【カーナビ／オーディオ】iPod対応のカーオーディオが続々発表（アルパイン編）
2005.01.28 自動車ニュース【カーナビ／オーディオ】iPod対応のカーオーディオが続々発表（アルパイン編）
アップルのミュージックプレーヤー「iPod」がカーオーディオの分野でも台風の目になりそうなのは、「CES」リポートでも報じたとおり。
その勢いは早くも国内マーケットにも伝搬。いくつかのメーカーからiPod対応のヘッドユニットが発表され始めた。
先陣を切ったのはアルパイン。さっそく石田功リポーターにその目玉商品を筆頭にしたアルパイン05年春のオーディオ新製品を語っていただこう。
──早くも出ましたね、iPod対応機。
石田：ええ、アルパインはアメリカでは既に発売していて、いつでも出せる状態にあったみたいです。昨年1月以降に発売されたアルパインの「AI-NET」というバスラインに対応したヘッドユニットを持っている人なら、アダプターの「KAC-420i」を買い足せば、カーオーディオにiPodをプラスできます。
またCDヘッドユニットとiPod用アダプターのスペシャルパッケージ「CDA-9855Ji」も用意されました。それぞれ単体で購入するよりも5000円以上もお得なパッケージです。
──iPod対応っていうけど、iPodと連携させてどんなことができるんですか？
石田：まずカーオーディオを通してiPodの音楽が聴ける。ヘッドユニットのボタンでiPodの曲を切り替えたり、ディスプレイに曲名を表示したりもできる。スペシャルパッケージに採用されたCDA-9855Jだけは、曲名のかな・漢字表示にも対応しているみたいです。
それに、iPodの充電もできるから、途中でバッテリー切れということはない。
──ヘッドユニット自体に、なにか特徴はありますか。
石田：「CDA-9855J」とその下の「CDA-9853J」が持っているグライドタッチという新しい操作系が面白い。
例えばソースを切り替えたい時は、ディスプレイの白いバーを指でなぞると、ディスプレイのアイコンが左右に流れるように変わるんですよ。そこで切り替えたいソースに合わせてバーを押し込めば決定。まあ、ディスプレイを見なきゃいけないんで、走行中にソース切り替えするのは難しそうですが。
また、この2機種は6chタイムコレクションや5バンドパラメトリックEQ＆7バンドグラフィックEQ、3ウェイクロスオーバーを内蔵していて、音をきめ細かく調整できます。あとMX（メディアエキスパンダー）。MP3などの圧縮音声は、どうしても音が痩せてしまうんですが、MXは倍音成分を復元して圧縮前の音に近づけてくれる。iPodの音楽を聴くときも有効です。
2機種の違いは、かな・漢字表示できるかできないかと、ディスプレイが有機ELかどうか、それにキー照明を変更できるマルチカラーかといったところです。
──iPodに対応していないモデルはどんなものですか？
石田：3万円台のモデルに電動スライド式のフェイスを採用したり、2万円のモデルにキー照明をクルマの照明と同系統の色に切り替えられる4色イルミネーションを採用したり、けっこうがんばってますね。
──スピーカーもいっしょに発売されたんですね？
石田：1万円前後の安いトレードインスピーカーですね。トレードインスピーカーとは、純正スピーカーとの交換が簡単なスピーカーのこと。この価格帯のスピーカーがいま激戦で、各メーカーが力を入れている。そのなかで、アルパインのは全モデル3ウェイというのが特徴ですね。
■価格
□CDレシーバー
「CDA-9855J」：5万7540円
「CDA-9853J」：4万1790円
「CDA-9851J」：3万1290円
「CDA-9847J」：2万6040円
「CDE-9843J」：2万790円
□iPod専用インターフェイスアダプター
「KCA-420i」：1万500円
□Ready for iPodスペシャルパッケージ
「CDA-9855Ji」：6万2790円
□スピーカー
「STE-174R」：1万1340円（17cmコアキシャル3ウェイ）
「STE-164R」：1万0290円（16cmコアキシャル3ウェイ）
「STE-574R」：1万2390円（5×7インチコアキシャル3ウェイ）
「STE-124R」：1万0290円（12cmコアキシャル3ウェイ）
「STE-104R」：8400円（10cmコアキシャル3ウェイ）
■発売時期
CDヘッドユニット5モデルは2005年2月中旬から3月下旬に順次発売。
トレードインスピーカー5モデルは2月上旬から発売。
（文＝石田功）
アルパイン：
http://www.alpine.co.jp/
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