤとして、迫力あるサイドフェイスが演出できる。拡大

一年を通して履ける安心感

未舗装路でも安定したグリップを発揮するディスカバラー ラギッド トレック。今回は未舗装路での短い試走にとどまり、残念ながら泥やガレ場といった本格的なオフロードコースを試すチャンスはなかったが、ラングラーとの組み合わせなら、純正のオールシーズンタイヤよりも高い走破性が期待できそうだ。

見逃せないのが、オフロード指向のタイヤにもかかわらず、オールシーズンタイヤとしての性能を兼ね備えていること。サイドウォールに記された“スノーフレークマーク”がその証しで、日本の冬タイヤ規制にも対応するオールシーズンタイヤなのだ。

ところで、この日は「ラングラー アンリミテッド スポーツ」のオーナーであるプロカメラマン郡大二郎さんが写真撮影を担当したが、ディスカバラー ラギッド トレックに興味津々。せっかくの機会なので試してもらうと、見た目からは想像できない高い快適性に驚いた様子。夏場には新車装着されていたサハラ用のオールテレインタイヤを愛車に履かせているというが、乗り心地やロードノイズは遜色がないという。

ワイルドな見た目とマイルドな乗り味が自慢のディスカバラー ラギッド トレック。SUVをカッコよく、かつ、快適に走らせたい人に、ぜひ覚えておいてほしい商品である。

(文=生方 聡/写真=郡大二郎)

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両サイドのショルダー部に用いられた「アースディガー」と深溝のラグがマッドとサンドのグリップをサポート。オフロードでの安定したトラクションの確保に貢献している。
両サイドのショルダー部に用いられた「アースディガー」と深溝のラグがマッドとサンドのグリップをサポート。オフロードでの安定したトラクションの確保に貢献している。拡大
過酷な積雪・凍結路面を走行する場合はスタッドレスタイヤを推奨するが、255/70R18サイズの「ディスカバラー ラギッド トレック」にはスノーフレークマークが刻印されており、冬用タイヤ規制が実施されていても走行が可能となる。
過酷な積雪・凍結路面を走行する場合はスタッドレスタイヤを推奨するが、255/70R18サイズの「ディスカバラー ラギッド トレック」にはスノーフレークマークが刻印されており、冬用タイヤ規制が実施されていても走行が可能となる。拡大
左が「ディスカバラー ラギッド トレック」を装着した「ラングラー アンリミテッド」の試走車、右が今回撮影を担当したプロカメラマン郡大二郎氏の愛車。
左が「ディスカバラー ラギッド トレック」を装着した「ラングラー アンリミテッド」の試走車、右が今回撮影を担当したプロカメラマン郡大二郎氏の愛車。拡大
ワイルドな見た目と高い走破性、そして快適性をバランスさせた「ディスカバラー ラギッド トレック」。注目すべきSUVの本場アメリカ生まれのオールシーズンタイヤだ。
ワイルドな見た目と高い走破性、そして快適性をバランスさせた「ディスカバラー ラギッド トレック」。注目すべきSUVの本場アメリカ生まれのオールシーズンタイヤだ。拡大

車両データ

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ2.0Lターボ

サイズ:全長×全幅×全高=4870×1895×1845mm
ホイールベース:3010mm
車重:1960kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:272PS(200kW)/5250rpm
最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3000rpm
タイヤ:(前)255/70R18 116T XL/(後)255/70R18 116T XL(クーパー・ディスカバラー ラギッド トレック)
燃費:10.0km/リッター(WLTCモード)
価格:704万円

 

 

 

 

ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ2.0Lターボ
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