
5月末のモナコGP以来となる1-2フィニッシュを達成したブラウンGP。ウィナーのルーベンス・バリケロ(写真右)にとっては3度目のイタリアGP優勝となる。バリケロは、ポイントリーダーで今回2位に終わったチームメイト、ジェンソン・バトン(同左)とのポイント差を縮め、ギャップは14点に。残り4戦、タイトル争いはこの2人に絞られつつある。(写真=Brawn GP)
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5月末のモナコGP以来となる1-2フィニッシュを達成したブラウンGP。ウィナーのルーベンス・バリケロ(写真右)にとっては3度目のイタリアGP優勝となる。バリケロは、ポイントリーダーで今回2位に終わったチームメイト、ジェンソン・バトン(同左)とのポイント差を縮め、ギャップは14点に。残り4戦、タイトル争いはこの2人に絞られつつある。(写真=Brawn GP)
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バリケロに14点差まで詰め寄られたバトン(写真)だが、今回縮まったのは2点のみ。しかも相手は状況を把握しやすいチームメイトである。残り4戦、取りこぼしをなくし、かつ上回れなくてもバリケロの直後でゴールし続けさえすれば、初タイトルが一歩ずつ近づいてくることになる。長いスランプを抜け、久々の笑顔でポディウムにのぼった。(写真=Brawn GP)
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ルイス・ハミルトンのリタイアに救われ、3位表彰台を獲得したフェラーリのキミ・ライコネン(写真先頭)。速さではブラウン、メルセデスに敵わなかったが、4戦連続ポディウムフィニッシュでコンストラクターズ選手権3位キープに貢献した。だが来季のシートを巡ってはフェラーリに残留できるか不透明。チームはもっぱら、現在ルノーを駆るフェルナンド・アロンソにご執心のようで、契約を1年残しライコネンを追い出すのではと噂される。
いっぽう、フェリッペ・マッサの代役で、ルカ・バドエルからステアリングを引き継いだジャンカルロ・フィジケラは、イタリア人の夢をイタリアGPで叶えた。だが予選14位、決勝では9位完走と地元ファン、ティフォシの夢は不完全燃焼。(写真=Ferrari) -
レッドブルにとってイタリアは鬼門だった。マシンパフォーマンスでの劣勢は否めず、セバスチャン・ベッテル(写真)は予選9位から長い間ポイント圏外を走行、ハミルトンのクラッシュのお陰で8位1点を手に入れたが、痛手は大きかった。マーク・ウェバーは10番グリッドからロバート・クビサと絡み0周リタイア。ブラウン勢に大きく水をあけられたレッドブルは、残る4戦でフルマーク=40点を本気で取りにいかない限り、タイトル奪取が難しい状況になってきた。(写真=Red Bull Racing)
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第10戦ハンガリーGP以来のポール・トゥ・ウィンを目指したルイス・ハミルトン(写真先頭)。レース序盤こそファステストラップでリードを築いたが、最初のピットストップ以降はハイペースに苦戦。ストップが1回多い2ストッパーとして周回を重ねたが、1ストッパーのブラウンには歯が立たず。3位のポジションから必死の追走を試みるも、ファイナルラップの一瞬の隙がクラッシュ、リタイアにつながってしまった。ヘイキ・コバライネンは予選4位から1ストップでレースにのぞんだが、スタートで順位を落とし、6位完走にとどまった。(写真=Mercedes Benz)
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トヨタはチームメイト同士の激しい順位争いに注目が集まった……ただし、上位での話ではない。ヤルノ・トゥルーリ(写真手前)は予選11位、ティモ・グロック(同奥)は同16位からレースをはじめたが、スタートでもたつき、やはりモンツァで不調だったウィリアムズの中嶋一貴の背後を長きにわたり周回。中嶋の壁を抜こうと奮起したトゥルーリは中嶋にプレッシャーをかけ、思い余って挙動を乱した。すかさずその後ろからグロックが抜きにかかる。2台の紅白マシンは丁々発止とやり合ったのち、トゥルーリがコースをはずれたことで勝負がついた。グロック11位、トゥルーリ14位、中嶋は10位完走。(写真=Toyota)