第5回「熱海HISTORICA G.P.」の会場から
2016.10.06 画像・写真2016年10月1日、2日の2日間、静岡県熱海市の長浜海浜公園をメイン会場として、恒例となったクラシックカーイベント「熱海HISTORICA G.P.」が開かれた。5回目となる今回は、これまで初日のみだった、長浜海浜公園の芝生広場における車両展示を2日間にわたって実施。プログラムは、200台以上が集まった車両展示のほか、初日に実施される熱海市内のショートツーリング、そして2日目の早朝に行われる、近隣の山の斜面に作られたアカオハーブ&ローズガーデン内の特設コースにおけるヒルクライムである。今回、あいにく初日の午前中は、5回目にして初の降雨に見舞われた。そのため例年より客足が鈍かったが、昼過ぎにはどうにか雨も上がり、多くの来場者でにぎわういつも通りの光景となった。そんな会場から、リポーターの印象に残った車両とシーンを紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/28BMWの創立100周年にちなんでテーマカーに選ばれた……わけではないのだが、5台の「2002ターボ」をはじめ、今回はBMWのエントリーが目立った。
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2/28アルファ・ロメオを筆頭とする、イタリア車およびイタリアンデザインのモデルが並べられた一角。
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3/28前列右から、参加車中最も古いモデルだった1910年「ロールス・ロイス・シルバーゴースト」、1935年「ロールス・ロイス 20-25ランドーレット」、そして最も小さいモデルだった1963年「メッサーシュミットKR200」。すべて自走での参加である。
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4/28「デ・トマゾ・パンテーラGTS」(手前)と「ランボルギーニ・カウンタック」(奥)。時代を超えて君臨するスーパーカー。
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5/28初代「シボレー・カマロ」(左)と「ポンティアック・ファイアーバード」(右)という、基本設計を共有する兄弟車の、貴重なツーショット。
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6/282台並んだ、日本では珍しい「ナッシュ・メトロポリタン」。1954年に登場したアメリカ初のサブコンパクトカー(コンパクトよりさらに小型のモデル)だが、実際に製造したのは英国のオースチン。エンジンは1.2リッターまたは1.5リッター直4……なのだが、右の個体は「ダイハツ・テリオスキッド」用の660cc直3ターボに換装されていた。
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7/28ピンクとアイボリーのツートンカラーに塗られた「ナッシュ・メトロポリタン」のボンネットに鎮座する、ステキなマスコット。
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8/28クラシックなアルファ・ロメオの専門店であるミラノオートサービスが展示していた「アルファ・ロメオ・ジュリア ヌオーバ スーパー」。1974年に登場した、「アルフェッタ」に似た顔つきに整形された「ジュリア ベルリーナ」の最終型で、日本では非常に珍しい。
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9/281973年「プジョー504」。正規輸入されたモデルの多くはディーゼルエンジンを積んだ「504D」だったが、この個体はガソリンエンジン搭載車だった。
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10/281984年「三菱パジェロ エステートワゴン」。純正ストライプも懐かしい、80年代にクロカンブームを巻き起こした初代パジェロのワゴン。これが“モテ車”の上位にランクされていた時代もあったのだ。
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11/281980年代の希少なラリーカー。右から過激なグループBの1985年「プジョー205ターボ16」と1986年「シトロエンBX 4TC」、そして2台の「アウディ・クワトロ」。
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12/28めったに見ることができないであろう、「プジョー205ターボ16」の中身。1.8リッター直4ターボエンジンが、極端に右にオフセットして搭載されていることがわかる。
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13/28「熱海G.P. RUN」と題された、恒例の市内ツーリングに出発する1992年「ロケット」。ゴードン・マーレー設計の、ヤマハの二輪用1リッター直4エンジンとギアボックスを流用した、少量生産のミドシップスポーツ。
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14/281972年「BMW 3.0CS」。後の「6シリーズ」のルーツとなる、美しく高性能なクーペ。
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15/281969年「アウトビアンキ・ビアンキーナ カブリオレ」。2代目「フィアット500」をベースとするビアンキーナの、小粋なオープン仕様。
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16/28フィアット最後のリアエンジン車である「850ベルリーナ」のシャシーに、ベルトーネ(デザインはジウジアーロ)がスタイリッシュなオープン2座ボディーを載せた「フィアット850スポルト スパイダー」。
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17/281974年「フィアット124スパイダー」。マツダとのコラボレーションで復活した124スパイダーの初代モデル。デザインはピニンファリーナ。
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18/28来場者による人気投票で1位に選ばれた1965年「ホンダS600」。
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19/281972年「ダットサン・サニークーペ1200GX」。レースで大活躍した型式名B110こと2代目サニーのクーペ。ノーマル車高にスチールホイール仕様は今や貴重。
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20/281972年「ホンダ・シビック」。通称「スーパーシビック」こと2代目シビックの、ヘッドライトが丸目から角目となった後期型。
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21/281985年「トヨタ・セリカXX 2000GT」。フロントフェンダーに描かれているように、ツインカム24バルブの2リッター直6エンジンを搭載した2代目セリカXX(輸出名「スープラ」)の人気グレード。
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22/28ここからは10月2日の早朝、初となるセミウエット~ウエットコンディションで行われたヒルクライム“Red Tail Hill Challenger's Cup”の参戦車両を紹介。まずは1974年「フィアット・アバルト124ラリー」。
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23/28補助灯がトランクリッドにも埋め込まれた1964年「ポルシェ356C」。
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24/28ヒルクライム“Red Tail Hill Challenger's Cup”の競技方法は、絶対的なタイムではなく、2回タイムアタックして、2本のタイム差の少なさを競う。1988年「BMW M3」は、初参加ながらタイム差0.5秒で3位に入った。
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25/28「品川5」のシングルナンバーの付いた1961年「モーリス1100」。参加車中、最も非力ながら、2回行うタイムアタックのタイム差を0.320秒とし、見事優勝した。
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26/28ほかの参加車両とは異次元のサウンドを轟(とどろ)かせて走った、常連参加車である1986年「ランボルギーニ・カウンタック5000QV」。
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27/281962年「ボルボPV544」。クラシックで素朴な姿にもかかわらず、レースやラリーで活躍したスポーツサルーン。
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28/28競技終了後、ガスが立ち込める山頂にて、出走した29台のドライバーが記念撮影。