
セバスチャン・ベッテル(中央)が2カ月ぶりにポディウムの頂点に立ち、今季2勝目をマーク。ルイス・ハミルトン(左)はドライブスルーペナルティを受けながらも順位を落とすことなく2位フィニッシュ、ジェンソン・バトン(右)はレース後リザルトに5秒加算されるが十分なマージンがあり3位をキープできた。(写真=Red Bull Racing)
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セバスチャン・ベッテル(中央)が2カ月ぶりにポディウムの頂点に立ち、今季2勝目をマーク。ルイス・ハミルトン(左)はドライブスルーペナルティを受けながらも順位を落とすことなく2位フィニッシュ、ジェンソン・バトン(右)はレース後リザルトに5秒加算されるが十分なマージンがあり3位をキープできた。(写真=Red Bull Racing)
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過去2年間、バレンシアでまったくいいところのなかったレッドブル。過去2戦、マクラーレンの後塵(こうじん)を拝してきたレッドブル。ここから本格採用の「Fダクト」のおかげもあって、ベッテル(写真)のドライブでチームは今季8回目のポールポジションを獲得し、そしてバレンシアにおけるチーム初優勝(&初ポイント)を手に入れた。マーク・ウェバーの大クラッシュがなければ、今年3回目の1-2も夢ではなかった。(写真=Red Bull Racing)
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バレンシアはもともとマクラーレン向きのコースと言われていたが、マシンアップデートを次戦に持ち越したせいか、3戦ぶりにレッドブルに最速の座を奪われたマクラーレン。セーフティカーを追い越したことによるハミルトン(写真)へのドライブスルーペナルティは、その発令の遅れと小林可夢偉の健闘により有名無実となり、2位のままフィニッシュすることに成功。いっぽうセーフティカーのタイミングが絶妙だったジェンソン・バトンは、終盤小林がピットに入ったことで3位に上がりゴール。レース後のペナルティも順位に影響せず、双方運も味方した格好となった。(写真=McLaren)
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「ブロウン・ディフューザー」を投入したフェラーリは、予選でフェルナンド・アロンソ4位、フェリッペ・マッサ5位と好位置につけたが、セーフティカー導入のタイミングが悪くアロンソは10位、マッサは17位までドロップ。結果8位と11位というリザルトしか残せなかった。目の前で違反をおかしながらほぼ無傷に終わったライバルのハミルトンに納得いかず、レーススチュワードの決断の遅さに苦言を呈した。(写真=Ferrari)
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このレースでもっとも健闘したのは小林可夢偉(右)だろう。予選ではQ1で敗退、18番グリッドと下位に沈んだが、レースではセーフティカー中にピットインしないという奇策に打って出て、残り4周まで3位を守り続けた。その間、背後にバトンを従えて落ち着きある走りを披露し、さらに唯一のピットイン後には、フレッシュなタイヤを武器に残り2周でアロンソ、ブエミを抜き7位フィニッシュ。チーム代表のペーター・ザウバー(左)らから称賛の言葉を浴びせられた。(写真=Sauber)
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メルセデスにとっては最悪の週末。ペースがまったく上がらず予選ではニコ・ロズベルグ12位、ミハエル・シューマッハー(写真)15位とQ2どまり。スタートの混乱をうまく抜けたシューマッハーだったが、セーフティカーラン中にピット出口で集団通過を待たねばならず、以降はテストランをかねての走行となり15位完走。ロズベルグはブレーキに問題を抱え、地味に周回を重ね、レース後9人が5秒ペナルティを受けたことにより順位が繰り上がり10位1点を獲得した。(写真=Mercedes)
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1958年モナコGPでデビューしたロータス。今年復活したチームは中身こそまったく新しくなったが、かつて天才コリン・チャップマンが興した名門の名は記念すべき500戦目を迎えた。バレンシアでは、予選でヤルノ・トゥルーリが19位と新興3チームのトップに立ったが、スタート時の接触で遅れ最後尾21位完走。ヘイキ・コバライネン(写真)は、出遅れたウェバーを抑えようとしたが追突されリタイア。記念レースでは別の意味でクローズアップされてしまった。(写真=Lotus)
『第9戦ヨーロッパGP「独英対決、ドイツに軍配」【F1 2010 続報】』の記事ページへ戻る