ルマン24時間2010 今年のおすすめ20景
2010.06.20 画像・写真2010年はアウディの表彰台独占で幕を閉じた、伝統のルマン24時間耐久レース。『webCG』のニュースで伝えきれなかった現地の表情を、写真とともに紹介します。
(文と写真=島村元子/text&photo=Motoko Shimamura)

2010年はモノトーン風な仕上がりとなった、ルマン24時間耐久レースの大会公式ポスター。例年は、原色豊かというか、ちょっとベタなデザインが定番だったけれど……? レース期間中は、イギリスのバンド『UB40』と、ポップなロックバンドとして人気のある地元フランスの『BB Brunes(ベー・ベー・ブリュン)』の無料ライブも行われた。
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2010年はモノトーン風な仕上がりとなった、ルマン24時間耐久レースの大会公式ポスター。例年は、原色豊かというか、ちょっとベタなデザインが定番だったけれど……? レース期間中は、イギリスのバンド『UB40』と、ポップなロックバンドとして人気のある地元フランスの『BB Brunes(ベー・ベー・ブリュン)』の無料ライブも行われた。
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ルマンの観光名所、サン=ジュリアン・デュ・マン大聖堂。小高い丘の上にそびえ建つ。11世紀から15世紀にかけて建設されたもので、ロマネスクとゴシック、2つの異なる建築様式をもつ点でも珍しいという。
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ケータイでの写真撮影は、いまやどこでも当たり前。プジョーのA・ヴルツ選手もごらんのとおり。ドライバーとて同じことなんですね。やはりというか、機種は『iPhone』が多かった。
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公式車検の会場にはスケジュールボードが置いてあり、実施する曜日と時間が、チームごとに一目でわかるようになっています。
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日本のファンがB・トレルイエ(写真中央)とA・ロッテラー(写真右)を応援するために用意した応援旗。彼らがドライブしたのはアウディの8号車で、D・カペロ、T・クリステンセン、A・マクニッシュの3人が乗る7号車にも同様の旗が用意された。欧米のプレスの反響も大きく、当日は写真を撮るのが大変でした。
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イケメンは年を重ねてもイケメンなんだなぁ、と思わせてくれた元F1ドライバー、J・アレジ。こちらも日本に縁があるだけに、「ガンバリマス!」と日本語で応対。レース界のスターなのに、ちっともエラそうにしないで、丁寧にインタビューに答えてくれたのが印象的でした。
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ルマンだって、リサイクルはマスト。専用の有料カップや、ダンボール製のゴミ箱が見られました。こちらは空き缶を回収するためにサーキットを巡回していた自転車。
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どの国でも見られるフリーの地元情報誌ですが、レース前の金曜日には市街でドライバーズ・パレードが行われたため、その情報がバッチリ掲載されていました。
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レーシングカーの絵をお求めならココ。古き良き時代のマシンも作品になっている。お値段はサイズによっていろいろで、例えば40×50cmほどのものなら1枚89ユーロ(約1万円)。2枚以上買うとディスカウントしてくれる。
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「神楽坂」とあるのは、ニッポンの出展ブース。日本政府と東京都観光局が急きょ、ルマンに“参戦”した模様。中では、天ぷらやざるそば、にぎり寿司といった食べものや、MANGA(漫画)を展示。「いまどきの日本」、そしておもてなしや思いやりの心といった「日本の文化」も紹介されていた。ガイド役のお姉さんも、なかなか浴衣姿がサマになっているようで……。
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ずらーり並んだアウディの車両は、大会期間中、サーキットのオフィシャルカーを務めるもの。あまりにキレイに並んでいるので「さすがドイツ人気質」と思ったのですが……ここ、フランスでしたね。
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ルマンのコースものぞいてみた。ここは「ミュルザンヌ」と呼ばれる有名なコーナー。ベントレーのモデル名にもなっている。このコーナーの手前にある長い直線には、現在2つのシケインが設置されている。決してフラットでない様子が写真でわかるでしょうか? 「ミュルザンヌ・キンク(=段、ねじれ)」とも呼ばれます。
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有名時計メーカー「ロレックス」のロゴが入ったポディウム。どのドライバーも、日曜の午後3時にチェッカード・フラッグが振られたあと、ここに立つことを目指している。ところで、ルマンのレースウィーク中は、高級ブランドがこぞって会場内にブースを開設する。昨年はロレックスの隣にエルメスが出店していたのだが、今年は姿ナシ。華がなくなって寂しい……。
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ルマン名物、移動遊園地。目玉となるのが、この観覧車。最終コーナー手前のフォード・シケインに近い場所にあるので、プレスルームからも歩いて行ける。が、今年も結局、乗らずに終わった。(涙)
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アメリカ人デザイナー、J・コーンズ(写真右)が、BMWのカラフルなマシン「アートカー」を製作した。その記者会見には、チームのモータースポーツディレクター、M・タイセン(写真左。F1でもおなじみですね)も同席。記念にオリジナルレーシングスーツを手渡しつつ、「リザーブドライバーとして登録しておくよ」とリップサービス。
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今年でルマン参戦50回目を迎えた、アメリカのチーム「コルベット」。ルマン24時間は78回目の開催だから、すごい出席率だ。クラス優勝を狙ったが、ワークス2台ともリタイアに終わった。
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LMP2クラスで優勝したNo.42 ストラッカーレーシングのピットで見かけたもの。それは「ミラーボール」。夜になると、ちゃんとキラキラ、クルクル回っていたのですが、レース後は、ここでパーティでもやったのでしょうか!?
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金曜日は走行セッションがなく、終日、ガレージは開放。観客はピットウォークを楽しむことができる。終了間際になると、アウディのガレージは作業が終わりスタッフもいなくなったが、ライバルのプジョーはまだバラバラのまま。この違いが、本番で明暗を分けたのかも……。
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レースは雨、しかも嵐になると天気予報に脅されたが、結局、予選から走行セッションまで、降られることのなかった今年のルマン。決勝日には、きれいな夕日をプレスルームから眺めることができた。
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午後3時を過ぎ、24時間続いた戦いが終了。最後まで残った車両にチェッカード・フラッグが振られた。コースやパドックが観客に開放されると、表彰台近くまで行こうとする人であっという間にご覧のありさまに。多く見られる「赤に白十字」の国旗は、3位になったT・クリステンセンの出身国、デンマークのものだ。