吉田由美の華麗なるインド「AUTO EXPO 2012」リポート
2012.01.12 画像・写真インドのデリーで開催された、モーターショー「AUTO EXPO 2012」。うわさに聞くインド市場の熱さを肌で感じようと、吉田由美が現地を訪問! ショーの様子を写真とともにリポートします。(文と写真=吉田由美)

モーターショーだけでなく、その土地の文化に触れることは重要。今回も、デリーに到着した初日に市内観光です。まずは、インド最古のイスラム建築とされる「クトゥブ・ミナール」から。世界遺産です。
-
モーターショーだけでなく、その土地の文化に触れることは重要。今回も、デリーに到着した初日に市内観光です。まずは、インド最古のイスラム建築とされる「クトゥブ・ミナール」から。世界遺産です。
-
“デリーのタージ・マハール”と呼ばれる「フマユーン廟」。赤砂岩、大理石が使われていて、広い庭園も付属します。インドの建築物には、こういった赤砂岩を使用しているものが多いみたい。野良犬も多いのですが、人間に虐待されることなどないらしく、何だかのんびり。
-
「AUTO EXPO 2012」のゲート前で。会場のPragati Maidan(プラガティ マイダン)は、これまでも大きなイベントが開催されてきた場所で、敷地面積は11万5000平方メートルもあります。
-
事前にプレス申請をしていたのに、なぜか入り口ではプレスパスとは違うチケットが……。結局これと引き換えにパスをゲットできましたが、受け取るまでにはとても時間がかかりました。
-
プラガティ マイダンの敷地内には、さまざまなデザインや広さをもつ18棟のパビリオンが点在します。写真も、そのひとつ。中には使用していないものも……。建物同士がつながっていないため、施設としての使い勝手は悪そう。勢いで造った感、ありますよね〜!?
-
インドにも、日本カー・オブ・ザ・イヤーのような賞があります。その名も「インディアン・カー・オブ・ザ・イヤー」。ちょうどこのデリーショーのプレスデイ前夜、スズキの現地子会社マルチスズキ社の「スイフト」が受賞しました。
-
インドで乗用車のシェア約45%を占めるマルチスズキのブースは、8番ゲートのすぐ前。一棟丸ごとマルチスズキブースでした。写真はコンセプトカー「XAα」と同社の中西眞三社長。
-
2011年に発売されたリーズナブルなクルマ「トヨタ・エティオス」のレーシングカーがお披露目。同時に、インドでの若者向けレーシングドライバー育成プログラムやワンメークレースの開催計画も発表されました。
-
インドのDCデザインが発表したSUV「アーバン」(写真左)。右側にちらりと見えているのは、スーパーカーの「アバンティ」。常設ではない野外のブースでありながら、黒山(くろやま)の人だかり。
-
今回デリーショーこと「AUTO EXPO」初出展のヨコハマタイヤは、日の丸やサムライのボードを掲げて日本をアピール。ちなみにインドにおける日本ブランドは、家電も自動車も人気が高いそうです。
-
同じくデリーショー初出展の日産ブースで。同社の常務執行役員 中村史郎さんが日本から来ていました。電気自動車の「リーフ」も展示されていましたが、電力供給が安定せず1日に何度も停電するインドで普及するのは、まだまだ先の話みたい。ちなみに、2011年にインドで販売された新車(乗用車)の約80%は、ディーゼル車なんだそうです。
-
ショー会場内の移動には、プレス向けのバスが利用できます。ホール同士は離れているのでこうしたサービスはうれしいのですが……おそらく、稼働するのはプレスデーだけ。キャパシティーオーバーだった前回2010年の苦い経験から、今回は一日あたりの入場者数は最大10万人に制限されているものの、会場内をクルマが走行するのはおそらく不可能。
-
プレスデイ2日目には、マルチスズキのブースで3列シートのワゴン「エルティガ」が発表されました。この日は招待客も入場できたせいか、マルチスズキのブース前には長蛇の列。さすが、インドで乗用車シェアNo.1のブランドです。
-
数年前、その低価格で日本でも話題になったインドの自動車メーカー タタ。しかし、インドでの販売競争は惨敗……。その理由としては、クルマとしての基本性能が足りていないことや、安さをあまりにもアピールしたせいで品質上のイメージが悪いことが挙げられます。今回は「ナノ」をベースにしたキュートなコンセプトカー「ピクセル」でイメージチェンジ大作戦!?
-
そんなタタは、バスやトラックなどの商用車では、インド国内のシェアNo.1。ブース内には、グッズを販売するショップまでありました。「ナノ」をはじめ、どのモデルもデザインは悪くないので、グッズはお土産に最適です。私はおいっ子のお土産に「ナノ」のミニカーを1台購入。価格は、180ルピー(約270円)。
-
街では、タイの「トゥクトゥク」みたいな三輪自動車「オートリクシャー」が。タクシーなど、“国民の足”となっています。ここ数年、環境対策のため天然ガス仕様の「オートリクシャー」が増加したとか。目印は、グリーンと黄色のボディーカラーだそうです。ちなみに、ディーゼルの「オートリクシャー」は黒いボディー。
-
「オートリクシャー」を作っているインドのメーカーBAJAJ(バジャジ)。そのニューモデルは、三輪ではなく四輪になっている!?
-
インドのメーカー マヒンドラ&マヒンドラ社は、乗用車、商用車問わず、二輪や三輪もオールラウンドで製造する自動車メーカー。
-
欧州メーカーは、どこであっても手を抜かないことを実感しました。メルセデス・ベンツは「SLS AMG」を展示したほか、SUVのデモンストレーションも実施。悪路での安定感を猛烈にアピールしていました。
-
インドといえばコレ! 現地では毎食カレーでした(驚)。日本を出る前に「スパイスが強いので、食べ過ぎないように」とアドバイスされましたが……ラッシーと一緒にいただいたり、暴食(!)しなければ全く問題無し。おいしくて、すっかり太ってしまいました。インドでは水と衛生面に気を付けさえすれば、快適に過ごせますね。