「ニュルブルクリンク24時間 2010」参戦マシン
2010.05.17 画像・写真ドイツの「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に参戦したレーシングカーのなかから、注目のマシンを写真で紹介する。(文と写真=廣本泉)

打倒ポルシェに意気込むアウディ陣営は3チームより計6台のR8を投入。予選で上位につけながらも、エンジン、ドライブシャフトなどマシントラブルが続出した。なんとか97号車が3位で表彰台を獲得したものの、アウディ勢にとっては悔しい一戦となった。
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打倒ポルシェに意気込むアウディ陣営は3チームより計6台のR8を投入。予選で上位につけながらも、エンジン、ドライブシャフトなどマシントラブルが続出した。なんとか97号車が3位で表彰台を獲得したものの、アウディ勢にとっては悔しい一戦となった。
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こちらはポルシェの注目モデル、モーターとガソリンエンジンを併用するハイブリッド・レーシングカー「911 GT3 R ハイブリッド」。
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フォルクスワーゲンは「シロッコ」の天然ガス仕様車「シロッコGT24-CNG」で参戦。計3台を投入し、117号車が総合16位/ATクラス1位を獲得した。
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BMWはワークス体制でエントリー。2台の「M3 E92」を投入し、25号車が総合優勝をもぎとった。BMWは6月に開催されるルマン24時間レースにも参戦する予定だ。
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「レクサスLFA」は今年で3度目のチャレンジ。予選から順調な走りを披露し、木下隆之/飯田章/脇阪寿一/大嶋和也の50号車が総合18位/SP8クラス1位を獲得した。
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昨年と同様にSTIが「スバル・インプレッサ」で参戦。ノントラブルで走り抜くものの、「周りが速すぎるね」とドライバーのひとり、清水和夫が語ったとおり、順位は総合24位/SP3Tクラス4位にとどまった。
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ニュル24時間でも、インプレッサVSランサーの対決は健在だ。ファルケンカラーの「ランエボX」はSP3Tクラスに参戦したものの、62周目にリタイアしている。
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日本のファルケンモータースポーツも「日産フェアレディZ(Z33)」で参戦した。ドライバーはピーター・ダンブレック、田中哲也、星野一樹らで、総合12位/SP7クラス3位で完走している。
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ロングコースを舞台にした長距離レースに「MINIクーパー」がチャレンジ。まずまずのスピードを見せるものの、21周目にクラッシュしリタイア。
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オペルもワークスチームを組織し、2台の「アストラ」を投入。142号車は総合19位/SP3Tクラス2位、141号車が総合22位/SP3Tクラス3位につけるなど抜群のスピード&安定性を披露した。
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「レクサスLFA」「スバル・インプレッサ」「日産フェアレディZ」のほかにも、写真の「ホンダS2000」や「ホンダ・シビック タイプR」など、多くの日本車が伝統の耐久レースにチャレンジしている。
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ワークスチームの「R8」以外にも、SP8クラスの「RS4」、SP3Tクラスの「TTS」など、アウディで参戦するチームが数多く見られた。写真の「RS4」はリタイアに終わったものの、「TTS」は総合15位/SP3Tクラス1位で完走した。
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アストン・マーティンはニューマシン「ラピード」(総合34位/SP8クラス2位)のほか、「V12ヴァンテージ」(写真)を投入。ほぼノーマルの状態ながら、抜群の安定性を披露し、総合39位/SP8クラス3位で完走した。
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「フェラーリF430 GTC」は素晴らしいパフォーマンスを発揮した。SP7クラスの優勝を手にしただけでなく、格上のクラスを飛び越えて総合2位に入賞。表彰台の一角を獲得した。
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ボルボ・カーズ・ジャーマニーの公認を受けたチューニングメーカー、HEICO(ハイコ)が「C30」ベースのレーシングマシン「HEICO HS3」を投入。総合53位で走り抜き、SP4Tクラスを制した。
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欧州車、日本車だけでなく、アメリカンスポーツもニュルに挑戦。写真の「ダッジ・バイパー」のほか「シボレー・コルベット」なども参戦した。が、ともに結果はリタイア。
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ワークスチームの最新モデルが参戦する一方で、写真の「オペル・マンタ」や「メルセデス・ベンツ190 Evo II」など、やや年季の入ったマシンも登場。これこそがニュル24時間が“偉大なる草レース”と呼ばれるゆえんだろう。が、残念ながら両モデルともにリタイア。現実は厳しい!?
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注目を集めた「メルセデス・ベンツ190 Evo II」はリタイアに終わったが、ほかメルセデス・ベンツユーザーは活躍をみせた。「C230」はV4クラスでエントリー、「BMW 325i E90」に続いて総合60位/クラス2位で完走した。
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大学生チームが「フォード・フォーカスRS」を投入。WRCで活躍するフォードのワークスドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラも参戦し、見事完走を果たした。
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昨年の大会と同様に、レクサスからは「LFA」のほか、「IS F」も参戦している。『グランツーリスモ』生みの親、山内一典もステアリングを握り、総合59位/SP8クラス4位で完走した。