“アダプティブクルーズ男”大矢アキオの「ジュネーブショー2017」街角リポート
2017.03.21 画像・写真今年もイタリアからアルプスを越えて、スイス・ジュネーブモーターショーの会場にやってきた、コラムニストの大矢アキオ。よく言えば臨機応変に取材に取り組んでいるのだが、子どものように目に映るヘンなものすべてに気を取られてシャッターを切ってしまうというのが、本当のところだ。そうして記録した、ジュネーブの街角スナップを紹介する。(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
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1/21ジュネーブの市電は、地元の自動車ディーラーによるラッピング広告が盛んだった。これはオペルのもの。それによると「コルサ」の価格は1万1200フラン(約125万円)からで、「リースは前払い金なし」の脇には極めて小さな「*」印が見られる。詳細は電車のどこに書かれているのか……?
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2/21モーターショーの会場に直結しているジュネーブのコアントラン国際空港。出発・到着ロビーとターミナル本館を結ぶ長い通路には、名作映画のキスシーンがコマ送りで掲げられていた。小学生のころ教科書の各ページに絵を描き、“パラパラ漫画”をして遊んだのを思いだす。
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3/21こちらは日産ディーラーのラッピング広告が施された市電。「興奮するイノベーション」のキャッチフレーズとともに、発売されたばかりの5代目「マイクラ」(日本名「マーチ」)が。
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4/21ジュネーブの駅から会場へと向かう、路線バスからのワンシーン。停留所の「F」のサインは、スイスから国境を越えてフランス側に行くバスも停車することを示す。
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5/21プレミアムカーや超高級車が当たり前のジュネーブ市街だが、発売されたばかりの「トヨタC-HR」には、街行く人が次々と振り返っていた。
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6/21ジュネーブ市街を走るタクシーのボディーカラーはさまざま。一般車のトレンドを反映してか黒やシルバーメタリックが多いものの、この「プリウスα」のタクシーは、しゃれたレッドが印象的。
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7/21ジュネーブのタクシーには、ていねいに使われている“長寿車”が多く、見ていてほほ笑ましい。これは9代目「トヨタ・カローラ」のワゴン。生産終了は2006年だから、短く見積もっても車齢は11年である。
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8/21初代「ホンダ・シャトル」(日本名「オデッセイ」)のタクシーも元気だ。車齢は最低18年ということになる。レマン湖にほど近い市街地にて。
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9/21こちらも絶版車である「プジョー604」を用いたタクシー(写真手前)。隣に並んだのは、初代の「MINI」。
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10/21「メルセデス・ベンツEクラス」の中で今もって傑作の呼び声高いW124型も、現役のタクシーとして活躍していた。
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11/21一般車両の部。ある集合住宅の前で、「ダイハツ・クオーレ」(写真右)がけなげな姿でたたずんでいた。そういえばダイハツは欧州撤退前、ジュネーブモーターショーには毎年意欲的に出展していた。
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12/21夜の街で見かけた、フォルクスワーゲンの商用車である「LT」のトラック版。同じ欧州でも、筆者が住むアルプス以南のイタリアでは見かけることが少ないので、それなりに新鮮である。
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13/21ショー会場近くのガソリンスタンド。かつてはメジャー系だったが、気がつけば新興ディスカウント系にくら替えしていた。スイスでも「給油所の大手離れ」が進んでいる。
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14/21毎年モーターショーの開催に合わせてショーウィンドウをディスプレイする、マルシェ通りの玩具店「フランツ・カール・ウェバー」。今年は「日産GT-R」が“ひな段”に。
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15/21スイス国鉄のジュネーブ駅には、「ピレリPゼロ」の期間限定ショーケースが設営されていた。
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16/21市内のスーパーに設置してある資源ゴミの回収ボックス。分別方法を文字で記す代わりに写真で示しただけだが、積極的に取り組みたくなるのはデザインの妙。
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17/21宿にあった電話。1980年代っぽさに泣けてきた。だが欧州でも“チプカシ”(カシオの低価格デジタル腕時計)がトレンドの今、意外にクールと受け取る向きも少なくないとみた。
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18/21少し前まで、スイスで見る朝のテレビ番組といえば、国内各地にある山々のライブ映像を天気予報のテロップとともにひたすら流しているものだった。最近はそれに代わって、ラジオ音声(と、そのスタジオの様子)を流し続けるチャンネルが見受けられる。いずれも、ちゃんとしたニュース番組よりも制作費が掛からないことはたしかだろうが……。
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19/21ヨーロッパで「モンブランケーキ」は日本ほどポピュラーではなく、あっても形状が違うことが多い。それに「Mont Blanc」と呼ばれているとは限らない。ここジュネーブのものも「マロネット」という名前だが、形状は奇跡的に、日本のものに極めて近い。価格は4.6フラン(520円ほど)。
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20/21欧州のスーパーで売られている寿司には、日本の女性や地名をもとにした商品名がつけられていることが多い。このパックの製造者はF1ファンに違いない。価格は高めで12.95フラン(およそ1500円)。
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21/21ショー会場「パレクスポ」の近くにある公立学校。(近ごろ日本国内のテレビニュースで取りあげられている建物に似た)赤色の低層校舎に反応してしまうのは、筆者がニュースに敏感な日本人だからか。