「La Festa Mille Miglia」の会場から(前編)
2016.10.17 画像・写真2016年10月14日、今年で20回目を迎えるクラシックカーの祭典「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレミリア)」が開幕した。10月17日までの4日間で、東京・原宿の明治神宮から、新潟・湯沢、長野・軽井沢、神奈川・箱根を経由してまた明治神宮へ戻るというコースは、全部で1166.9kmの長丁場。「古い物に敬意を」「大会に集う、すべての人々と友情の輪を広げる」「いくつになっても、心・少年」という大会の基本精神の下に、古今東西より集まったクラシックカーは、全部で123台(!)にものぼった。東京・代官山のT-SITEで催されたPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)の様子と、記者が特に気になったクルマを写真で紹介する。(後編へ続く)
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1/42スタート地点の明治神宮を出て、最初のスタンプポイントとなる東京・代官山のT-SITEの様子。
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2/42代官山T-SITEの入り口では、イベントのオフィシャルスポンサーであるアバルトのクルマが来場者を迎えていた。こちらは「アバルト124スパイダー」。
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3/421974年式の「フィアット・アバルト124スパイダー ラリー」。前出の「アバルト124スパイダー」のオリジナルとなったクルマである。
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4/42ザガートがデザインを手がけた「アルファ・ロメオSZ」。「75」をベースとした後輪駆動のスポーツクーペだ。
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5/421957年式「アウトビアンキ・ビアンキーナ テッドフォルマビーレ」。フィアットの2代目「チンクエチェント」をベースにオリジナルデザインのボディーを架装したもので、写真のカブリオレのほかに、セダンやワゴンも存在したのだとか。
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6/42ステージ上では、コメンテーターを務める九島辰也氏がこのイベントの魅力について解説中。
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7/42スタンプポイントのテントで参加者へのインタビュアーを務めるのは、元F1ドライバーの片山右京氏。
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8/42そうこうしている間に、いよいよ参加車両の第一陣が会場に登場。写真は最初に入場してきた1927年式「ブガッティT35C」。
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9/42会場には、この機会でしかお目にかかれないだろう「ブガッティT35」による渋滞が。日本にこれほどのブガッティが“棲息”していることには、本場ヨーロッパの人もビックリするのだとか。
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10/42こちらは1925年式「ブガッティT13ブレシア」。同じ1920年代のブガッティでも、「T35」とはずいぶん形が違う。
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11/42ようやくブガッティ以外のクルマが登場。「オースチン・セブン」は英国にモータリゼーションをもたらした名車である。参加車両は1927年式。
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12/421923年式「フィアット501S」。501は第1次世界大戦後に設計された量販車で、501Sはそのスポーツモデルにあたる。余談だが、一緒に取材に当たったwebCG 藤沢いわく、「今大会一番のお気に入りのクルマ」とのこと。
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13/42代官山T-SITEの駐車場では、PC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)も行われた。写真はゴールを通過する1929年式「ブガッティT40」。記録は規定タイムの13秒のわずか0.06秒差という12.94秒。惜しい!
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14/42水色のボディーが鮮やかなフランスの1931年式「ラリーNCP」。車高の低さが、いかにもスポーツカーである。
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15/42ジョンブル魂あふれる英国車の一団。手前から1931年式「アストンマーティン・インターナショナル ルマン」、1932年式「MG Cタイプ モンテリ ミジェット」、1933年式「MG L1マグナ/SP」。
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16/42PC競技の会場へと向かう1932年式「MG Cタイプ モンテリ ミジェット」と、それを迎える観客。奥に見えるスタンプポイント(赤いカーペットが敷かれているエリア)では、FCAジャパンのティツィアナ・アランプレセ氏が通過車両にスタンプを押していた。
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17/421933年式「MG J2」。小柄なボディーにパワフルなSOHCエンジンを搭載した、軽快なスポーツカーである。
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18/42同じく、英国のスポーツカーの1934年式「ライレー12/4スペシャル」。
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19/421934年式「ライレー12/4スポーツ スペシャル」。ボディーにくくりつけられたカバンといい、前出の「12/4スペシャル」ともどもベテランの風格である。
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20/42英国を代表する高級車であるベントレーの、1935年式「3.5リッター」。そういえば今回のイベント、ベントレーは何台か拝見したが、ロールス・ロイスは見かけなかった。残念。
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21/421936年式「ラゴンダLG45 タイプT7 ラピード」。まだアストンマーティンと一緒になる前のラゴンダが製作した、ベントレーと比肩する高級車である。眼福、眼福。
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22/42大きな“寄り目”のヘッドランプが特徴的な、1936年式「ジャガーSS100」。戦前のジャガーを代表する高性能スポーツカーである。
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23/421937年式「アストンマーティン15/98 2Lスピード」。
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24/42ここで一気に時代は飛んで、1949年式「フィアット1100アバルト」。ここまでサイクルフェンダーとかクラムシェルフェンダーのクルマばかりだったので、実際の年式以上に新しいクルマに感じる。
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25/42クジラを思わせるユーモラスなフロント周りが魅力的な、「フィアット・スタンゲリーニ1100スポルト」。ここからしばらく、ユニークな形のイタリア製小型スポーツカーが続く。
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26/421947年式「ナルディ-ダネーゼ ボビー スポルト750」。不勉強ながら、ステアリングホイールで有名なイタリアのナルディも昔は自動車を作っていたと初めて知りました。
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27/421939年式「フィアット6C」。
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28/421951年式「ジャウル・タラスキ750スポルト」。
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29/421947年式「フィアット・ファリーナMM」。
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30/42左右非対称のカウルがカッコいい1947年式「スタンゲリーニ1100スポルトMM」。スタンゲリーニとは戦後に誕生したイタリアのメーカーで、小型のレーシングカーやスポーツカーを生産した。
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31/421947年式「バンディーニ1100スポルト」。
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32/42“イタリアの虫”に交じって登場したのは、イギリスの名車、1949年式「ヒーレー・シルバーストーン」。
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33/42再び“イタリアの虫”に戻りまして、1949年式「オスカMT4」。
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34/421951年式「アルバネージ1100スポルト」。その後ろ、オフィシャルカーの黄色いベントレーに乗っているのは……。
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35/42伝説の名ドライバー、スターリング・モス。1950年代から60年代の初頭にかけて、黎明期のF1で活躍した英国の偉人である。
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36/421948年式「チシタリア204」。色は違うけれど、『ウルトラQ』に出てくるカネゴンを思い出すのは、私だけ?
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37/421952年式「トライアンフTR2」。世界的な人気を博した、トライアンフ・ロードスターの元祖。
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38/42参加車両はスポーツカーや高級車ばかりではない。こちらはフィアットの小型大衆車である1954年式「1100TV」。助手席の人が窓から身を乗り出しているのは、PC競技でより正確にタイムを測るため、前輪がスタートラインを踏んだ瞬間にストップウオッチを押すためだ。
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39/421953年式「ジャガーXK120」。1949年10月に発表された、ジャガーにとって戦後初のスポーツカーである。
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40/42イタリアの1949年式「シアタ・アミカ」。
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41/421949年式「フィアット・スタンゲリーニ1100S」。スタンゲリーニは、このジャンルのクルマの中でも特に人気が高いようで、今回のイベントにも多数の車両が参加していた。
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42/42代官山T-SITEの出入り口からPC競技となっている駐車場まで続く道を、参加車両がすれ違う。(後編へ続く)