大矢アキオの北京モーターショー(会場編)
2014.04.22 画像・写真イタリアからはるばる、北京モーターショー2014を訪れたコラムニスト大矢アキオ。プレスデイにもかかわらず、門外にはダフ屋さんがずらりと並び、「ヨウピャオマ?」と寄ってくるのにびっくり。入ればなぜか子供連れと頻繁に遭遇するのに、これまたびっくり。
そのいっぽうで「こりゃ到底無理だろう」という前日の状態から、一気に間に合わせて、にぎにぎしくオープンしてしまうシゴトへの集中力は、「どこかイタリアと似ている」と、思わずうなってしまったのであった。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)

プレスデイ前日の2014年4月19日、中国-フランス国交回復50年記念ブースで。ジョルジュ・ビゼーが作曲した「アルルの女」の「ファランドール」の練習が繰り広げられていた。後方のシートをかぶっているクルマは、ド・ゴール大統領の「シトロエンDS」と、近年のDSコンセプトカー「ニュメロ・ヌフ」。
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プレスデイ前日の2014年4月19日、中国-フランス国交回復50年記念ブースで。ジョルジュ・ビゼーが作曲した「アルルの女」の「ファランドール」の練習が繰り広げられていた。後方のシートをかぶっているクルマは、ド・ゴール大統領の「シトロエンDS」と、近年のDSコンセプトカー「ニュメロ・ヌフ」。
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「すみませ~ん、プレスデイは明日なんですけど、大丈夫ですか?」と思わず心配してしまう進捗(しんちょく)状況。それでもつじつまを合わせてしまうのは、どこかイタリアと近似点あり。
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なんとりりしいヘルメット着用推奨看板よ。
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明けてプレスデイの朝。華流・韓流男性スターの起用は、女性ユーザーの増加を物語るものだ。
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メルセデス・ベンツがブース内に置いていたピアノは、スタインウェイの、それもコンサートグランドである。弾いている曲が「イパネマの娘」だったのは、少々もったいなかった。
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北京現代汽車のブースにて。モデル、コンパニオンの人数は、欧米日のモーターショーをはるかに超える。
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なんたって、こんなところにもコンパニオンさんがいらっしゃいますから。北京現代のブースにて。
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ホンダのアトラクション。来場者の顔を読み取り、それをイメージしたクルマの前部を自動的にデザインしてくれる。大笑いが絶えなかった。
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シトロエンは誕生40周年の「CX」を一角に展示。こちらも、撮影する若者が多かった。彼らにとってはレトロなんですねえ。
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これまた意外な人気車。米国クリスタル(科瑞斯的汽車)社のブース。お尻を向けた者勝ち、といったところ。
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北京国際展示場の食堂エリアにて。「賽百味」とはサイバーカフェかと勝手に思っていたら、サンドイッチの「サブウェイ」であった。
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会場内の屋台における典型的な弁当。30元(約480円)。味、ボリュームともにそこそこではあるものの、物価上昇と円安、そして“メッセ値段”で、もはや決して中国滞在は安くないことを実感する。
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事務棟の一角で。軽快な音が聞こえてくると思ったら、卓球に興じる人がいた。ああ、ここは中華人民共和国。恐らく世界で唯一、ピンポン台のあるメッセ会場であろう。
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休憩の取り方も大胆。おつかれさまです。
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これはアイデア賞に値する。商用車メーカー、北汽福田汽車の屋外スタンドにあった、大型トラックのキャビン。これなら子供も高所によじ登ることなく、安全にトラックドライバー気分を味わえる。
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アイデア賞、個人の部。カタログをくりぬいた即席サンバイザーをかぶっていた人。
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会場でいきなり保安要員集合。単なる点呼なのだが、かなり物々しいムードが漂う。
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保安要員の一部が着用するユニフォームは、デジタル迷彩で、よく見るとおしゃれ。2次元バーコードで何か読み取れれば、もっと楽しいと思う。
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プレスデイの夕方。引き上げる報道関係者と入れ替わりに、招待者が入場する。この向こうには、こわもてのダフ屋さんたちが、今度はプロ向けパスの“仕入れ”のため待ち構えていた。ちなみに、中国流は札束をちらつかせている。
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会期2日目、トレードデイの夕方、会場最寄り駅で。幾重ものフェンスが一般公開日の盛り上がりを想像させる。