フェラーリ12チリンドリ(前編)
2026.01.11 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「フェラーリ12チリンドリ」に試乗。その名が示すとおり「12気筒」=6.5リッターV12エンジンを積んだ、新たなフラッグシップマシンである。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。フェラーリにしかできないスタイリング
黄色いキーを手にした山野哲也がゆっくりと語り始める。12チリンドリにはセンターアームレストの前に四角い穴が設けられており、ここにキーフォブがすっぽりと収まるようになっている。
「細かいことですが、これいいですよね。カーブを曲がってもキーがどこかに飛んでいかなくて。見せる収納とでもいいますか」
マラネッロの新たな旗艦を前にしてもあくまで自然体の山野。こちらとしても早くV12ユニットの印象を聞きたいのは山々なのだが、自然体を装ってまずはスタイリングの印象から聞いてみよう。フロントまわりには“デイトナ”の愛称で親しまれたかつてのV12搭載モデル「365GTB/4」の本歌取りともいえるデザインを採用している。
「めちゃめちゃカッコいいですね。かつてのデイトナ風でクラシカルなんだけど、いろいろなところが現代的に磨き上げられている。小学生時代を思い出します。ヘッドライトの下がウインカーレンズみたいにオレンジ色になったイメージをうまく再現していますよね。でも懐かしさがある反面、見方によっては未来的な宇宙船のようでもある。新旧をうまく織り交ぜた優れたスタイリングです。フェラーリにしかできない、ある意味で制約のないメーカーだからこそできるデザインといえるでしょう」
ではあらためてフロントミドに積まれる6.5リッターV12自然吸気エンジン「F140HD」について聞いてみよう。最高出力830PS/9250rpm、最大トルク678N・m/7250rpmを発生し、トランスアクスルレイアウトの8段DCTを介して後輪を駆動する。
「こんなに滑らかなエンジンには出会ったことがありません。オーケストラというか、12個の楽器、つまり12個のシリンダーを全部調和させたような感じです。それが美しすぎて、川のせせらぎのようなエンジン音に感じます。この和音のようなサウンドが素晴らしい」
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