オリジナルスポーツカー「ガライヤ」登場!!
2001.12.06 自動車ニュースオリジナルスポーツカー「ガライヤ」登場!!
2001年12月4日、カー用品の専門店「オートバックス」を全国展開している、株式会社オートバックスセブンは、独自開発によるスポーツカー「我来也」(ガライヤ)を発表した。販売開始は、2002年秋を予定しており、価格は650万円。年間100台を販売目標とする。
■トミーカイラからASLへ
2001年12月4日、カー用品の専門店「オートバックス」を全国展開している(株)オートバックスセブンが独自開発によるスポーツカーを発表した。その名も勧善懲悪ドロボウ「自来也」、の元ネタ、中国は明代の怪盗の名前をとった「我来也」(ASL Graiya:ガライヤ)。「ワレ、ココニ来タル、見て見て!」というわけ。
ガルウィングドアを備えたド派手なボディはFRP製。中身は、檜ならぬアルミのバスタブにアルミ押し出し材を組み合わせ、前後にスチール角パイプからなるサブフレームを取り付けて前後ダブルウィッシュボーン/コイルのシャシーを構成した。ドライブトレインは、日産プリメーラ20Vの「横置き2リッターSRユニット(204ps、21.0kgm)+6段MT」を背中に背負ってミドシップにし……、とココまで読んで、京都のジャパニーズバックヤードビルダーたる「トミーカイラ」を思い出したアナタは正しい。
ガライヤは、当局の不当な法規制で一時生産中止に追い込まれた豆スーパー2座オープン「トミーカイラZZ」を手がけた元「トミタ夢工場」の解良喜久雄氏によって開発された。なぜ、「トミーカイラ」ブランドでなく「ASL」との名がアタマに付くかというと、そもそもASLとは何なのかというと、「Autobacs Sports Car Laboratory(オートバックススポーツカー研究所)」の略である。ASLは、「小売業から開発小売業への企業基盤の転換を目指す」(プレス資料)オートバックスセブンによって、2001年に提携先のトミタ夢工場からスポーツカーの開発ノウハウをもつ人材を譲り受けて設立された。1970年からフォミュラカーの制作に携わる解良氏も、移籍した5名に含まれる。ガライヤは、「将来的には、500店舗に及ぶ全国のオートバックスグループで」販売される予定のオリジナルスポーツカー第1弾なのである。
■2002年秋から、650万円を予定
「力強さと躍動感を全身で表現」、エアロウェッジシェイプと名付けられたボディデザインは、一時童夢に在籍、F3000やグループCカーのデザインに携わった西田典幸(現「DESIGN APPLE」代表)の手になる。
ガライヤのボディサイズは、全長×全幅×全高=3775(3630)×1825(1740)×1185(1110)mm、ホイールベースは2375(2375)mmと、トミーカイラZZよりひとまわり大きい(カッコ内がZZ)。車重の開発目標の800kg。これは、ZZより90kg重い数値だ。そのぶん(?)、スパルタンなトミーカイラZZに比べ、ガライヤにはクーペボディゆえ雨風をふせぐ屋根があるし(アタリマエだ!!)、日本の夏の必需品、エアコンディショナー(マニュアル)も標準装備される。ZZは、ヒーターすらオプションだったのに……。そのうえセンターコンソールには、2DIN規格ナビオーディオを収納可能。ピュアスポーツからの堕落、と嘆く方もおりましょうが、なにしろ年間100台の販売をもくろむオリジナルスポーツである。一般に最低限と考えられている居住および快適性は確保しないとイカンのだろう。
販売開始は2002年秋、価格は650万円が予定される。
詳細は、ASLコールセンター(Tel.0120-894-275)まで。
(webCG オオサワ)
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